3ベットレンジ(3)
3ベットハンド
さて、ポジションに関する議論は終わりました。ここから、3ベットできるハンドのタイプ自体の話をしていきましょう。明らかな事ですが、3ベットレンジの大部分のハンドは、ダブルスーテッド、少なくともスーテッド、とりわけナッツスーツがあるべきです。ハンドのエクイティを大きく上げるからです。A♠A♦Q♣7♥と、A♠A♦Q♠7♦には、プレイアビリティにおいて歴然とした違いがあります。3ベットレンジ全体について、この事を良く覚えておきましょう。
3ベットハンドの分類には、異なるアプローチが存在します。典型的なハンドカテゴリーと、エクイティ/プレイアビリティに則ったアプローチのどちらもあります。そのどちらも理解する事で、あらゆる側面から3ベットというものを見ることができるでしょう。ハンドカテゴリーに関しては、以下の主要なハンドタイプがあります。
♠ハイペア
♠ランダウン
♠ダブルペア
♠その他
もう一方のアプローチは、ハンドのクオリティとパフォーマンスの両方に注目します。以下の尺度があります。
♠エクイティアドバンテージ
♠プレイアビリティアドバンテージ
どちらの方法にもそれぞれのメリットがあります。ハンドカテゴリーによるアプローチは、理解しやすく、視覚的です。エクイティ/プレイアビリティアプローチは、より繊細で、3ベットする背景にゲーム理論の原則を持ち込み、何故そもそも3ベットするのかという疑問に解答を示してくれます。これは非常に重要な事で、定型化されたハンドカテゴリーに依存した、言うなれば「自動3ベットモード」になってしまう事を防いでくれます。多くの3ベット可能なハンドがありますが、3ベットをする事は、常にベストなプレイであるとは限りません。
3ベットによって何を成し遂げたいのかに、再度焦点を合わせていきましょう。その事が、全てのしっかりとしたゲームプランの一部になるはずです。私たちは以下のパートで、典型的なハンドカテゴリーによるアプローチでハンドを見ていきます。しかしそれだけではなく、エクイティ/プレイアビリティを基にしたゲーム理論的アプローチで、ハンドを解析していきます。
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