高次元の仲間と繋がる旅 3 (サボテンの儀式)
続き
アヤワスカはいつも夜始まって明け方終わる。
ワシュマは昼間に始まって夜終わる。
アヤワスカは女性性でワシュマは男性性。
私は女性性と男性性の統合、完結を願った。
ほとんどの参加者は、
アヤワスカは経験済みだったけど、
ワシュマは初めての人が多かった。
私の隣にはそっくりな、
おじいちゃんと孫が来ていた。
後で聞いたら彼は19歳だった。
儀式の最中、
二人で一つの布団を被って寝ていたのが、
なんとも微笑ましかった。
まだ明るい中風が強く、
ティピを少し開けた状態で、
儀式は始まった。
ハビエルがサボテンの儀式について、
説明してくれたけど、
スペイン語訛りのポルトガル語は、
聞き取りにくく…
とりあえず、
サボテンはリマから来たこと、
今は生のままでは国境を越えられないから、
粉末状にして持ってきたこと、
その粉末を水に溶かして飲むこと、
そして乾燥したサボテンの皮❓もよく噛んでから飲み込むということが分かった。
あとは、
アヤワスカよりも効いてくるのが遅く、
飲んでから1-2時間かかるけど、
逆に覚めるのに時間がかかると言っていた。
なんだか不安で一杯だった。
みんなすごく飲みにくそうにしていた。
ついに自分の番が来た。
ハビエルの横にいたヒカルドは、
ちらっと私の顔を見ると、
彼女は敏感だから少なめにしてと、
ハビエルに囁いた。
そしてわたしは粉末も皮も、
みんなより少なめに受け取った。
席に戻り、
女性性と男性性の統合、完結を願った。
そして飲み始めたけど…
アヤワスカの3倍は飲みにくい味で、
コップの底に溜まった粉は、
さらに飲みにくかった。
皮をかじりながら、
すごい顔をしていたのだろう…
私の顔を見たヒカルドが
微笑んだ後「まずそうな顔をして飲むと、
バチが当たるよ~」とみんなに言った。
それを聞いてみんな笑った。
やっとのことで全部飲み込んだ。
口の中の苦味を水で流してようやく落ち着いた。外はまだ明るかったけど、
寒くなってきたのでティピを全部閉めた。
それでもまだティピの中は明るかった。
みんな外に出て歩いたり座ったりしていた。
わたしも外に出た。そして、
1時間くらいして夕日で空が赤く染まる頃、
私はなぜか泣いていた。
他の人は楽しそうに踊っていたり、
激しく嘔吐していたり色々だった。
私はじわ~っという悲しみを感じながら、
時々浄化(嘔吐)もしながら、
沈んでいく夕日を見て泣いていた。
真っ赤な夕日の手前に見えた木の、
葉っぱ1枚1枚のシルエットが、
なんとも美しくて見とれながらも、
なぜか涙が出て仕方がなかった。
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続く