見出し画像

オンライン英会話を続けながら、ずっと考えていることを話す回

周囲にはオンライン英会話に関心がある人が結構いるという事実

インターネット上で英会話レッスンが受けられるオンライン英会話を始めてかれこれ3年半以上経過しました。旅行するとか、終日予定が詰まっているとか、起き上がれないほど体調が悪いレベルの例外を除いては原則的に毎日、フィリピン人チューターと1日25分のレッスンを続けています。
仕事相手や友人との会話で話題にすることも度々あり、「オンライン英会話ってどんな感じか」「どれくらい上達するのか」「ちょっとやってみたい」など関心を示されることも多いので、システムや料金体系、レッスンの進め方など私のやってきた範囲でできるだけ詳細に伝えています。「無料体験レッスンを申し込むといいですよ」「よかったら月額が割引になる紹介コードを送りますよ」と声掛けしたことも何度もあります。

とは言ったものの、私が口頭で説明した結果、「無料体験レッスンを受けてみました」「私も始めてみました」と実際にトライした人ははこれまでにほとんどいませんでした。どれだけ面白い映画の話をされても、見てみないことにはどんな映画か見当はつかないし、旅先の想い出を語られても自分も行った気分にはならないのと同様に、言葉はしょせん言葉で、体験には遠く及ばないものです。
また、「興味はあるけど、続けられるか自信がなくて、踏み出せない」という声も何度か聞きました。真面目さゆえに、続けられないかもしれないことに罪悪感を覚えてしまうのかもしれませんが、逆に私は始めるときに続けられる確証は特にありませんでした。…というか、続けられるかどうか熟考もせずにノリで始めました。そして、価格、レッスンの質、利便性その他を総合して、これ以上、効率的な英語学習ツールはないという私見に至ります。


残念なことに、オンライン英会話は自動的に英語が上達する銀の弾丸ではないであった

ただし、「効率的」というのは、一度始めたら自動的に英語が話せるようになるという意味ではありませんし、続けるのに何の苦労もないという意味でもありません。
話せるようになるためには、地道な日々の努力が不可欠で、更には続けるのも全く容易ではありません。もっと言うと手軽に始められる分、辞めやすい設計になっているとも思います。「効率的=何の不満もなく完璧」ということではなく、あくまでも相対評価で「最良かつ最善」と考えています。

また、3年半の間、レッスンを両手放しで楽しめて、余裕綽綽だったかと言うと、ここも答えはノーです。現時点では辞めずにやってきているけど、続けられない、サボりたくなる心理もめちゃくちゃ理解できるし、躓くポイントやトラップがそこかしこに張り巡らされているなと身に染みています。今後、致命的なトラップに引っかかったら、はまり込んで抜け出せず続けられなくなるのかもしれません。
それでも、3年半続けられたことと、これからも続けるだろうなと確信しているのは、トラップの正体と種類をつかんで、よけ方、進み方を試行錯誤してきたこと、都度チューニングできたからだけの話です。
語学習得に特別な才能があったとか、ものすごく根性が据わってるとか、トラップを全て解決できるほどの資金が有り余っていたとかの話ではありません(多少なりとも我慢強い方だとは思います)。

楽しいから続けられる、続けられているから楽しいは、どっちが鶏でどっちが卵なのか

新聞や雑誌、インターネット上を見渡すと英語学習の必要性、重要性があらゆるところで説かれ続け、殊に子どもへの英語教育、早期教育については
ものすごく熱が高いと実感します。グローバル化する現代社会では…とか、現在ある仕事の何割がAIやロボットに取って替わられる社会で生き残るためには…みたいなフレーズが散見されますし、書店に行けば、英語学習のテキストや参考書が文字通り山積み、テレビやラジオでも英語を筆頭とした語学学習番組は鉄板です。
市場規模も大きく、僅かながらその一端を担っている立場ではありますが、それでも誰もが英語を勉強すべきとも、オンライン英会話で学ぶべきとも思いません。
なぜなら語学の学習にはゴールがないからです。ゴールがないものを時間とお金をかけて目指すのは理にかないません。

ではなぜ私が、ゴールがないことを承知の上で、オンライン英会話を続けているかというと、あまりにもシンプルですが、「それでも楽しい」からに尽きます。楽勝じゃないし、人によっては辞めたくなるラインの不満だってあるけど、それらのデメリットを凌駕する楽しさ、喜びがあるから続けられています。そして卵が先か、鶏が先かみたいな話になってしまいますが、楽しさは継続に下支えされているもので、稀に成長を感じられることも楽しさと継続の一助になっています。
稀にではなく、たった1回だけ、単発で楽しいと思えたら、もっといいだろうとも思います。ですが、語学は筋トレと一緒なので、インスタントな楽しさや成長は期待できないのが正直なところです。

とは言え、永遠に楽しくならないのであれば、わざわざ我慢して続ける必要もありません。時間もお金も有限ですから、もっと楽しいと感じることに使うのがいいと思います。「全ての人がオンライン英会話を受けるべきとは思わない」と言った真意はそこにあります。

オンライン英会話を継続するために、現在進行形で出くわす罠とよけ方をシェアする場です


このnoteでは、オンライン英会話ってこんなにいいよ!こんなに喋れるようになったよ!みたいな分かりやすい成果やメリットの話や、英語が喋れるとこんないいことがあるよ、みたいな話をするつもりは一切ありません。
「モチベーションを維持するコツ」「三日坊主にならないためには」などのハウツーも結果論、うまくいった人の成功バイアスでしかないので、特に論じる予定はありません。経験してみないことには楽しさの実体も見えなければ、どんなTIPSも「楽しくない」の前では無力です。もしオンライン英会話スクールからタイアップ案件のオファーがいただけたら、ぜひとも書きたいですが、そんな依頼が来るような影響力がないことは自分自身が一番分かっています。
ただ、成長の過程で妨げになるトラップや、意気消沈させられるタネが見えたら、対処次第で継続はしやすくなると思います。継続こそが語学学習の本分である以上、始めたら辞めないに越したことはありません。イージーでも、楽勝でもないし、現在進行形でワナに出くわす。それでも、やる価値はある。それが現時点で私がオンライン英会話を最も端的に表せる言葉です。

※記事本分はここまでです。内容を気に入っていただけたら、よろしければ記事のご購入もしくはページ下部よりクリエーターサポートをお願いいたします。

ここから先は

0字

¥ 100

※記事本分はここまでです。内容を気に入っていただけたら、よろしければ記事のご購入もしくはページ下部よりクリエーターサポートいただけると大変喜びます。