ビビりの息子が食あたりの恐怖を乗り越えて食べた「はじめての牡蠣」の味
超ビビリで繊細な息子が、牡蠣を食べてみたいのに、食あたりが怖くて食べられなかった。
牡蠣の話を旦那にしたら、キムチ鍋に入れて食べたいといって牡蠣を買ってきた。
父ちゃんがキムチ鍋に入れるなら、食べるチャンスだ。食べてみたい。けど怖い。とまた息子の苦悩がはじまる。
鍋の中でしっかり加熱すれば大丈夫じゃない?と言いながら、旦那がおいしそうに牡蠣をほおばる。
息子はまた牡蠣を目の前にして、口に入れる前にまたググりはじめる。ノロウィルスの場合は、85度以上で3分加熱すれば死滅するだのブツブツ言っている。
そうこうしているうちに牡蠣が煮すぎて小さくなる、早く食べなよといって息子の器に牡蠣を取る。すると心の準備がまだできていないから、としばらく放置。
10分ほど考え込んでから、おそるおそる箸で持ち上げる。
あまりに迷うので、「もしお腹痛くなったら明日学校休んでいいから、食べたら?」と、言った。
息子の大好きな「学校休み」のエサを撒いてしまった。
牡蠣を食べて何もなければラッキーだし、お腹痛くなれば学校が休める。どっちに転んでもメリットがある。と考えたら、きっと食べるだろうと思った。そして息子は案の定、それで牡蠣を食べた。ちょろいもんだぜ。
「んまい。」
プリプリしてて、美味しい。という。
しかし、口に入れてしばらくは、お腹が痛くならないかと緊張している。
口に入れてすぐ症状が出るわけではないので、大丈夫だよというと、緊張しながらひと山超えた表情で、ほかの鍋の具材も食べ始めた。
慎重なことは大事だが、牡蠣ひとつでもこの調子だと、なかなか冒険ができず、いちいちすべてに悩まなくてはならないので大変だ。
生きにくいよなぁ。わたしも似ているのでわかるけど、あれこれ考えてしまう自分が嫌になるときがあるよねぇ。
と思いつつ、ひとまず息子の牡蠣デビューを祝った。
息子も週をまたいで。一度はあきらめた牡蠣を食べられて満足げ。よかったね、息子よ。
しかし、だ。
これが後から大失敗を招いた。
「学校休める」というエサを安易に撒いてしまったことで、翌日わたしは大後悔することになる。
その話はまた次回。
今日もお読みくださりありがとうございました!
この前下記に当たるかもしれなくて体が重くなって頭痛がするから休みたいと言った時に、粘り勝ちで私が保健室に行ってもいいから学校に行けと言った後、実際に保健室に行って2時間ほど休んだらしい。
寝たの?と聞いたら寝たら負けだと思ってひざ掛けをもらって椅子に座って紅茶を飲んでいたと言う。
優雅な子子のマダムみたいな時間を過ごしていたらしい。