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乳がんが確定した日
2018年10月19日。病理検査の結果を聞きに行く日。前日はぐっすり寝られて、あまり心配もしていなかったけど、当日になっていきなり不安が襲ってきました・・・。乳がんはタイプによって治療方法や予後が違うし、悪性度が高いと再発・転移の可能性が高い。そんなタイプの乳がんだったらどうしよう。あーーーー、乳がんになっただけでも十分すぎるほどショックなのに、この後いろんな検査をして、その都度落ち込むことになったら・・・。あーーーーー、気が重い・・・。なんてことをグルグル考えていても、先生との約束の時間はきっちりやってきました(苦笑)。
診察室に入ると先生が、「うーん、今回は残念だけどね。やっぱりがんだったね。」と。私が「やっぱりそうですか。」と答えると、「あ、でもね、タイプはそんなに悪くないがんだよ。」と言って、慰めようとする先生。
病理結果で、私はルミナールB型に当てはまるとのこと(後に変わりますが)。がんの悪性度は1(3が最も悪性度が高い)、Ki67と呼ばれる増殖能力を示す値は5%でした(数値が高いほど増殖力が強い)。ルミナールB型の場合、抗がん剤を使用することになるかも知れないと言われたのですが、詳しくは手術を担当する主治医と相談、ということになりました。
ちなみに、病院に行く前に先生への質問リストを作成していたので、以下にそのやりとりをまとめます。先生の回答が結構面白くて、正式にがん告知されたのにも関わらず、かなり和やかで笑いのある現場でした(笑)。
Q:乳がんの遺伝子検査をしたい。遺伝子が見つかれば右胸も全摘したい。
(アンジェリーナ・ジョリーやクリスティーナ・アップルゲイトのニュースを読んでいたので、聞いてみました。)
A:遺伝子検査をしても良いけど、何も出ない可能性の方が高い(そもそも私の家系に乳がん患者がいないので)。保険が効かないから自費になるし、結果が出るまで時間かかるから、あまりおすすめはしない。「本当は、両胸全摘したら、再建は綺麗にできるけどねー」と先生、かなり呑気なコメント(笑)。海外では遺伝子検査しなくても予防的に健側も切除する場合もあるけど、日本だと難しいね、とのことでした。
Q:手術までの一般的な待ち時間
A:今の状態だと、術前検査も少なくて済むと思うから、2週間くらいで手術してくれるんじゃないかな。(手術予定の病院に以前勤務されていた先生なので、ある程度事情はご存知)
Q:手術までに気をつけること
A:特になし。食事を玄米にしたり、肉や砂糖を一切摂らなくなる人もいるけど、同じものを食べすぎるとか、偏食がすぎるとか、そういう極端なことをしなければ、何を食べても大丈夫。今まで通り、バランスに気をつけて食事してください。運動の制限もないです。
Q:執刀医の指定はできる?
A:「できるとは思うけど、その場合は袖の下を渡した方がいいかなー」って、先生、直接すぎ(笑)。「でも、乳がんの外科手術って、本当に簡単だからね。30年くらいまでは、一般的な外科医が乳がんも手術してたんだけど、”お前は手術下手だから乳がんやって”という感じで、盲腸の次に簡単な手術なんだよね。心臓とか複雑な臓器だったら話は別だけど、乳がんは執刀医のレベルは関係ないよ。」(←真意のほどは不明・・・。外科医の方、教えてください!笑)
Q:抗がん剤を行う場合、免疫治療も同時進行で行うことをどう思う?
A:免疫治療はまだ効果が確認できていない治療法だから、積極的にオススメはしない。乳がんは標準治療が確立されているから、標準治療を受ければ良いと思う。
Q:再発率を測る遺伝子検査「オンコタイプDX」を受けたい
A:保険がきかないから全額負担になるけど、オンコタイプで抗がん剤治療の有無を決めるのは良いと思う。
とまあ、こんな感じでした。最後にサプリのオススメを聞いたら、「サプリにお金かけるくらいなら、外で美味しいもの食べた方がいいね」と言われました(笑)。
検査結果が出るまでに本やネットで自分なりに勉強をして告知に臨んだのが良かったな、と改めて思いました。質問リストのおかげでスムーズに会話ができて、疑問点もクリアになってすっきりしました。
やっと乳がんが確定し、この後は手術をする病院での検査→手術日決定→家族への共有と慌ただしくなっていきます・・・。