『ひとつの村や町のような会社を!』あじやエンタープライズ株式会社 代表 "倉園幸治さん"
保育園や母子寮、塾、公園、病院なども会社内にある1つの村や町のような会社をvisionに新たな実践型モデル企業として活躍する倉園幸治さんにお話しを伺いました。
倉園幸治さんprofile
出身地:福岡県
活動地域:福岡県
経歴:東福岡高校
現在の職業および活動:
あじやエンタープライズ株式会社 代表取締役
座右の銘:みんな大好き!
「相手を知ること。そして人を動かすというよりも動きたくなるようなやり方の方が遥かに幸せ。」
Q1.どんな心の在り方や認識の変化が今の活躍に繋がっていますか?
倉園さん(以下、倉園):もともと学生時代は、個人プレーが好きで自分のことしか考えていませんでした。
まさか自分が会社を経営する事になるとは思ってなく、大学4年の時に父の会社が倒産し、父が手がけていた事業の1つである仕出し屋を立て直そうと決断しました。
そんな中、大学のテニス部の仲間が駆けつけてきてくれて一緒にどん底からの会社経営がスタートしたんです。
経営当初は、全くやり方もわからなく苦しみました。
販売員さんの9割が女性ですし、男性社会の中で生きてきたのでどのようにしたらいいのか見当もつかず、最初は社内の灰皿を全て捨てたり怒鳴ったりなどの力わざでやってました。
そうするうちに、「一応言うこと聞いとく…」みたいな感じで、無秩序だった会社もそこそこ安定はしたけれど、そこには笑顔もなく幸せではありませんでした。
本当の意味での信頼関係も出来ずに、なんだろうなーって思っていたそんなある日、会社の中で子供さんも一緒に連れてくる集まりがあり、子供好きなので、その子供さんとたくさん遊んだりしてたんです。
すると次の日、その子供さんのお母さんが、表情も働き方もすごく変ったんです!
この変化をみて、これだ!と思いました。お母さんという存在は、子供を大切にしてくれる人について行くということに気づいたんです。
そこから、子供さんの運動会へ行く人がいたら、一緒に行って応援したりなど、子供さんにも関心を持ち、子供さんだけではなく従業員にも関心を示し応援したりの交流を持つようになってから以前と全然変わったんです。
相手を知ることや、人を動かすというよりも動きたくなるようなやり方の方が、遥かに自分も幸せですし、みんなを見ていても自然な笑顔で溢れるようになったんです。
今では旅行とかも子供さんも一緒に連れていくようになって、毎月の社内新聞に目標達成まであとこれだけ!とか、ディズニーランドの情報を載せたりすると「お母さん頑張って〜!」と子供さんがお母さんを応援するんです。
記者:働いてるお母さんの家族から応援が来るような状態まで築かれて素晴らしいですね!
倉園:お宅から応援されないと駄目だと思うんですよ。
この前、1年間で5つの保育園を作ったので、ご家族も参加できる集団遠足を当社の保育園でしたんです。
「いつもありがとうございます!」と、こちらからご家族にお伝えすると「こんな会社だったらいいよね!」とご家族から安心していただけました。
働く女性が会社を辞める理由の一つは旦那さんからの反対とかもあるんです。会社を続けて頂くためにも子供さんも含めてご家族に応援していただけるのはとても大きいですよね。
記者:子供さんやご家族にも応援されるような職場環境だと安心してお仕事ができますね!
「全人類が一つに繋がったら、美しい国、美しい時代が創れる」
Q2.どんな美しい時代を創っていきたいと思いますか?
倉園:今までの歴史は、ちょっとしたグループができて、村ができて、村と村の戦いが起きたりして…。
全人類がひとつにならないとダメ!となった時に上手くいくのだと思います。
歴史を振り返ってみても、昔は虐殺しながら国を統治していた辛い時代がありますが、今は法で納め、国と国の繋がりも経済で成り立つ世の中になってるじゃないですか。
人を殺さなくていい世の中にしただけでも人間は、進化していると思います。ですがもう一歩進化していかないといけないとも思います。
そのためには、何かしら人間がひとつにまとまるような危機を認識するセンスが必要だと思うのです。
例えば、日本では、黒船が来航して、日本以外の大きな国という存在があったから、危機を感じた人たちによってひとつになって危機を突破しました。
今も同じで、危機的な何かが起こるとがわかっていたら、「そんなことやってる場合じゃないよね!」って、今の民族が法でひとつになるということから、もう一歩進化しない限りは、生きているようで死んでいるのだと思います。
全人類が一つに繋がったら、美しい国、美しい時代が創れるんじゃないかと思いますね。
記者:人類がひとつに繋がり法が無くても上手くいったらもの凄く美しい時代になりそうですね!
倉園:それを会社内だけでもやろうとしているのがうちの会社なんです。
「意味も価値も無くてもそれをやれるかどうか」
Q3.倉園さんの思う「生きる」とは何ですか?
倉園:生きていても死んでいてもそこにこだわりは無く気まぐれなんです。本当に気まぐれで何の意味価値もないんです。
生きているから生きてるだけで、死んだら死ぬんです。もしかしたら何兆年寝てて、たった100年しか生きられないかもしれない。
でも、今の人は、今日はキツイから寝よーって…。100年の中でも丸々楽しめるわけでないのに迷ったりしてたら勿体ないでしょ!生きてるんだったら意味も価値も無くてもそれをやれるかどうかだけ。それが生きるということで本当の強い人間だと思います。
記者:貴重なお話をありがとうございました!意味価値に掴まれて何もできなくなる人は多いと思いますが、意味価値がなくてもやっていく生き方にとても感動しました。
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【編集後記】
インタビューの記者を担当した岩渕、熊倉、古川です。
今回お話を伺う中で1番印象的だったのは倉園社長のワクワク感でした!
倉園社長のスケールの広さと深さにも感動の連続でしたが、中でも、美しい国日本を会社の中から創っていこうと社員の皆さんとワクワクしながらあじや村を着実に創られてるお姿に感銘を打たれました。そして社員の皆さんの内側から溢れる笑顔とおもてなしの心にも胸を鷲掴みされる思いでした。
たくさんの感動をありがとうございました!
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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36