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「大人であれ」は、ルールのない弊社で求められるたった一つこと
弊社には、あまり「ルール」がありません。
東京・恵比寿でコンテンツ制作会社を経営して10年、最初はたった二人で始めた会社も、正社員4名、継続案件で業務委託で働いてくれている方が10名くらい。
リアル出社する人もいれば、週に一回やってくる人もいるし、フルリモートの方もいます。
雇用形態も関わり方もぞれぞれだし、年齢も性別ももちろんいろいろ。
こうなってくると、どうやってみんなの気持ちを合わせて会社として成り立たせているのか?
自分でも一回整理してみたいなと思いました。
で、冒頭の「ルールがない」なのです。
始業時間は10時だけど、別にそうじゃなくてもいいんです。
実際、私は今日8時前から朝活していて、手帳を書いたり読みたい記事を読んだりしつつ、ちょこちょこ仕事もしています。
でも、9時15分から10時まではピラティスのレッスンを入れているので、10時出社には物理的に間に合いません。終わり次第着替えてオフィスに行く予定です。
最近、やる気の堀くんという動画クリエイターは、毎朝6時には出社してます。これは極端だけど。
北海道でリモートで働くワーママうさあゆちゃんは、何時からお仕事しているんだろう…、今度聞いてみよう。でも、日によりそうだな。
終業は18時だけど、ここまでやりたいとお仕事続ける人もいるし、朝早くから働いている堀くんはちょっと早く帰ったりもします。
特にフレックスタイムを導入した覚えはないけど(笑)
でも、みんなお互いがどれだけ真剣に働いているか知っているし、何も思いません。
出社についてもそうです。
そもそもフルリモートで働く人もいるんだから、特に義務付けてはないんです。その人にあった形で、毎日出社したほうがいいならそうすればいいし、週4の勤務だけどそのうち一日はリモートで、など本人の希望に合わせています。
あと、いわゆる有給休暇。
業務委託の方にはそもそもないんだけど、正社員であっても、法に定められた日数はもちろん好きにしてと思うし、でもそれ以上休んでくれても別にいいんです。
休み過ぎれば、お客さまや仲間に迷惑をかけるかもしれないし、休まな過ぎて疲れてしまったら、それは自分のためにもよくない。
その塩梅は、自分でわかるようであってほしい。
私は、誰かが定めたグレゴリオ暦に従って行動する必要はないと割と本気で思っているので、チケットの取りやすい平日昼や夕方に、大好きな宝塚を観に行きます。美容院やネイルだって、そのほうが空いています。
旅行に至っては、価格すら変わってきますよね。
何も混んでいる時や金額高い時に行く必要はないから、みんなにもそうしてもらって構いません。
私はみんなに「大人であれ」と思っています。
労働市場では、大人でありプロフェッショナルである自分が、何か価値を提供するから対価として信頼や機会やお金がいただけるわけです。
だから、その思考も振る舞いも大人であってくださいということを要求しています。
「大人」の定義はまた人それぞれかもしれません。それも、自分で考えてほしい。考えられる人と働きたいのです。
誰かに決めてもらえる学生時代のほうが、楽かもしれません。でも、より良い世の中にしていくには、大人の存在は欠かせない。だから私は、みんなに要求していきます。
そして、経営者として私がやることは、思わず働きたくなる環境をつくること。
素敵なクライアントさまとともに目指すものに向かって何か=コンテンツをつくるプロセスはとても楽しいものです。
だから、思わず働いちゃう。そんなお仕事を生むのが私の仕事。
それから、思わず行きたくなるオフィスにすること。
可愛い犬がいたり(嫌いな方にはどうしようもないことだけど)、美味しいランチをみんなでつくったり、困った時は相談できたり教えてもらえたり、読みたい本がたくさん置いてあったり。
そこへ行ったほうが楽しければ、放っておいても人は集まります。
一緒に働くメンバー同士、お互いのことを知る機会もたくさん設けます。
担当する業務が人によってまったく違うので、その人の「今」がわかるように毎朝日報的なものをSlackに投稿してもらっています。
「頭の中にあるタスクや業務を一旦全部、朝出して」と伝えるのみで、形式は問いません。
担当したお仕事が世に出たら、全体に共有してもらって感想を言い合うとか、プロジェクトが行き詰まる前にメンバーを誘ってクイックなミーティングをするよう促すとか、コツコツとそんなカルチャーをつくっています。
どの規模までこの「ルールがない」ルールでいけるかはわかりません。
それに、これを実行するにはきめ細やかに「見ている」人が絶対に必要だと思います。
ルールをつくるよりも手間がかかるかもしれません。
でも、このやり方を何年も続けてきて思うのが、みんなの個性が爆発してキラッキラになるから面白いんです。もう、人が違ったようになる人もいました。
さてさて、どこまでいけるかな。
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Yuka Shibayama
会社を経営したり、書いたり、秘書をしたりしているワーママです。
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