「自分なりに前に進んでいく」ために。
こちらのnote、自分にも身に覚えがあって他人事じゃないなぁなんて思いながら読んだ。
環境を変えたかった時期には色々がむしゃらになっていたけれど、何がどう良かったんだっけと考えていたら、この言葉を思い出した。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」
小林一三
これは真理だと思う。
個性に根ざした強みを知ること
最初から狙っていたわけではないけれど、私は、成長の早い遅いの差を縮めるために「珍しいスキルセットを作る」という戦略で巻き返しを図ろうとした。そして、自覚していたわけではないけれど、この戦略が個性に根ざした強みと相性が良かったおかげで上手くいったように思う。
強みは大抵、弱みの裏返しだ。だから、向き合うのがしんどいようなどうしようもない弱みは、他人が簡単に真似できないような「個性に根ざした強み」にもなりうる。
個性に根ざした強みは、普段意識しないくらい自然とこなせる何かだったりする。「強みは何か」と考えようとすると、そう簡単には出てこなかったりする。でも、誰かに対して「○○すればいいのに」と思ったり、逆に言われたりしたことを思い出せば、それは自分自身の個性と深く関わりがある何かである可能性が高い。
私の場合、身近に自分と対照的な人がいたので、その点ではとても運が良かった。
強みさえ見つかれば、戦略が立てられる。あるいは戦略の妥当性を判断できる。
そこから先は、時間を作ったり、モチベーションを維持したり…。精神論で片付くものもあれば、そうでないものもある。結構大変なのに、道が拓けたら拓けたで、新たな悩みや困難もやってくる。
前へ進んでいく作業に終わりはない。けれど、それを繰り返した分だけ、自分との戦い方も身についていく。劣等感に負けなかった経験も積み上がっていくし、決して悪いことばかりではないのだ。