「第8回ゆめから朗読会」の感想 其の壱
皆様、こんにちは😊
フルート奏者・作家の向(むこう)由佳でございます。
本日もご覧くださり、ありがとうございます♪
感謝申し上げます🩷
さて。本日は、昨日お伺いした「第8回ゆめから朗読会」の感想を投稿します。もう、お伝えしたいことが沢山ありすぎてまとめるのが大変なのですが(笑)、音楽のパートと朗読のパートで分けて、2回に渡って感想を投稿致します。
今回の会は、ピアノとフルート2本の3名で音楽を奏でてくださいました。ピアノソロと朗読の組み合わせと、フルート二重奏、ピアノとのトリオ形式、各フルーティストのソロ、といった、バラエティーに富んだ贅沢な時間を過ごすことができました。
ピアノは「ゆめからピアノ教室」の荒金理恵さん。そしてフルートは、「おりおんフルート教室」の三澤里奈先生と、横川翔平さん。もう、この3名の方の演奏が息がぴったりで、終始心地よさを感じておりました。
前半は朗読パートだったのですが、朗読のプロローグにピアノ演奏でフォーレの「月の光」。そして朗読を挟んでエピローグにピアノ演奏で瀧廉太郎の「荒城の月」。朗読の書籍は山本周五郎さんの「鼓くらべ」でしたので、戦いの跡という意味を重ねると、「荒城の月」はとても合うなぁ…と思いました。フォーレの「月の光」は、人によってそれぞれイメージが違うと思いますが(違っていて良いのです)、私は、夜の海か湖の水面に映る月の光と空に大きな満月……といった映像が浮かびました。とても美しい楽曲です。
(朗読の感想は、また次回たっぷりとお届けしますね。能楽にまつわる話なので、私も熱くなってしまいました。笑)
ピアノの荒金さんの、空気を纏うような音がとても素敵でした。「休符も音楽」と言いますけど、本当に休符が心地よくてとっても素敵な演奏でした。
休憩を挟んで、フルートとピアノのアンサンブル。久々にフルートアンサンブルを生で拝聴したので、お耳がとっても幸せでした。
まず、「虹の彼方に(Over the rainbow)」をフルート二重奏で演奏してくださいました。お二人の息がとってもぴったりで、ハーモニーが美しく、お二人の音だけでなく波動が共鳴しあっているなと感じました。とっても美しい音色でした♪
その後で、三澤先生のピアノとのアンサンブル、横川さんのピアノとのアンサンブルと続くわけですが、三澤先生はゴールドのフルートを、そして横川さんはシルバーのフルートを吹いてくださいました。こうして聴き比べると、どちらの材質の良さを知ることができて、フルートという楽器の奥深さを感じることができますね。三澤先生はシュテックメストの「『歌の翼』による幻想曲」を、横川さんのソロ曲については失念しております。ごめんなさい。
ただ、お二人ともとてもしっかりした太く厚みのある音が出ていて、響きも美しく、見習うべきところが多々ありました。緊張なさっておられたということですが、とても素敵な演奏でした👏
その後に、大曲でありますドップラーの「アンダンテとロンド」をフルート2本とピアノのトリオ形式で演奏してくださいました。演奏しながらお二人がとっても音楽を楽しんでいるのが伝わってきて、とても心地よい演奏でした。ハモリも息がぴったりで、お互いの信頼関係を感じた瞬間でもありました。やはり、アンサンブルは誰とやるかというのは非常に重要なことで、お互いに信頼関係ができていないと良い演奏にならないものだな…と改めて実感しました。
良い演奏というものはどういうものなのかということを、今回の演奏会で実感することができました。
最後は、フルート二重奏で「アメージンググレイス」、アンコールは「花は咲く」でした。
朗読の後に演奏を聴けたというのもあり、やはり「音楽というのは、競い合うマインドではなくて、お互いを尊重して敬意を払って、心が調和していないと良い演奏にはならないものだなぁ…」と痛感しました。「私はすごいのよ」ですとか「あの人には負けたくない」という感覚が全面に出ている演奏者よりも、「楽しんで奏者同士が調和している」演奏の方が、胸を打ちますし、拝聴していてとても心地よく感じました。
良いものを聞くことができて嬉しかったです。
ありがとうございました。
朗読については次回。お楽しみに。
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