3月7日(日)
삼월 칠일 일요일
昨日は12時半頃に寝たけれど、朝は目覚ましなしに7時頃に目が覚めた。昨日の日記を書かずに寝たのでそれをまずはコーヒーを飲んで書いて、その後小説を書いた。少しずつ確実に進んでいる物語。最後に読むのが自分でも楽しみだ。少し疲れたので韓国語の勉強をして、それも疲れた頃お昼を作って食べた。
今日はお昼を食べながら、映画『Red』を観た。食べ終わってから寝室に移動して、いつも通りプロジェクターに切り替え。遮光カーテンで部屋を真っ暗にして、映画の世界に浸る。妻夫木聡は本当にいい俳優になった。彼自身も『悪人』で受賞し、その時のインタビューでそれまでの俳優としての苦悩とブレイクスルーとしての分岐点を探る日々について泣きながら話をしていたけれど(それを観ながら私も泣いたけど)、彼の中で突き破ろうと芽吹いていたものが美しい獣として世界に出たことが私も何故か嬉しい。それくらい彼の演技には特別な何かがあると私は感じる。彼はおそらく俳優としての何かが必要だったというよりも、役に没頭する、自分を忘れることが必要だったのかもしれない。たぶんそれは役者だけでなく、全ての表現者が求められるものだと思う。今私はそれを求めているし、自分の表現が腑に落ちていない表現者は皆そのブレイクスルーを求めるものではないのだろうか。自分を置いてきたところにしか個性は出てこない。自分を意識すればするほどに自分の本来からは遠ざかる。英語でLet It Outという言葉があるけれど、itに全てを委ねてみるしかないんじゃないだろうか。だからこそ表現者は獣を飼い、それを飼いならすことのできる人間にしか世界と通じることはできないのかもしれない。
映画を観た後に煙草を一本吸って、ただぼうっとベランダの椅子に座ってお茶を飲んでいた。思うほど外は寒くなくて、空に撒き散らされた雲の綿は美しい灰色に染色されていた。ああ、幸せだなと単純に思った。
部屋に戻ってまた少し小説を書き、途中で再び韓国語の勉強に戻り、疲れたのでYouTubeで韓国のラッパーで最近いちばんお気に入りのWooのインタビュー動画をいくつか観た。彼はまだ24歳という若さだけれど、すごくいい考え方と哲学を持って生きている。かつて精神安定剤を飲んでいないと生きていけない時代があったという彼は、早く成長せざるを得ない何かを通ってきたように見える。とても繊細で優しい人だ。是非観て欲しい(英語字幕あり)。
彼を知ったきっかけとなったアルバムはこちら。上のインタビューでも出てくる最新アルバムもいいので、是非聴いてもらいたい。下に載せたアルバムを初めて聴いた時、てっきりだいぶ年上の人なのだと思っていた。それくらい渋いセンスをしているし、堂々と安定感がある。一度でいいから会ってみたい人のひとり。
さて、来週は金曜日が仕事の代わりに明日も休みだ。有意義な一日にしよう。今日はなんとなくもう一本映画がみたいので、何をみようかと考え中。小説のためにも読みたい本もたくさんあるし、時間をうまく使わないと。だけどWooもいっているみたいに、変にプレッシャーをかけていてもしょうがないし、刺激を吸収するためにと思って楽しむのがいちばん。そんなこと考えなくてもそうなるのだけれど。この世には美しく素晴らしい芸術や人が溢れている。それだけで私は毎日生きている価値があると感じる。そういう作品に触れて感動している自分を感じることは、私の命の価値にも変わる。いつか自分の作品が、他人にとってそういう存在になったらいいな。
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