アメリカ西海岸一人旅。短い夏を振り返る
冷静に考えると、ニュージーランドに行って働いてから、旅した方が賢い選択だったんだろうなと振り返る。
同時に、その時じゃないと行けないという感覚もあって、後者を選んで勢いで向かったアメリカ3週間。
6月28日に東京を出て、ロサンゼルスへと向かった。
一人旅だから特に細かく予定は決めず、ロサンゼルス→ベンチュラ→ヨセミテエリア→サンフランシスコ、1週間くらいずつ滞在しようということ。アメリカ政府が5月3日に海外旅行者のワクチン接種義務が不要という方針を発表したのを受けて、ずっと行きたいと思っていたアメリカ旅を計画することにした。6月からニュージーランドに行こうと思っていた予定がここでぐるっと変わってしまったが、今しか行けない旅、26歳で行きたい旅もあると思っている。出発日に、「沢木耕太郎も26歳で旅に出たよ」という言葉ももらい、行きたい気持ちもより一層高まって旅立った。
今回の一人旅のメインの目的は、
ヨセミテ国立公園のハイクと西海岸でのサーフィンと、人の暮らしを見る。
大学卒業後、小さい頃よく連れて行ってもらっていた登山をまた始めてみたくなった気持ちや、その時の職場のご縁で、アウトドアの世界に触れ山や海で遊ぶ機会が増えた。西海岸に行くなら海に入って波で遊びたいし、国立公園のアクセスも悪くないなら登山もしたい。日本で山や海の近くに住む人と同じように、そこで暮らす人々のカルチャーにも触れたいと思った。
10歳の時に家族と初めて行ったアメリカ西海岸。
家族との、最初で最後の海外旅行は自分の家族との思い出として強く残っていた。
その時言った場所にまた訪れてみたいとふと思ったこと。加えて、パタゴニアの日本一号店である目白ストアで働いてたので、本社、つまり本当のパタゴニア1号店、ベンチュラに行ってみたいということも重なって、エリアはあまり迷うことなく西海岸と決まっていた。
国外を出なかった2年間、海外の憧れから一旦離れて日本の好きなところ、人に出会えて、その後の外国は自分の目にどう映るのか楽しみで出発し、10時間ほど飛行機に乗り、ロサンゼルスに到着しそのままサンタモニカに向かった初日。
東京を基本的な拠点として生まれ育った自分にとって、海のすぐ近くに住む人の暮らしは惹かれるものがたくさんある。気軽に海に行けて、朝海に入って仕事して、と暮らしと海が無理なく密接な関係にある。1週間ではわからないことがほとんどだけど、実際に海に入って、サーフィンをして、海で遊ぶ・海の地域で過ごす楽しさを共有すること、現地の人と話すこと。世界から旅をしに来ている同年代のバックパッカーが集う宿に滞在し、海岸沿いを疲れるまで歩いた初日、一人旅の良さを活かしたいなと思いつつ、現地に慣れるのに時間がかかった数日。
日が沈むのも遅くて時間がゆっくり流れていくようで、どこまでも続いているように感じる海岸線に衝撃を受けた。
海岸沿いを歩く人のスタイルは様々で一緒に歩いているだけで興味深い。ランニング、友人と雑談しながら電話しながら、に加えてサーフ・スケートカルチャーが強い西海岸。スケートボードや、ローラースケートで移動する人もかなり目立つ。
次はどこにいこうかと、歩きながら考えていたそんな贅沢な時間。