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自分でやったほうが早くない? から卒業するとき

私は社会人24年生らしいのですが、社会に出て数年も経つと、後輩というものがやってきて、上司という人に「面倒見てね」と言われるようになります。
アルバイトだとしても、自分より後に人が入ってきたら教える立場になることはよくあること。

私はこの、面倒を見るとか人に教えるということが、とてもとても億劫でした。だって、自分でやったほうが早くない?
教えるという新たな業務が入ってきたとて、自分の通常業務が減らされるわけではない。とすると、仕事が増えるだけ
では。

そんなふうに思っていたなぁと、懐かしく思い出します。
でもこれ、いろいろなビジネス書にも書いてあるだろうし、SNSでもよく言われていることだと思うのですが、絶対に人に教えたほうがいいんですよね。

教えるという手間がいっとき、発生するのは事実ですが、それを惜しんでいると自分も新しい仕事ができないし、チームも成長しない。
教えることで、自分の知識やスキルも磨かれる。

うん、いいことづくめ。
でも、億劫なのだ…。

社会人24年生になって、なんなら自分で会社をつくって経営者11年生になったのですが、それでも億劫に思う気持ちはあるのです。

それなので、これ、なんで億劫なんだろうと考えてみました。

まずは、シンプルにいつもの業務にプラスされるわけだから、時間が取られるからですよね。
教える相手の知識や技術などによっては、ただ業務を教えるだけでは済まないこともある。未経験だったりすると、業界の話からしないといけないかもしれない。

ううう、この説明している時間に私がやったら、終わるんだよぉ。

さらに、相手の理解度に合わせて説明する必要があるんですよね。誰にでも同じ説明をすれば伝わるなら、動画でもつくっておけば済むかもしれません。でも、そんなことはないんです。
相手がどの程度理解しているのか、どこでつまずいているのかを把握しながら、適切な説明をしなければならない。
これも結構ストレスですよね。

あああ、教える準備している間に、私がやったら・・・・・・。

また、教えるにあたって、自分がまずちゃんと理解していないといけない上に、それを言葉にしないとなりません。相手に分かりやすく伝えるためには、論理的な構成や順序立てを考えないとならないし。

うむ。
教えるって、改めて、大変。

なぜこんなことを考えているかというと、弊社の20代後半に差し掛かったメンバーたちが、そろそろ本気で次の世代を育てないとならない局面になったからです。

仕事が面白くなってきているタイミングで、それでも向き合わないとならない。会社への愛をしっかり持ってくれているからこそ、今、自分のしている仕事はなるべく早く手放さないとと考えてくれています。

私の会社は、小さな会社です。
私が直接教えることで人を育ててきたところから、私が教えた人が次の世代を育てるフェーズになったんだなぁと思うと、非常に感慨深いです。

私だって億劫だったから、君たちの気持ちがわかるのだ。
でも、避けて通れない道でもあるのだ。
というわけで、私も彼らと一緒にこの億劫さに向き合いたい。

教えるなんて、なんだかおこがましいけれど、でも間違いなく教わってきたし教えてきた。
私はこれまでたくさんの人にいろいろ教えてきたけど、その結果、素晴らしい瞬間にたくさん立ち会えたのも事実だから。

むしろ、自分が仕事を覚えたりできたりしたことよりも、教えた人が達成感を味わってくれる瞬間のほうが嬉しいんですよね。
教えた人たちから、むしろ教えられることのほうが多くて、これまでやってこられた気がします。

さて、次はどんな景色が見られるのかな。
老害には、ならないぞっと。

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Yuka Shibayama
会社を経営したり、書いたり、秘書をしたりしているワーママです。

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柴山 由香
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