茶室は本来の人間に戻る装置
令和6年7月4日
皆様、こんにちは😊
フルート奏者の向(むこう)由佳です。
今日も、私のインスタグラムをご覧くださり、ありがとうございます。
感謝してます✨
今日は久々に、お抹茶を点てました。
本日のお菓子は、デパートの地下で売られているきな粉のおはぎです。
季節もののお菓子なのかな?と思っていたのですが、どうやら通年ありそうな感じですね。
このおはぎは、かなり柔らかくできているので、持ち帰るときにすごく変形してしまうんですよ。でも、美味しいのでリピートしています✨
さて。この「お茶」のことについて思うことがありまして。
昔の方々は茶室をよく使っておられたという話を耳にすると思いますが(戦国武将など……)、これは文化を嗜んでいるとも言えるのですが、「心を落ち着かせる術を持っていた」とも解釈できるのではないかと思うんですね。
茶室では、五感で茶室の中の出来事や物などを愉しむ気持ちがないと、茶室の効果を存分に得ることができないのではないかと思うんです。
抹茶碗の柄や持った時の感触、口触り。お抹茶の香りや味、お菓子の味…このようなものを、自分の感覚器で味わうということは想像しやすいかもしれませんが、そのほかのことについても五感を働かせることで豊かに楽しめるんですよね。
例えば、お菓子の下に敷いてある懐紙の模様や絵柄、抹茶碗とお菓子のおいてあるお盆の漆の塗り具合、茶筅でお抹茶を点てる時の音、お湯が沸く音、柄杓で湯を掬う音、飾られている掛け軸やお花、お香の香り…などなど、五感で感じられる要素が多々あるわけです。
これを五感をよく働かせて味わうと、「今、ここの空間」をゆっくりと愉しむことができて、それによって心が落ちついてくるんですよね。単なる儀式として考えるだけでは、非常に勿体無いと思うのです。
これは、私が感じていることなのですが、茶室というのは五感を働かせることで人間本来の姿に戻る場所であり、左脳に偏りすぎたところを右脳に切り替える装置なのではないか、と思うんですよね。
そのように茶室に行く方が増えたらとても喜ばしいことだと思うのですが、それもなかなか難しいということでしたら、我流でも良いので、外で美味しい和菓子を買ってきて自宅でお抹茶を点てるだけでも五感を働かせたら尚更美味しくなりますから、そのようなことをなさったら宜しいのではないかなと思います。一輪挿しを購入して、季節の花を1輪挿してお抹茶を点てるということも粋で素敵だと思います。
私は茶道をきちんと習ったことはないですが、できる範囲でお茶を点てています。それだけでも、心が安らぎ穏やかな気持ちになります。そして、なんとなく自分の心の中心が凛とする感覚があるのです。
ぜひ、日常にお茶を取り入れていただけると良いなと思います。
最近、お抹茶の茶筅を自動で動かす機械が出回っているようですが、それは合理化というところでは良いのかもしれませんが、お茶を点てるという行動は単に泡立て器で泡立てるというものではなく、茶筅の音を愉しむものですから、機械のモーターの音が鳴るようでは、聴覚を満たすという点で美しいことなのかどうか、よくよくお考えになられたら良いのではないかなと私は思います。
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