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住みたい場所に、住むために

去年、ものすごく久しぶりに引越しをしました。

20代のころは、引越しを伴う異動のあるお仕事をしていたので、むしろ引越しをしまくっていたのですが…。
子どもができたことをきっかけに、マンションを購入し、同じ街に住み続けていました。

18年ぶりのお引越し。
なんとなく、もうずっと同じところに住み続けるのかなと思っていたけれど、"違うところに住む可能性"が頭をよぎってから、色々な心の変化がありました。

私は会社を経営していまして、比較的どこにいてもできるお仕事なのですが、オフィスはちゃんと構えています。

好きなところに移動したり旅したりしつつ働きたいけれど、オフィスでみんなと働くのも大好きなので、大前提として通える場所に住むことは大事。
オフィスは、山手線が通っている街にあります。さらに、地下鉄も通っています。つまりは、結構便利な場所。
通いやすい場所なんて無数にある。

どこに住んでもいいとなったら、私はどこに住みたいんだろう。

ほぼゼロベースで考え始めてみました。
ここは電車一本で通えていいなとか、ここくらいまで離れると家賃が安そうだなとか…。
でも、ゼロベースと思っているのに、結局は、今の自分で手が届きそうなところ考えてしまうんですよね。

どうしたいか、よりも、どうなら私にできそうか。

実現可能性から何かを決めるのも、もちろん悪いことではありません。でも、私の場合はこの考え方ではいつまでも引越しが現実に降りてきませんでした。

引越しがちゃんと現実味を帯びて、具体的に住宅情報を探すという行動に結びついたきっかけは、習慣の中に隠されていた自分の本音に気付いたことでした。

私は毎朝、カフェに行って朝活をする習慣があります。早起きしてオフィスの最寄り駅まで移動して、日替わりで色々なカフェへ行っていました。

でも、自宅の最寄駅にだって素敵なカフェがたくさんあるんです。そこで朝活してから通勤したっていいんですよね。
私の会社の始業時間は10時なので、なんなら電車はあとの移動にした方が空いています。

なぜ、私はオフィスのある街で朝活をしているんだろう?

ふと考えてみたんです。
朝活のあとスムーズにお仕事するのに、 オフィス最寄り駅まで移動していた方が安心。なんと言っても街の雰囲気が好き。好きなカフェがいくつもある。こっちに来た方がシャッキリして気分がいい。

色々浮かんできます。

つまり、私はここにいたいんだな。ここが、好きなんだ。
ストンとそう納得したとき、カフェの外にあるマンションが目に入ってきました。

あ、ここに住みたい。

なんだか素直になっていたせいか、とても具体的にそう思いました。
検索すれば、家賃はすぐにわかります。
駅に近いし、そもそも高いエリアの分譲マンションだし、お部屋によって様々だけど、うん、高い。でも、やっぱり素敵。

不思議なものですよね。

具体的に、物件が目の前にあってかかるコストがわかったら、思考が切り替わるんです。「どうしたらここに住めるかな」と。
そう考え出したら、実現するしかないやつです。
妥協するにしても、じゃあどこを妥協するのか?を考えることができます。

解像度が粗かったときは、自分がどうしたいかなんて後回しで、手の届く範囲で、現実的なところで考えていたのに。

実際、私は今、住みたいと思った街に住んでいます。
あのとき住みたいと思ったマンションではないけれど、なんならもっと望む形に近い物件に出会い、住んでいます。

いかに、望みを具体的にするか。明確にできればできるほど、望みが叶う確率は高くなる。

自分はどこに住みたいのか?と同じように、どんな仕事がしたいのか?どんな人と一緒にいたいのか?
具体的にすることで、心にしっかりした羅針盤が持てる気がしました。

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Yuka Shibayama
会社を経営したり、書いたり、秘書をしたりしているワーママです。

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柴山 由香
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