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昨日、以前から気になっていた割烹のお店で会席ランチを食べて感じたこと

皆様、こんにちは😊
フルート奏者・作家の向(むこう)由佳でございます。
今日もご覧くださり、ありがとうございます。
感謝申し上げます🩷

さて、本日は「昨日、以前から気になっていた割烹のお店で会席ランチを食べて感じたこと」についてお話しします。

なんだか……今まで食事をする時に、見た目や味を堪能するということをおろそかにしていたな…と。普段食べている食事も美味しいと感じているものの、心の底から沸き起こる幸せまで感じることができていなかったかもしれない、というのが昨日の学びでした。

実は、昨日は市内にあるとある割烹のお店でミニ会席ランチを頂いたのですが(実はこういうお店に行くのは人生初)、もう大将の丁寧で手際の良い素晴らしいお仕事にも感動するし、食材のエネルギーも感じながらじっくり味わって1時間も食べることに費やすことに「贅沢な時間」だなと思ったのですよね。

これをエンターテインメントと言ってしまうのは、どうかと思うのですけれど。

ただ昨日は「お店に入ったらスマホで食べ物の写真は撮らない」と決めて、店内に入ったのです。目や舌、心に保存したくて。「自分の感覚に記憶させる」——こういうことを忘れていたな、と改めて感じました。本当にどのお料理も美味しかったですし、心を込めるってこういうことだなと思いました。

お店の大将が手際よくお料理を作る音に耳を傾けて、お料理が仕上がる香りを楽しみ、器の美しさも堪能し、お料理の盛り付けの美しさに息を呑み、味の秀逸さに感動する——この一連のことが茶道にも通じるなと感じました。やはり、日本人というのは、このような文化があるのですよね。

店内も、個室とカウンター席があり、私は今回、一人でお伺いしたのでカウンター席に座っていたのですが、個室のお客様の話し声が聞こえないように配慮されていたのですよ。そこも感動したことの一つですね。「お料理をじっくり味わって楽しんでいただく」ということを、徹底的に追求してつくられたお店なのだなと、そのようなところからも感じることができました。

今まで、私の中で「行く行く詐欺」をしていたお店だったのですが、今回、思い切って行ってよかったです。これが最後と思いながら食べると自然と所作も食べ方もゆっくりになりますね。本当にどうなるか分からない世の中だからこそ、最後のつもりで接することも必要なのかもしれないと思いました。これが、一期一会ということなのでしょうね。またいつか、があると思うと、人間はどうしても惰性で行動してしまいがちになるので。

一期一会を大事にすればするほど、もしかしたら人生は豊かになるのではないかと思いました。
これまでもよく聞いていた言葉ですが、今までこの言葉に、なんとなく寂しさを感じていました。でも、今回、その意味をはっきりと理解できたような気がいたします。元来の日本人が持つ、潔さにも通じることなのかもしれませんね。

「また、いつか」があると思って生きるのと、「明日はない」と思って生きるのって、まったく感覚が違うかなと思うのですよね。

「ここで食べるのは最後かもしれない」と思って入って食べていると、なんかすごく大将の思いが料理に入っているのも伝わって、全てが心に沁みるんですよ。

とても良い時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。

このような上質なお店での体験は、とても重要なのではないかと思います。単純に食事をするという目的で行くのも良いと思うのですが、自分の心を整えに行くつもりでお伺いすると、背筋がしゃんとする感じが致します。本気で、真心を込めて接してくれる方に対し、こちらも本気と真心でお返しする。その非言語コミュニケーションを学ぶ機会とも言えると思います。

まだまだ、私は良客と言えるほど質の良いお客になることができているとは思わないのですが、今回の反省点を踏まえ、またどこかでこのような機会に接することがありましたら、良客であるよう心がけたいと存じます。

私の思う良客とは、お金をたくさん持っているとか、有名だとか、何度も通うからとか、言葉が巧みだとか、そのようなことではなく、お店や大将、お給仕をする方、食材を作ったり採ってきてくださる方など、お料理に関わるすべての方へ、所作や行動で敬意を示すことができるお客のことを指すと思っております。まだまだ、私はその辺について課題がありますが、自分の理想とする良客になれるよう、日々精進致します。

※画像は写真ACよりダウンロードしました

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