絶対音感がなくても楽しめる!弦楽器演奏の本当の魅力3選
皆様こんにちは!チェリストの近藤悠叶です。
いつも投稿をご覧いただきありがとうございます。
今回は絶対音感がなくても味わえる弦楽器の魅力3選について書いていこうと思います。
絶対音感がないと弦楽器はいけないのかと聞かれる現実
前回の記事で絶対音感と相対音感どちらが重要なのか?というテーマで
記事を書いて、今回も絶対音感関係の記事です。
絶対音感のネガティブキャンペーンをしたいわけじゃないんですが、
遅くから弦楽器を始める方は絶対音感がなくて、
レッスンでも質問がたくさんくるのです。
「絶対音感がないといけないのでしょうか・・・?」
たしかに弦楽器は音を取るのが難しい楽器です。シビアな楽器です。
しかし、シビアな楽器だから避けられてしまうと弦楽器を弾ける感動を
伝えることすらできないのです。
この質問が減るように努めるのが我々の役目かなと思っています。
弦楽器を学ぶ=音程をとれるようにすること?
弦楽器を弾いたことがある、習ったことがある方は
「1に音程、2に音程、3,4も音程、5に音程」
と、いうようにレッスンで音程という言葉が飛びませんでしたか?
私もそうでした。
なんなら私が主宰してるチェロ教室でも音程は指摘します。
しかし音程ばかり指摘されると弾きたくなくなりませんか?
自信も失くすし、音程はとれないし。音出すのも難しいし。
絶対音感なんてないですから!!!なーんて。
弦楽器を学ぶ=音程をとれるようにすること
このような方程式ができてしまいがちです。
しかし、弦楽器を学ぶ楽しさは音程で決まるものではありません。
絶対音感がなくても、音程がとれなくても楽しめる弦楽器の魅力についてお伝えしていこうと思います。
弦楽器演奏を楽しむ3つのポイント
ではさっそく、弦楽器演奏を楽しむためのポイントをお伝えしていきます。
ポイントは以下の通りです。
自分の体を使って音を作り出せる感覚
音程の調整を学ぶ過程そのものが楽しい
他の演奏者と音を重ねる喜び
1.自分の体を使って音を作り出せる感覚。
まず、この世に存在している楽器の大半は特定のボタン、鍵盤などを押すと音が出ることが多いですよね(管楽器は口の形も関係していますが)
しかし、弦楽器は指板に弦が張ってあるだけです!!
自分で押える場所を覚えて音を作り出すということは難しいですが、
逆に
自分の体を使って、感覚を研ぎ澄まして
音を出せるなんてすごくないですか?
自分で音を作れるんですよ?
ピアノは鍵盤を押せば音が出るので、
音が存在しているということで1がすでに存在していますが、
弦楽器はある意味
0→1を生み出すことができるといっても過言ではありません。
2.音程の調整を学ぶ過程そのものが楽しい
・・・まるでドMみたいなポイントですけど笑。
音程はとれるまでに時間がかかりますが、
・どこをどうやって押えるか
・押える力はどれくらいなのか
・指の腹のどのあたりなのか
など、とれるまでの過程でたくさん考えることができます。
指の腹のどのあたりなら綺麗に重みが載せられるのか
見つけられたときはとんでもない喜びです!
過程で試行錯誤した結果、得られる「綺麗な音」
もっときれいな音を出したい!
そのような欲が生まれ、音を作ることに意欲的になります。
3.他の演奏者と音を重ねる喜び
音程の調整ができるようになれば、ほかの演奏者と一緒に演奏も可能です。
自分の音を相手の音に重ねた時、初めて一人では感じることができなかった美しい響きが生まれる。
美しいものは人間にとって喜びです。
自分以外の音があって初めて美しい響き、ハーモニーを感じ、
音楽は一人で向き合うだけではなく、誰かがいるからこそ
成り立つものもあります。
それに気づけたとき、
人間は一人では生きてはいけない。音楽も一緒である。
という言葉が染みることでしょう。
まとめ
さて、絶対音感がなくても楽しめる弦楽器演奏を楽しめるポイント3選、
いかがだったでしょうか?
なんだか音程を取ることに対してポジティブ全面推し!(笑)みたいな感じ
でしたが、ネガティブなことばかり取り上げて嫌な気持ちになるよりは、
視点を変えてポジティブな面を見るのも必要なことかと思い取り上げさせていただきました。
この記事を読んで、絶対音感がなくても自信を持って弦楽器を楽しんでもらえるようなきっかけになれば嬉しいなと思っています。
弦楽器演奏の魅力は無限大です!!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!