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第五章:恋とトラブルと夜の世界 〜禁断の恋と、その代償〜
キャバクラで働く中で、ひとりの男性と出会った。
彼は ボーイだった。
本来、キャバクラでは 「恋愛禁止」だった。
でも、彼はそんなルールを気にせず、私に 猛アプローチをしてきた。
最初は「そんなことしてバレたら大変じゃろうに…」と呆れていた。
私はただ仕事を頑張って、お金を稼ぎたかった。
だけど、彼は本気だった。
仕事終わりに待っていてくれたり、
何気ないメッセージをくれたり、
私が落ち込んでいるときにはそっと励ましてくれたり。
「お前みたいな子、絶対手放したくない」
「ずっと一緒におりたい」
彼の言葉を聞くたびに、
心のどこかで「この人なら信じてもええんじゃろうか」と思い始めた。
そして、私は彼と 付き合うことにした。
けれど、それが とんでもない事態を引き起こすことになる——。
キャバクラの世界では ルールを破るとどうなるか、
私は 身をもって知ることになった。
付き合っていることがバレたとき、
ヤクザみたいな人が私の前に現れた。
「お前、ルール破ったんやろ?」
「どういうことかわかっとるんか?」
私は 恐怖で体が震えた。
彼も必死に謝っていたが、状況は変わらなかった。
「とにかく、ここを出んといけん」
それしか頭になかった。
お店を辞め、彼と 同棲することにした。
これで落ち着くと思った——。
でも、ここから 新たな問題が次々と降りかかってくる——。