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「なんもない」は人を育てる?

京丹後って、ほんとに不便な場所にあるんですよ。笑
行こうと思っても、そう簡単に行けるとこではなくてですね。

京都駅から、車で2時間くらいはかかります。
電車だったら3時間半かかる。

意味わからんところに住んでるんですよ。
やっぱりみんな、うわ、思ってたより遠い。って思うんですよね。私でさえもそう思うしw(だから人材確保は結構大変ですよ)

でもね、だからこそね、良いんだと思うんです。

逃げ道とか遊び場がないんですよ、2時間運転しないと。
遊ぶところ、気を紛らわすものや情報、ストレス発散する場所。

今日嫌なことあったし、どっか寄って帰ろうと思っても、そんなに気を紛らわせる場所がないわけですよ。買い物するにしてもお店は限られてるし、閉まるの早いし。スタバもなければ、タリーズもないし、31も、ミスドもゴンチャもない。カラオケも閉まるの早いし、お酒飲むにしても店が限られてるからだいたいは知り合いに会うし。

だから、結局もんもんとしながら海でも見に行って、帰宅して、自分の中で消化しながら解決策見つけていくしかなくなるんですね。
でもこの何もないと思える環境が、実は選手たちの成長を早めてくれているんだと思ったんです。これ、本当に。

ちゃんと自分と向き合う時間を、この街は与えてくれているんだと思うんです。

何もないので自然と、海や山、田んぼや畑、暗くなれば星空を、ぼーっと眺めるしかなかったりする日があるんですよね。
それが気付かないうちに、心の回復に繋がってたりするんですよね。


20代半ばに、船内研修を受けたことがあります。
大きな船で、上海に行って、帰ってくる。
その船の中ではひたすら研修。(内容はリーダー研修のようなグループワーク)
船って、逃げ場がないんですよ、海の上だから。
だからこそ、自分と向き合って、他人とコミュニケーションちゃんととって、いちばん良いアイデアを考え抜いたりできたんだろうなって。
魔法のような1週間で、終わって船から地上に降りた瞬間、みんなまたそれぞれの仕事に戻って行くわけです。あんなに密に何かをやり遂げようと話し合いを重ねて、今までずっと一緒にいたかのような仲間になったのに。

不思議な体験をさせてもらったあの1週間に似た環境を、京丹後という不便さのおかげで、もしかしたら作りだせているのかもしれない・・・と思いました。

いや、でもねー、結構ガチでそうだと思うわー。

みんな、人としての成長スピード早いもん。
何をもって「人間力」とか「人間性」とかを測るのかはわからないけど、確実にうちの子たちはそれを日々磨いていってる気がします。
だから表情に嘘がない。(と、私は思う)

不便の方が、これからの時代は必要とされると思うんだよ。
不便がまた、時代を、人間を、変えていくと思う。より良くね。


そんなことを思った。


ゆかさる

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