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アマゾネスの約束を果たす旅-女性性の解放-2 (アヤワスカ体験9.10)

リトリートは全部で3泊4日
1日目は最初のオリエンテーションから始まり、1回目の植物の水シャワー。

そして夜はタバコ(レモングラス)による胃腸の浄化だった。胃腸と言うのは…限界まで水を飲んで胃壁のひだの隅々までタバコが浸透するような状態になると聞いたのでそう思っていたのだけど、実際はエネルギーの浄化なんじゃないかと今回やってみて思った。 

日本から参加した1人は、タバコを飲み始めてすぐ激しい嘔吐が続いた。その夜宿泊所に帰った後もトイレが止まらず(小さい方)、余りに出過ぎたため電解質バランスが崩れたのか、翌日は脚がつって動けない状態に…
熱っぽさもあり、2日目の植物の水を被るのは辞めて1日中寝ていた。夜には落ち着きアヤワスカには参加出来たのだけど…かなり浮腫みが取れたように思う。

もう一人は元々胃腸の調子が良くなかったので、レモングラスでの浄化だった。彼女はすぐに胃腸の調子が良くはならなかったけど、2回目のアヤワスカも終わり、サンパウロに戻る頃には胃腸の調子が良くなっていた。

ブラジルのアヤワスカでは、タバコによる浄化(プルガと呼んでいた)は(多分)ない。今回アヤワスカの前に浄化を行ったことで、アヤワスカでの浄化はかなり抑えられたように思う。その分アヤワスカのエネルギーに繋がるのが(わたしは)早かった。

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アヤワスカ1日目(リトリート2日目の夜)

ペルーのシピポ族の儀式はとても質素だった。いつもは机の上に色んな道具が並べられ、お香を焚いたり綺麗な花を飾ったりする。ギターや太鼓などの楽器もなかった。

そしてティピの中央にはロウソクが1本…
どうやら今回は焚き火もないらしい。

儀式が始まる前にマテウスがホワイトセージを焚いて、頭からかけてくれた。そしてその残りをロウソクの横に置いた。

それがとても綺麗だったので、動画を撮ろうとカメラを向けると…右横に何やら動く光が。もう精霊が来ているんだね…とナミちゃんが言った。

最初にポルトガル語で儀式の説明があった。2人には予め必要なことは伝えてあった。
説明が終わるとすぐ、反時計回りで1人ずつアヤワスカを貰いに行った。

わたしたちは後半の方に座っていて、
丁度良かったねと話した。

シピポのアヤワスカは強いらしいので、少し怖くなって少な目にしてもらった。
(前にペルー人のを受けた時強かったのだけど、実は今回のアヤワスカはマテウスのだと後で知った。儀式が始まる前にアヤワスカの歌を歌い精霊と繋がる。だからどのアヤワスカを使うかはあまり関係ないらしい…)
そのせいか1回目のアヤワスカはとても浅くてあっとゆー間に覚めてしまった様に感じた。

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歌が始まった。イカロと言うらしい。マエストロはパイプ役となり、植物の精霊と繫って降りてきた歌を歌う。そして二度と同じ歌は歌わないのだとか。(決まった歌はあるけど、その時々で繋がるエネルギーにより変わるらしい…)

真っ暗闇の中、全員がアヤワスカを飲んだ後しばらくしてイカロが始まった。

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最初はインナーチャイルドの解放だった…

子供の頃母から得られなかった注目
「どうせわたしなんか…
    いてもいなくても同じ…」

悲しみ、寂しさと一緒にその感情を感じながら、わたしは子供の様に泣いた。

アヤワスカの効きは軽く短かった。
思ったより早かった2回目の合図の後すぐ、わたしはコップを持って立ち上がった。

まだ少しアヤワスカが効いていたので、2回目も少な目にしてくれた。一瞬増やしてもらおうかと思ったけど、結局しっかりアヤワスカと繋がれたので、言わなくて良かったとホッとした。(2回目飲み過ぎると覚めるのが遅くなったり、効きすぎたりする…)

わたしは長い間泣いていた。
しばらくしてヘナタが私の前に来た。彼女はわたしの頭頂に向けて強くタバコの煙を吹きかけた。

彼女はわたしに囁いた。「感情を吐き出していいのよ。わたしたちがついてるわ。」

それから今度は何かの植物の水?を吹きかけてくれた。わたしは声を抑えながらまだ泣き続けていた。

ヘナタは耳元で「少しハートを開いて助けてもいい?」と確認した後、わたしの心臓の辺りに手を置きしばらく支えてくれていた。

それでもまだ、わたしは泣き続けていた。
彼女はわたしに胸を開くよう促した。

わたしは姿勢を伸ばし、肩を後ろに引いて胸部を開いた。そして顔を上げ、喉を開き、その姿勢を保つよう、彼女はしばらく隣で支えてくれていた。

そして彼女は自分の席に戻っていった。

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胸を張り顔を上げた状態でしばらくいた後、わたしは思い出した。

女人族だ!!女性だけの戦士部族。
最も勇敢で強い…わたしはその最強の女たちのリーダー?その中でも一番強い戦士だった😳

内心…「そうなの?」と思いながら😅
それでも女人族の誇りを胸に感じていた。

そして思い出した。
「そうだった!!
 わたしは封印を解くんだった!」

わたしは泣くのをやめた。姿勢を正し、自分がこの封印を解くのだと理解し宣言した。

それでも最初は…まだ泣いたり、
姿勢を正してみたり…

最初はマエストロの歌だけだったのが、女性の声も加わった。エリーザだ。彼女の声を聞いた途端わたしは、「あぁ、彼女も女性性の解放のために来てくれたんだ」と思った。
(マエストロは3年目だけど、彼女は今回初めてのブラジルだと聞いていた。)

その声は母の愛そのものだった。
最初は包まれ癒やされ、子供の自分を委ね…

わたしは実母からは得られなかった愛を体験していた。母はそれを知らない人だったけど…そう、それだけなのだ。わたしは諦めではなく、心からそう思ってスッキリした。

女人モードになってからは、彼女の歌が支えになった。わたしは1人じゃない。みんなと共に封印を解くんだ。

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「この悲しみを終わらせるために、世の中を根本からひっくり返す。女性性を解放し復活させるんだ。だからわたしは悲しみよりその後の世界、喜びを意識する。」

しばらくわたしは自分自身と戦っていた。

その後にも続く悲しい感情を、最初は排除しようとしていたけれど、そのうちあることに気が付いた。

排除しなくていい。
自分の中に入れて統合すればいいんだ!
わたしはその感情を自分の中に受け入れることにした。

やっと女人戦士としての自分が定着して来た頃、今度はとにかく「封印を解くこと」に集中しようとした。

方法は分からない。
とにかくその意識だけを保ち続けた。

わたしは一つ一つ何かを解除していたけど、大元の封印を解くには鍵が必要だと思った。

「わたしのハート、魂の封印を解く。」

そうだ!これはわたしがわたしを封印したんだ。だからわたしの封印を解けばいいんだ。

なんとなく日本で封印された神々や世界をイメージしていたのだけど、急にそれはわたし自身だと思った。

それからわたしはそれがどこにあるのか探し始めた。

眠気とアヤワスカの効果と泣いた腫れぼったい目が重なってぼーっとしていた頃…気付いたらマエストロの歌は終わっていた。

「あ、続きは明日だ。」

続く

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