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ブラジルで黒魔術30

息子にかけられた「赤い糸の呪い」
気付いてからそれを解くまでの家族の物語。
自分用にメモしていたものを編集してます。

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続き
その日わたしは仕事だった。
もうすぐハロウィンだ…

息子は相変わらず、
ハロウィンのイベントに行きたいとか、
友達と自由に出掛けたいと言っている。

でも…わたしはそれを受け入れない。

ハロウィンのエネルギーの中に置いておきたくないし、まだ信用出来ないからだ。

そんなこんなでまたブツブツやりあっていたら、あと10分くらいで仕事に行く時間になってしまった。

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わたしは箒で床を掃いていた。
すると急に体が重く感じて、
何かいるな…と思い娘に視てもらったら…

大口開けた大きな黒い物体がわたしを取り囲み、その3本の腕でわたしを捕まえてるのだと…

リアルにしんどかったので、
つい息子に「もういい加減にして欲しい…」
とわたしは涙声で訴えた。

あと5分で家を出なければならない。
本当に最悪な気分だった…

その時わたしはなぜか急に思い立った。
「わたしには歌がある!」

とっさに近くにあったギターを掴み、
練習中のインディオの歌を大声で歌った。

そして気を取り直し、
急いで仕事に出かける準備をした。

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ホントにムカついていたので、
娘にだけ行ってきますと言って、
そのまま出かけようとしたのだけど…

なんとなく…ドアの前で思い直し、
息子のところへ戻った。
そして彼をしっかり抱き締めた。

「行ってくるね」と言うと、
彼はうっすら涙目になり、
ハグしている彼の腕に力が入った。

ここに息子がいる。

死んだ目をして文句を言い続けてるのは、
本当の彼じゃない。

別の何者かが彼の中にいて、
本当の息子自身は囚われている…

そして、
それでも彼はまだそこにいて、
ちゃんと感じているんだ。

彼を救わなければ…

彼の体を乗っ取ってるモノに、
あーだこーだ言っても仕方がない。
本物の彼はさらに苦しんでるだろう…

わたしたちは彼の体を取り戻し、
彼の魂を体の中に戻さなければならない。

まずは体を清めて居心地を悪くする。
そして愛で包んだら…
闇はそれを嫌うだろう。

闇はわたしたちの、
負のエネルギーを餌にしている。

偽物の息子の言動に振り回されてネガティブになり、家族分裂してる場合じゃないのだ。

闇に呑み込まれないようにしないと…

仕事に行った後、
旦那と娘にそうメールで伝えた。

わたしは絶対に息子を取り戻す。
自分の中でそう改めて誓った…

続く

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