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なぜ、こんなに早く離婚


先日は中学校の同級生(男友達)と新橋で飲んできた。

彼もまた、離婚を経験していて、それだけは風の噂で聞いていた。

たまたま、SNSで彼の投稿を見かけて、話したくなってDMを送ってみたら即飲もう!とのことで行ってきた。

彼は私がつらい顔をしなくていいように、笑い飛ばせるように話を聞いてくれた。感謝しかない。

まず、言われたのは”私が離婚するなんて考えてもいなかった!!”

確かにそうだ。私も考えていなかった。なおかつ私はそういうことになるような人間に見えなかったらしい。これもよく言われる。

それでは本題に入りたい。なぜ、私が離婚したのか。


オフィシャルな理由は入籍した後に発覚した借金をはじめ、金銭的なだらしなさが露呈されたから。私、はたまた私の両親までも欺いて定職にもつかずにいたことが発覚したから。

掘り返せば理由なんて後付けでいくらでも出てくる。メインはそこである。簡単なところ、お互いがお互いを支え合って生きていけるほど自立していなかったことだ。短期間で離婚をした方々の大半はこの理由が根底に眠っていると思う。

結婚は他人と他人の関わりなのでこの離婚が全て彼の非であることは考えていない。ただ、彼のそういう部分があまりにも露呈しすぎて私の歪みが進む一方だった。彼がいればどんなことも乗り越えられると考えていたことだってあったのに。今思えば、こんな気持ちは紙一重である。

いろいろとわかってから、彼といる私は歪むしかなかった。自ら歪むことを選んだのだ。この5年で少しずつ歪んでいたことに気付いていなくて、これをきっかけに私の世界はどんどん狭くなり、私はどんどん幼稚化していった。彼を逃したら私は終わる。彼もまた同じ。という感覚が刷り込まれていった。当時の私の感覚はうつに近かったと思う。自分が全く幸せじゃないことは自分が一番よくわかっていた。それでも、こんなことでつまづいてたら残りの人生は茨の道しかないじゃんかと自分を無理やり奮い立たせた。こんな自分なんかのために、大事な両親や親戚を困らせるわけにはいかない。もはやこんなことを知ったら勘当されて親からも見放されてしまうのではないかという恐怖の方が大きかったのかもしれない。当時の私はひとりになってしまうのが本当に怖くて仕方なかった。電車に乗り、多くの人を目にするだけでなんだか虚無感を感じることや、家でふと涙がこぼれ落ちることなんてしょっちゅうだった。呼吸をすることさえつらい時もあった。


彼の奥底に眠っていた弱さがどんどん肥大化した結果が離婚である。発覚してから、

・これからどうやってこの借金を返済していくのか

・どんな仕事をするのか、いつまでに仕事を決めるのか

・それまでの生活費はどうやって入れるのか

・私たちの関係を修復する気はあるのか

何度も話し合いの場を設けたが、具体的な答えは返ってこない。”やります、頑張ります”だけではもう信用できなくなっていた。平気でこんなことを言い、具体性を求めても逆切れする彼に呆れてもいた。優しく、冷静になどやってられなかった。平行線で続き、憤りはおさまることを知らない。それでも夜は明けるし、仕事に行かないといけない。職場では何事もなく幸せいっぱいの自分を演じて仕事に励まなきゃいけない。まさに地獄だった。このままこの生活を続けていたら私は彼を殺してしまうかもしれないとさえ思った。

それから何日も経ったある日、私は覚醒したかのように”あっ、もうダメなんだ”とスッと心の中で何かが抜け落ちた。私が感じていた彼への愛や恋していた気持ちがわからないくらいに何も感じなくなった。帰る場所はもう実家しかないと、勇気を振り絞って実家に帰った。幸いにも両親も協力するから離婚した方がいいと力を貸してくれた。前述したような不安は杞憂であったのだ。

彼にはお金は信用であると何度も伝えたが、本当の意味で理解していなかったと思う。もしくは、頭の中で理解していても自分が行動に移すより、仕方なく誰かがやってくれることを待っていた方が得策だと考えていたのかもしれない。おそらく後者だと思う。それくらい信用もしていなかった。


全てが溢れてしまったのだ。私はもう、このままだと自分を全て消してしまう。彼と一緒に幸せになる未来は作れないことをやっとわかってしまったのだ。




自分の未熟さもあってのことだとは痛感しています。まだ結婚をして早い段階で気づけたのが不幸中の幸いだと思うことにしています。あとはもうネタでしかありません。少し重たくなってしまいましたが、今は心身ともにとっても健康で、前向きにいろんなことにチャレンジできていて楽しく生活しています。ここから自分がどう前向きになっていったかもお話ししていけたらと思いますので、次回もどうぞよろしくお願いします。

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