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否定と建設的な議論は違う

こんにちは。
年齢や性別、社歴や立場に関係なく、フラットに議論や相談、提案しあえると、働きやすさはもちろんのこと、成果を出しやすい環境になると思いませんか?

今日はこのテーマの2つ目の話題、
「否定と建設的な議論は違う」についてお話ししてみようと思います。

よい仕事のために否定が必要か?

相手の意見の肯定はできても、否定はなるべく避けたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
相手の気持ちを想うと、どう伝えたものかと考え、オブラートに包みすぎた結果、伝えるべき内容が薄まってしまう、なんていうこともあるかもしれません。
それでも、プロジェクトの成功やメンバーの成長、ひいては強いチームとなるために、相手とは異なる考えを伝えなければいけないことがあります。

スタンスと伝え方をほんの少し工夫するだけで、否定も建設的な議論に変わります。

スタンスについて

スタンスにおいて押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
目的に対してもっとも的確な意見が採用する。
誰が言ったかではなく内容の本質で判断する。
自分の考えを述べた上で相手の意見を聞く。

私のチームではよく雑談をしますが、
目的達成のために自分なりに考えた仮説を相談したり、打ち合うことが多いです。
先に挙げた3つを立場に関係なく場にいるみんなが実践できていると、話がとても盛り上がりますし、どんどん話が展開され整理されていきます。
このモードに入れている状況においては、相手の意見に対して、それって本当にそうなのかな?僕は私はこう思うんだけど、と発言したところで、それを否定されたと感じなくなっていきます。
むしろ、なるほど!とか、これは実験してみる価値がありそうだ、とワクワクしてしまうこともあるでしょう。
そうなると、チームとしてはとても良い状態。
相互に高め合う力が働きやすく、リーダー不在の状況でも生産性を高め合えます。


リーダーやマネージャーが
意識したいこと

リーダーやマネージャーにはもう一つ、大切なスタンスがあります。

それは、
壁打ちやブレストにおいては、リーダーやマネージャーも1人のメンバーとして参加し、フラットなコミュニケーションを意識的に行うこと。

スタンスが組織文化として定着するまでの間は、リーダーの振る舞いが場の空気に大きく影響しますし、文化として根付いた後も、リーダーのスタンスがブレないことが重要です。

伝え方について

スタンスができている前提であれば、実はあまり気をつけるポイントはありません。
罵倒する、不機嫌そうな態度を取る、などは論外だとして、気をつけることをあげるとしたら、上から目線にならない、へりくだらないことぐらいです。

マネーボールという映画をご存知でしょうか?
ブラッドピットさんがokプロ野球チームのGM役を務め、名門大学卒の青年と共に球団の勝率アップに奮闘するサクセスストーリーです。
この映画の中で、GMと青年はあるメンバーを別の球団に放出する決定をし、メンバー本人に通達するシーンがあります。

このシーンで、気まずい、どう伝えたら考えている青年に対し、GMがどう伝えるつもりか問います。
青年は、移籍させるメンバーの良いところや今の球団が抱えている課題や背景を説明してから本題を伝えようと思う、と答えます。
これに対し、GMはNOを突きつけます。
回りくどく伝えたとて、伝える内容は変わらないし、回りくどく言われる方が苦痛だ、と言うのです。
結果、青年は言われた遠り「来週から●●球団に移籍です」とだけ伝え、メンバーはわかりました、と返事をして部屋を出ていきます。

ここまでシンプルに徹するかはさておき、
相手を守るつもりで回りくどく話すことが、必ずしも相手のためにならないことがある、
多くの場合は端的に要点を伝えた方が良い、
一例ではないかと思います。

上から目線でも、へりくだるわけでもなく、スタンスを守りながら、シンプルに考えを述べることを意識すれば、否定ではなく建設的な議論として、もっと楽しく活発なコミュニケーションが生まれていくと思います。

おわりに

ちょっとしたことで、チームの動きは変わるものです。
この記事の内容は、私自身の経験をもとに書き起こしたに過ぎませんが、もしよければ皆さんのチームでもぜひ試してみてください^ ^

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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