これが辛いよ、妊婦生活。

私は現在切迫早産で入院しています。
先日、息子を1ヶ月半ワンオペしている夫から入院を代わりたいと言われました・・・
自分は育児が辛くて、病院で安静にしている私と代わりたいという文脈で、正直モヤっとしました。

夫が育児で辛いのはもちろんわかっています。
こんなに育児も家事もできる夫には頭が下がります。
入院中も安産祈願に行ってくれたり、面会で好きなお菓子を持ってきてくれてマッサージをしてくれて、本当に感謝しています。

でも、妊婦生活も大変なんだよ、とつくづく感じています。

今回は、妊娠出産を経たプレママ・ママなら感じる、妊婦の辛さについてまとめます。

妊活中の方には知っておいてほしい。
ママなら共感できる部分もあるし、パパになる方にはママのために知っておいてもらいたい（涙）

---

マイナートラブル

まず、マイナートラブルという表現がよくないと思います。
重要ではないトラブルってこと？喧嘩売ってる？って思うほど、実際辛いです。

マイナートラブルは、母子に危険がないという意味でマイナーなだけで、多くの妊婦は何かしらの不快なトラブルを抱えています。

マイナートラブルも知らずに、出産に立ち会っただけで妊娠出産を知ったような気になっている男性、正直許せません。

私が感じた・よく聞くトラブル一覧

✅悪阻
食事はもちろん、水も飲めない。
ご飯？作れるわけがない。

✅頭痛
✅腰痛
痛くて歩くのが辛い。

✅だるさ・眠気
✅動悸・めまい
✅立ちくらみ（貧血）
もはやデフォルト。

✅むくみ
✅こむら返り

✅胸焼け
食事がとれない。吐きそう。

✅免疫低下による感染症
ただでさえ辛いのにダブルパンチ。薬の選択肢が少ない。

✅鼻血
血流増えて出血しがち。

✅便秘・痔
✅頻尿・尿漏れ
便秘の薬は高確率で処方。実際飲むのも怖い。

✅皮膚の痒み
✅妊娠線
ケアしてもできる。普通に萎える。

✅虫歯

とにかく精神的に落ち込む、イライラする。
胎動もあるし眠れない。

もう、あげたらキリがないほどあります。

参考までにどんな論文が出ているのか、J-Stageで論文も読んでみました。
発症率や頻度が書いてあり興味深い内容でした。

新川治子（2009）「現代の妊婦のマイナートラブルの種類,発症率及び発症頻度に関する実態調査」日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 23, No. 1, 48-58,

入院の可能性

ハイリスク妊婦は入院します。

✅多胎妊娠
✅前置胎盤
✅妊娠高血圧症候群
✅妊娠糖尿病
✅高度肥満
✅その他内科疾患

✅切迫流産
✅切迫早産

妊娠したら誰しも血糖値は上がります。
自分ではどうにもコントロールできない疾患も多いです。

基本的に、入院したら妊婦や胎児の状態にもよりますが自由はありません。
毎週採血があり、点滴や注射もあります。
リスクがあって入院してるので、楽な入院なんてありません。

私は、夫と離れるのも辛いのですが、息子（第一子）に少しも会えないのが本当に辛いです。
息子の側にいられない・成長を見られないなんて、こんな悲しみや苦しみがあるんだ、と感じました。
息子はこんなに大事な存在なんだな、人生まだまだわからないな、なんて考えています。

出産準備

最近のパパは、ベビーを迎えるための出産準備リストを考え自ら買ってくれたりするんでしょうか。

ベビーとの暮らしのためのグッズを検討したり購入したり・・・
考えるのも楽しいのですが、やることが多すぎてママの義務になっては悲しいです。

母乳で痛くならないように乳頭保湿剤を買ったり、ママのための出産準備も必要なこと知っているんでしょうか。

入院する前に、「骨盤ベルト買ってあげようか？」と言ってる男性を街で見かけた時は、信じられなくてめまいがしました。

出産への不安

妊娠中はホルモンバランスも崩れているので、そもそも精神的に不安定です。
赤ちゃんは大きくなっているかな、異常はないかな、と毎回心配になります。

出産が近づいたら赤ちゃんに出会える喜びもありますが、正直恐怖の方が大きかったりします。

陣痛・破水…何からくるかわかりません。
陣痛がきた時に家族のことも心配です。

普通分娩の苦しみ・痛み。
長時間耐えてヘロヘロになってやっと産みます。
骨盤はグラグラで真っ直ぐ立てません。
会陰切開をしたら座ることもできません。

帝王切開のために裸になり管だらけになって自分で分娩台に登る。
お腹を触られる感覚、赤ちゃんに会えたと思ったら子宮洗浄の痛み。
1,2時間で終わってもその後は痛くて歩けません。
痛みで寝ていることもできません。

産後

産後も心身ともにボロボロで大変なことになりますが、そこは想像通りか想像以上の辛さだと思います。

赤ちゃんが可愛い・大切にしたい。
ただそれだけで生きている感じです。

感想

私は妊娠するまでこんなに妊婦が辛いと思いませんでした。
なんとなく自分は大丈夫な気がしていました。
ただ、想像より辛かったです。

もちろん、私は妊娠を否定するつもりはありません。
私はすぐに妊娠できず悲しい経験をしたこともあります。
妊娠・出産って本当に奇跡のような素晴らしいことだと思います。
妊婦さん、みんな頑張っています。

私は、ハッピーマタニティライフ！みたいな楽しいイメージもありましたが、それができるのは限られた恵まれた方だけなんだな、と最近改めて感じています。

また、パートナーはもちろん、父母や兄妹などの家族、通勤電車で乗り合わせた方は、妊婦さんに配慮して接してあげてほしいと思います。

産前休暇に入る妊娠34週になるまで、通勤するって本当に辛いです。
この週数を決定したのは男性なのでしょうか。
満員電車で座れないこともありますが、お腹を守れるのかそもそも怖かったりします。

たまに、産科外来の席がいっぱいなのに、付き添いの男性が座っていて他の妊婦さんが立っている光景を見ると悲しくなります。

妊婦だからわがまましても許されるなんて、基本的に思っていないと思います。

私も、子連れ様・妊婦様なんて、嫌味を言われないように周囲に配慮しつつ、精一杯努力してお腹の子も上の子も楽しく大切に育てていきたいと思っています。

---

読んでいただき、ありがとうございました。

関連記事はこちら。ぜひこちらも。