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この夜を越えるための雑記。

小さな"傷つき"をたくさん思い出した。

物語の結末とか、歴史とか、うんちくとか、そういう類の事柄を覚えておく力が極めて低い。一方で人の表情とか感情とか、そういった類の事柄はいつまでたっても鮮明に覚えてしまう。

嫌なことは一晩寝たら基本忘れる。
生きていくために忘れる機能を備えてきた。

その機能は時間が経つと効かなくなることがある。なんらかのトリガーがあると、芋蔓式に思い出してしまう。

それが今だ。
トリガーは今日読んだ本の内容だし、"傷つき"はすぐに解消できるようなものでもない。

"傷つき"ひとつひとつは小さくて気にならないけれど、塊になると重くのしかかってくる。どれもが、頭では理解しているし、落とし所もわかっている。

けれど、心が追いついていない。ちゃんと傷ついて悲しんでいる。

墓までもっていく過去の数が
そのみちの面影を彫っていく

この余った勇気をどこに捨てよう

たくさんある小さな"傷つき"を悲しかったこととして、誰かに話したことはまだない。全部全部、ネタに昇華している。

"傷つき"を軽んじられることも、重く捉えられることも、どっちも嫌だ。解釈されたくない。
そういうときに、笑いは全てを救ってくれる。

きっとこれからも、話す日は来ないような気がする。

どの傷つきも自分の「弱さ」からきているのだろう。もしかすると似たような場面はこれからも起こるかもしれない。

そのときには、対抗できるようにしておきたい。
似たような"傷つき"から、誰かを守れるようになりたい。

ここまで書いたらちょっと心が軽くなった。
音楽を聴きながらなら、寝られるような気がする。

久々のnoteがこんな内容で格好がつかない。
この夜を超えるための、正直な言葉たち。

書きたいことはたくさんあるから、夏が終わるまでにちゃんと書くね。

◇◇◇

夜を上手に越えられないことがある。
自ら苦しい夜を選ぶことがある。

どこかに包んでしまった夜を、わざわざ開いて味わおうとしてしまう夜がある。

上手な夜が迎えられなくても、いつかはちゃんと越えられるから、ちゃんと朝はくるから。

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