パリパラリンピック観戦記〜車いすラグビー準決勝試合編(40/100)
こんにちは、まえゆかです。
毎日5分、継続中。
昨日も書いてたけど、酔っ払ってアップ忘れちゃった。笑
ちょっと空いてしまいましたが、前回は車いすラグビーの準決勝観戦編として、試合内容に全く触れずに終わってしまいました。
今回はその続きで、試合内容について。
汗だくの観客席
試合中のことを思い出すと、今でも胸が熱くなります。
あんなに焦る気持ちになることはもう二度とないんじゃないか。
あんなに劇的なラストを迎えることはもう二度とないんじゃないか。
そう思うくらいに、感情のジェットコースターが激しかった。
座席で大声張り上げて、国旗やタオルをぶん回していたので、試合後は汗だく。
軽く筋トレしたくらいの疲労感。(笑)
fitbitをつけていたらきっと運動中って記録されただろうなと思う。
歴史の1ページ
決勝戦ももちろん嬉しかったけど、この時の準決勝が一番記憶に残ってます。
応援団の誰一人として、そして日本代表チームの誰一人として、勝つことを最後まで諦めなかった試合。
あの観客席の一体感を味わえたことも、一生の思い出。
本当に勝利の女神がたまたま微笑んだのが日本だった。
そのギリギリの試合を、会場で、目の前で観ることができたのが幸せ過ぎました。
"準決勝の壁"を頭から追い払う
悪くない試合展開のはず。
なのに、オーストラリアリードからひっくり返せない。
これまで何度もオーストラリアに勝ってきているのに。
オーストラリアのエースのライリー・バッドが、この試合にフォーカスを当ててきていたとしても、日本チームのほうが確実にコンディションが良かった。
それなのに、詰まらない点差。
ジリジリと気持ちが焦る。
前と後ろのオーストラリア応援団のテンションが上がるほどに、キリキリと身体の中が痛みだす。
ちょっとだけ、みんなの頭によぎったものはあると思う。
また、準決勝か。
でも、同時にものすごい熱量で、
そうじゃない。 金メダル。
そう思ってるエネルギーも感じた。
ここで、私たちが諦めちゃ駄目。
コート上、ベンチにいる日本チームからも、負のオーラは感じない。
"準決勝の壁"がなんだ!!
越えられる力を持ってることを、みんな知ってる!!
相手に取られる一点に、悲鳴はあげない。
とにかく、点を詰めるなら、ターンオーバーの一択。
観客席が、連盟の関係者で固まっていたのも良かったと思う。
チームの関係者を中心に、日本がトライを決めた瞬間から叫びだす。
ディーーーフェーーーーーーーンス!!!!
相手が主体的にミスするわけない。
ここはパラリンピック準決勝の場。
みんな最強のチームなのだ。
だからこそ、力を入れて叫ぶのはディフェンス。
ディフェンスのプレッシャーを高めて、
相手の進路を、相手のパスを、相手のキャッチを、相手のトライを、その一つ一つを塞いでく。
必ずどこかに突破口がある。
もはや、試合展開を覚えてない。
なぜだ。
その場で出し切りすぎたから?
もはや、相手リードのまま終わりそうな瞬間..
あと1点が遠い。
でも同点でオーバータイムになれば、まだ可能性はある。
オーバータイムにもってけ、オーバータイムにもってけ。
あと1点、何が何でも、、、
祈りが届いた。
ほんの一瞬だけ、チャンスの女神が通り過ぎるその前髪を、選手は掴んだのだ。
4ピリオドが終わる数秒前に、同点。
大興奮の中でオーバータイムに入った。
流れに乗ったオーバータイム
車いすラグビーには、PKはないし、同点もない。
4ピリオドが終了時に同点だったらオーバータイムになる。
ボールはティップオフからスタート。
3分間で、それぞれのチームに1つずつプレイヤーズタイムアウトが付与される。
正直、ティップオフで決まるようなもの。
1トライが40秒で、最初のトライを決めたほうが圧倒的に有利になる。
だからこそ、このティップオフはみんなが祈りを捧げた。
勝ち筋が見えていたオーストラリアにとっては、土壇場で日本に追いつかれてのオーバータイム。
切り替えるべき場面でありつつも、日本側のテンションは最高潮。
ティップオフのボールをもぎ取った日本チームに、大歓声が送られ、その勢いのままに日本チームが悲願の準決勝突破を決めた。
その瞬間に、あの場にいられたことが、本当に幸運だった。
ここ数日、悲しい思いが湧き上がって何度も泣いたけれど、あの準決勝の瞬間を思い返してもまたウルッとしてしまう。
安堵と共に、初の決勝の舞台に向けた高揚感で、うまい表現のみつからない興奮を覚えた。
両親からが送られてきた中継映像のスクショだけど、たぶんめちゃくちゃ泣いてる。笑
ものすごい興奮だった。
試合後のミーティングポイントで選手たちにも会った。
汗と涙でほぼすっぴんなのはご愛嬌。
私は、誰よりも岸ヘッドコーチに感謝を伝えたかった。
昼間の試合。
終わった後に理事長や理事たちと祝杯をあげる場に、夫と一緒に同席させていただいた。
ホッとひと安心。
あとは、金メダル。
あんなにビールが美味しいと思う日は初めてだった。
みんなの望む景色を観るまであと一勝。
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