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小説を書くことで自分が見える。ノベルセラピーの体験。

小さいころ、物語を書いてみたくて、
ノートを4つに切って、ホッチキスで留めて、絵本を書いたことがある。

その物語はマッチ売りの少女と赤ずきんを足したような話で
題名は「かわいそうな女の子」
主人公はなぜか「赤坂道代」という渋い名前だった。

なぜそんなことをハッキリ覚えているかというと
実家にあった「わたしの宝物箱」に入っていたその絵本を捨てずにとってあったからだ。母が実家を引き払ったときに、これだけは、と持っていき、数十年ぶりに開けたその宝物箱には、初恋の人の写真と、もらった年賀状、そしてこの「かわいそうな女の子」の自作絵本が入っていた。

息子がそれを読んで爆笑し、母も爆笑し、わたしも自分がこんなにひどいものを書いていたのを知って恥ずかしく思いつつ、爆笑した。

しかもこの物語は未完で、オチなしのまま終わっていた。

書くことが好きなので、何かお話を書いてみたい、と昔から思っていたのだろう。けれどやらないまま47歳になった。

そんな折、先日紹介した「一般ピープル向けPDCAノート」(=毎日を資産に変えるノート)を作ったくれや萌絵さんが「ノベルセラピー」というのを始めたと聞き興味を持った。

PDCAについての記事はこちら

ノベルセラピーとは、セラピストの質問に答えて、自分なりのお話を書いていくうちに、自分の内観ができるという面白いワークショップ。

もともと「書きたい」と思っていたので興味を持ったのだが、
ノベルセラピーを開催するくれや萌絵さんは、別に書くことに興味があったわけではなかったそうで。

それでも実際にワークショップを受けて、自分の小説を書いてみたら、自分の中にある価値観がすごく浮き彫りになって、達成感とか、自己発見とかえるものが多かったというので、ますます受けたくなり、この「ノベルセラピー」に申し込んだ。

ノベルセラピーについて詳しくはこちら


文才があろうがなかろうが、セラピストの「質問」に答えていくだけで、たった2時間で、即興の話を作り上げることが出来るらしい。

その場で作った話を、あと1週間程度時間をもらって文字に書き起こすのだが、そのプロセスでも即興で作ったときと違うものが出てきて、さらに面白いということで、ワクワクしながら受講。

ひととおり説明を受けて、

・書くものが「自伝」ではなく、第三者が主人公の物語を書くこと

・書いたものに、セラピストがリーディングのようなコメントをするものではなく、自分で書き上げることで発見していく性質のワークショップであること

・書き上げた作品を電子出版したければ、オプションとして電子出版をしてもらえること

などを聞いた。

そして始まるワークショップ。

やることは、ただ質問に答えていくだけだ。

いわゆる「ヒーローズジャーニー」というセオリーに沿って組み立てていくものなので、ドシロウトでも質問にさえ答えていけば、それなりのハプニングや、それなりの着地ができて、話として完結できるようになっている。

いちおうセラピーなので、プロットを練るのではなく、聞かれた質問に対して「直感」で答えるのがポイントだ。そこに自分の「素」が現れるので、あまり考えない方が自分がよく見える。

わたしも、聞かれた質問に答えて行った。

未完ながらも「かわいそうな女の子」という絵本を書こうとした私である。きっと余裕で想像力の翼がはばたき、かっこいい物語ができるだろうとタカをくくっていたのだが、実際に質問に答えてみると、自分的には激ショボのストーリーができてしまった。直感で答えてしまったら、なにそのオチ。みたいなオチになった。

でも、それはそれでアリなセラピーだ。だからどう、ってわけでもない、放置プレイなセラピー。

そして、この即興ストーリーをもとに、文字起こしをする。文字起こしをすると、また違った感覚になるので、即興で話したときと全然違う話になってもいいし、即興の物語をそのまま文字起こしして完成でもいい。自由だ。

わたしは自分の即興があまりに自分の理想とかけ離れていたので、もちろん肉付けをしまくる方向でリライティング中だ。

期限もきっちり決まっているわけではないのだが、セラピー後1週間ということで時間をもらったのだが、奇しくも大塚国際美術館のレポが想像以上に大作になってしまい、着手が遅れ、さらに書き始めたノベルセラピーの文字起こしも、肉付けしすぎて全く話が進んでおらず、せっかくなのでもう少し時間をもらい、じっくりと書いてみることにした。

そのあたりのゆるい感じが、ノベルセラピーにも、講師のくれや萌絵さんにもあって、とても心地よい。

結構いろんな自己啓発セミナーを受けたことがあるわたしにとって、こういう放置プレイ的なワークショップは割と珍しくて面白かった。

お告げや診断など、誰かに「正解」をもらうことは簡単だが、自分の人生を誰かにジャッジされるより、自分で自分を知り、試行錯誤しながら自分の好きな道を行くほうが良いと思うわたしからすると、ジャッジされないこのセラピーはジャストフィット、ど真ん中だ。

本当は、わたしが書いた作品を掲載してから、ノベルセミナーの紹介をしようと思っていたのだが、作品がまだできなさそうなうちにノベルセミナーの日程が終わってしまうので、先に紹介しておく。

すでに受けた方の感想はこちら。

ちなみに問い合わせれば、日程なども相談に乗ってもらえると思うので、興味がある方はぜひくれや萌絵さんに問い合わせてみてほしい。

わたしの小説は、出来次第こちらのnoteで発表しようと思う。

本日もお読みいただきありがとうございました!



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