痛みのない生活ができるありがたさ。
息子の手足口病がうつり
発熱、頭痛、関節痛を乗り越え
よし!動けるぞー!と思ったら
今度は手足の指先にポツポツと発疹が。
喉の痛みも増してきて、鏡で見たら真っ赤っか。
皿洗いなど、手先を使うと
指先に刺激があって痛い。
髪もまともに洗えない。
足は歩くたびに、針で刺されるような
チクチクとした痛み。
なによりも喉が焼けるようで
ごはんを飲み込む時は
いちいち目をつぶってしまうほど。
食べ物が喉を通過するたびに
針を束にしたようなもので
喉を突かれるような、鋭い痛みが走る。
舌では美味しく感じられるのに
その後、痛みがまっている。
食べたいのに、痛い。
食べたいのに、食べたくない。
食べることが生きがいで
今日食べたいものが割と浮かぶ方なのだが
ここまで痛いと
食べたくないし
食べたいものがわからなくなってくる。
もう、どーでもいいよ。だって何食べたって
痛いんだもん。という投げやりな気持ちにすらなる。
この日痛がらずに食べられたのは
ソフトクリームとゼリーのみ。
熱は下がって元気なのに
歩けばチクチクするし
手を使ってもチクチクするし
喉は痛くてご飯は美味しくないしで
思うように動けない。
もどかしさと、情けなさとで
頭に血が上る。
イライラの矛先は
2歳の息子へ
当たってはダメだと思いながらと
息子がついてくるだけで
わずらわしくなったり
イラついたり…。
やはり、自分が体調不良な時に
人にやさしくはなれないのだと
痛感する。
ただの日記のようで
締め方がわからなくなってきているのだけど
痛みなく歩けること
皿洗いができること
ご飯が喉を通ること
なんとありがたいことなんだろう。
他の表現を探してみたけど
もう、ありがたい以外の言葉が見つからない。
当たり前を失ってから
ありがたさに気づいた時には
ちょっと遅い。
だけど人間は忘れる生き物だから
治ったらきっとまた、ありがたいが
少しずつ薄れていく。
だから、こうして残そうと思う。
ありがたいを忘れかけたら
また読みにきたい。