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オードリーは誰よりも弱さを知っている美しい人だった。

帰省2日目に一冊本を読んだ。

「オードリー・ヘップバーンの言葉」


ティファニーブルーの表紙と、タイトル横の「なぜ彼女には気品があるのか?」という文に惹かれて本を迎えてから、
飾り棚に置いて数ヶ月が経ったので、今回の帰省中に必ず読もうと思って一緒に連れてきた。


その本のなかには、彼女の言葉と共に、彼女の価値観、考え方、そこに基づく半生について描かれていた。

最初はただの名言集のようなものだと思っていたけれど、読めば読むほど奥深く、ページを捲るたびに「忘れたくない」と思える言葉がたくさん散りばめられていた。


彼女は私が生まれる前に63歳でこの世を旅立った。


わたしは彼女の生前の活躍を知らないし、実際にお会いしたこともなければ、失礼ながら彼女の作品も見たことがなかったというのに、この本を読んだだけで虜になるくらい、愛おしい言葉がたくさんあって胸がいっぱいになる。

忘れたくないのでこのnoteでも少しだけ載せておこう。


「この世で一番すてきなことは
笑うことだって本気で思います」

「私たちには生まれたときから
愛される力が備わっています。
それは筋肉と同じで、
鍛えなくては衰えていってしまうのです。」

「自分自身に対して100%素直になって
欠点から目をそらさずに正面から向き合い
欠点以外のものに磨きをかけるのです。」


とくに3つ目の言葉は印象的だ。

この一節を読みながら、
私は過去の自分を思い浮かべていた。

メンタル激よわ、自己肯定感喪失、何をやってもうまくいかないって思っていた頃、私の口癖は「私は別にいいよ」「もうダメだ」だった。

きっとあの日の自分は、欠点ばかりに目を向けて、良い点を見ようとせず、欠点に磨きをかけて鎧を作っていたのかもしれない。


オードリーは
「私は自分を美人だと思った事はない」という。

それでも気品と可愛らしさを併せ持ち、誰もがうらやむ美人だと呼ばれる所以は、さっきの言葉に集約されているような気がした。

きっと彼女ほど人間味に溢れ、自分の弱さを知っている人はいない。


私はこの本を読んでから映画が見たくなって「Breakfast at Tiffany's(ティファニーで朝食を)」を観ることにした。


私は彼女の演技の自然さに目を奪われた。


これがオードリー本人の感情なのか、主人公ホリーなのかわからなくなるくらい、とても余裕があって、無鉄砲でお茶目で、それでいて優しい心をうちに秘めている魅力たっぷりな女性のドキュメントを見ていうような感覚になる。


これが女優オードリーなんだと思った。


彼女の半生を知らない人からしたら、売れっ子女優で美人で成功した人であると思うだろうけれど、過去を辿れば戦争、飢餓、2度の離婚など、数々の苦難に直面している。

それでも気品溢れる美しい人に見えるのは、困難=欠点に真っ向から向き合い、前を向くための希望をそこから身出せる力を持っていたからだ。


オードリーの生涯は63年で幕を閉じた。

それは人生100年時代と呼ばれる現代を生きる私からすれば、短命であると思う。

そう思うのは、私たちが「100年という猶予を与えられている」ような気になってしまっているからなのかもしれない。


彼女の人生に「いつか」なんて言葉はなかった。

いつだって「今」だけを見つめて生きていたんだ。


今このタイミングで
オードリーに出会えてよかったな・・・


彼女が映画のなかで、アパートの窓辺でギターをつま弾きながら歌う「Moon River」がまだ心地よく頭に残っている。


しばらくこの余韻は続きそうだ。





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花崎由佳(はなさきゆか)

フリーフォトグラファーをしながら
メンタル心理カウンセラーもやってます

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花崎由佳
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