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戦士たちを解放する旅 15
ヨガの後…バナナと、
パッションフルーツのアイスで休憩したら、
ダンスタイムが始まった。
私は踊るのが苦手だ。
というより身体を動かすのが苦手だ。
ダンスを始める前にアナウンスがあった。
「私たちは大人になるにつれて、
子供の自分を奥に押し込んで隠してしまう。
私たちは戦士なのだ。
でもたまには遊んでバランスを取ることも必要。
目を閉じて…
私たちにその武器を置き、
一時子供に戻って遊ぶ勇気を」
私はその言葉を聞きながら、
涙が勝手に溢れて止まらなかった。
両目から顎まで滴り落ちる涙で、
顔はすでにベトベトだった😳
アナウンスに従って心の中で準備をしてから、
ダンスタイムは始まった。
音楽が始まったと思ったら急に、
突風が吹いてティピの一部が開いてしまった。
お陰ですっかり涙はどこかへ行ってしまった。
みんなで支えながら、
梯子を使ってティピを直した後、
やっとダンスタイムが再開した。
これが儀式の最中じゃなくて良かった、
今がベストタイミングだったと、
みんなホッとしていた。
そこには色んな楽器が置いてあって、
みんなそれぞれ好きなように踊った。
私は踊れないのをごまかすように、
しばらくマラカスを手放せなかった。
まだぎこちなかったけど😅
今日は大丈夫😌と、
身体を動かしたり、
中心の焚き火跡の周りを回ったり、
みんなと連なって進んだり…
人の目を気にせず、
恥ずかしいと思わず、
音楽に合わせて手と足を自由に動かして、
歩いたり回ったりしたのは初めてだった。
かなり長い時間遊んだ後、
最後にまたアナウンスがあった。
そして…
武器を置いて子供に返っていた戦士が、
また現実世界に戻ってきた。
また大人の自分に戻らないといけないけど、
また戻ってくるからねと、
子供の自分を抱き締めてあげようと言って、
それぞれ自分で自分を抱き締めた。
さっきまでノリノリで踊っていたのに、
また静かに涙が流れた。
そこには確かに子供の私と大人の私がいた。
それからすっきりした気分で、
濡れた芝生の上を歩いてテントに戻った。
実は…私は歯を見せて笑うのがすごく苦手で、
出来なかったのだけど、
ダンスが終わった後、
ティピから出た後も自然と、
歯を見せて笑っていた。
嬉しくたまらなかった✨
夜は2回目のアヤワスカの儀式がある。
今回はあることを知りたいと、
教えて欲しいと頼むつもりでいた。