退院から病理検査結果まで

2019年12月1日
退院!!!
終わってみたらあっという間だったな・・・。今月中には、今後の治療方針が決まるのだろうか・・・。約10日ぶりに帰る我が家は、息子が散らかし放題にしていてイラっとしたけど、やっぱり居心地がよいものだ。近所のスーパーに買い物に行ったり、郵便局に行ったり、日常が戻ってきた感じ。健康に日々を過ごせることのありがたさを感じるとともに、これからどう生きるかを改めて考えさせられる。

久しぶりのシャワーで、心身ともにリフレッシュ。しかし、1週間もシャワーに入ってなかったのに、あんまり汚れていないもんだなー。まあ、全然動いていないしね。傷口とエキスパンダーはまだ痛いけど、日に日によくなっている実感はある。

自分の病気のことを、周りにシェアする方が良いのか、それとも言わない方が良いのか。公にすることに完全に気分が乗らないのは、がんのレッテルを貼られるのが嫌なのか、それとも、聞いた相手にも少なからず影響を与えてしまうのが嫌なのか。うーん、どちらも当てはまるな・・・。公にすることのメリットとしては、私の経験が少しでも誰かの役に立つ、くらいしか思いつかないけど。

12月4日。退院して3日が過ぎた。まだ傷とエキスパンダーが少し痛むけど、それ以外は概ね通常通りの生活に戻ってきた感じ。入院中は元気だったのに、退院して、同じ病気の方々の予後ブログを読んでいたら、再発・転移の記事にいくつか出くわして、気分が落ち込む・・・。まあ、心配してても仕方ないんだけど、ずっと不安がつきまとうのかと思うと、やっぱり気が重いなー、というのが正直なところ。
病理結果も出てないから、今後の治療方針もわからないし、まだまだ不安は解消されない。抗がん剤治療をやることになったら、色々とスケジュール調整も必要になるな。
病気発覚後、あんまり気分が落ち込むこともなかったけど、この数日は気分が晴れないな。退院直後ということもあり、行動を制限しているので、それもストレスになってるのかも!?だいたいが、動いていないと生きている実感が得られない習性なので、こういう時間が苦手。だけど、そういう習性を見直した方がいいよ、とスパルタな神様に言われている気もする。

12月16日。退院して約2週間が過ぎた。最初の1週間こそ近所をウロウロするくらいの外出しかしなかったけど、1週間を過ぎた頃から打ち合わせ、会食、飲み会も入れている。昨日も韓国から遊びに来た友人を囲んで午前様。夜中にうどんまで食べちゃったよ・・・。

裸にならない限り(って、そんな機会は普段ないけど)、私の見た目は手術前となんら変わらない。おっぱいはギザギザしてるけど、それ以外は今までと同じ。でも心はどうかな・・・。病理の検査結果はまだ出てないから、今後の治療方針が決まらずに、やっぱりまだまだ不安定な感じがする。と同時に、今後どう生きるか、自分にとって重要なことは何かを常に考えているせいか、時間の感じ方、人との付き合い方も今までとは少しずつ変わってきている、もしくは変わっていくような気がする。そこで(?)乳がんになって改めて気づいた、私にとって大切なものランキング!

第一位:家族
これはもうダントツ一位。両親、夫、子ども。私の人生の最大の幸福は、今の家族に恵まれたことだと思う。

第二位:自由な時間
映画を見たり、本を読んだり、誰にも邪魔されないで過ごす時間。そもそも、そんなに社交的でないので、一人でいるのが全く苦にならない。下手すりゃずっと家の中に閉じこもって、プライムビデオを見ていたいくらいだし!(笑)もうサラリーマンには戻れない気がする・・・。

第三位:ビジネス
仕事というよりも、ビジネスが好き。新しいことを考えて、お金に変えていく作業が好き。病気が発覚してからも、いくつか新しい案件を相談されたり、ミーティングに参加させてもらったり。そういう刺激と、頭の体操、緊張感を求める傾向が強い。ビジネスを通じて出会える人たちもとっても貴重で、よい刺激をもらってます。

こうして、改めて自分の人生や生活の棚卸しが出来たことが、病気のメリットだったのかも知れない。(病気になって良かったとは思ってない)

12月21日。病理検査の結果を聞きに病院へ。切り取った患部の画像を見せてもらったり、数値を教えてもらったり。最終的に、右胸はステージ0、左胸はステージ1ということらしい(術前は腫瘍の大きさが2.3cmくらいと言われていて、ステージ2と言われていたけど、実際は腫瘍の大きさが2cm以下だった)。主治医に「この結果を見ると、今後はホルモン治療のみでいけると思うんだけど、オンコタイプやりたいって言ってたよね?専門家としての見解では、オンコタイプをやるまでもないと思うけど、どうしますか?」と言われたけど、「やります!やってください。」と、結局お願いした。文字通り、自分の命に関わる問題なので、保険適応外で高額だけど、オンコタイプDXをやって、今後の治療に対する納得度を高めたいと思った。

さて、病理結果を聞いたその足で、両親が岐阜に戻った。1ヶ月以上東京に滞在して、何から何まで手伝ってもらって、感謝しかない。いつかお返しできるように。



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