そもそも何で片づけるんだっけ?
先日、湘南天狼院さんという江ノ島近くの書店で片づけ講座を行いました。
泣きそうになったお客様の会話
ご参加の方と片づけの悩みについて話す中で、私が泣きそうになった話題がありました。
それは子育てに関する話。
メモが取りきれなかったので正確ではないかもしれませんが、大体こんな話です。
小・中学生のお子さんの子育て中のAさんは、
「今は子どものものの片づけ、作品をどうしようとかおもちゃが片付かないとか、悩みはいろいろあるけれど、この大変さがなくなるとさみしいのかな。」
とおっしゃいました。
それに対して、20代のお子さんを持つBさんは
「子どが小さい時は大変だったけれど、終わってみるとあっという間だった。
毎日ただ笑って楽しく過ごせていれば、それで十分だったのかも、と思う。」
とおっしゃっていました。
このやりとりを聞いていて私は、目がじんわりしました。
「ああ、そうだよな。
片付いた部屋も大事だけれど、今この時をどれだけ笑って過ごせるかも大事。
子育てで大変な時期は、長い人生で見れば意外とわずかな時間。
その時間をどれだけ楽しく過ごせたと思えるか。
そこが大事だ。」
……と思いました。
時には片づけなんてあとまわしでいい。でも……
子どもとの時間を優先して、ゆっくり楽しむためには、ときには片付けなんて後回しでもいいかもしれない。
多少散らかっていてもものが多くても、毎日ご機嫌で過ごせればそれでいいのかな、という気持ちになります。
でも、やっぱり部屋が雑然としていると気になるもの。
いつも探し物をしていたり、押し入れから物を出すたびに雪崩が起きたりしていると、時間や労力の無駄になり、くたびれてしまうと思います。
そういう意味では早く片付けをしたい。
でも毎日楽しく過ごしたいっていう思いもある。
この矛盾した
「楽しく笑って過ごしたい」「片付いた部屋でくつろぎたい」
2つのニーズを満たすためにはどうしたらいいでしょう。
矛盾したニーズを満たすために考えた対策2つ
私が思うに、
○あきらめるところはあきらめる、がんばるところはがんばるというように、メリハリをつける
というのはどうだろう。
床に物を置かないようにがんばるけど、カウンターの上の多少のごちゃつきはあきらめる、みたいに。
または
○片づけサイクルを1週間にする
1週間の間で散らかってもリセットする、
1週間のうちに終わればいいやとゆとりを持ったスケジュールを作るなど。
このように、自分や家族に無理のない範囲のルールを決めて、ルールを守ることだけ集中する。
そうすると、アレもこれもやろう、とか、あっちもこっちもできていない、などの迷いや焦りがなくなり、
これを守ればいいんだと思えて、気持ちが楽になるんじゃないかなと思います。
2つ考えてみたけれど、これだけじゃないだろうし、これではダメかもしれない。
これで解決!というビシッとした正解は見つからないかもしれないけれど、少しでも「家族と楽しく」「片づいた状態」にしていくことを、これからも模索していきたいです。