乳がん闘病記(費用編 2)ドセタキセル入院とEC療法入院の医療費比較〜DPC包括評価
先日、EC療法の初回入院の際の請求書&診療明細書が届きました。
ドセタキセルのときよりも、抗がん剤が増え、制吐剤もかなりお高いものを使っているので、ドセタキセル入院のときの医療費プラス2万円程度と考えていました。
こちらがドセタキセル入院のときの領収書。
43,850円でした。
そして今回のEC療法入院の請求書がこちら(次回通院の時に支払います)。
42,060円!
何故か、ドセタキセルのときよりも1790円安い!なんで?
というわけで、診療明細書を比較しました。
ドセタキセル入院の時だけのもの
・総合機能評価加算 50点
・臨床研修病院入院診療加算 40点
・がん拠点病院加算 500点
EC療法入院の時だけのものはありません。
ドセタキセル入院の時の入院料差額
590点=5900円→30% (自己負担分の差額)=1770円。
続いて投薬料
ドセタキセル入院
10点→30円
EC療法入院
94点→282円
ここまでで、差額は1518円。
ここで、ドセタキセル入院だけの区分が出てきました!
・退院時薬剤情報管理指導料
90点→270円
差額は1788円.切り上げて1790円!
ちょうど!
解決!
え?待って!
抗がん剤ダブル使いの差額は??
と。
ここから新しい扉が開かれました!!
《DPC包括評価点数》
これが、ドセタキセルも、EC両方も同じ点数!
10719点→33157円。
待って!
制吐剤一つとっても点数が全然違うはず!
あれ?
回数表示はあるけれど、点数が空欄。
どゆこと?
というわけで、
《DPC包括評価》
検索!
以下引用
DPC制度と従来の出来高支払制度との大きな違いは、入院費の一部が定額化されることです。
出来高支払いの場合、検査や投薬の変更により日々の入院費が変動しますが、DPC制度の場合、どんなに投薬数や検査数が増えても費用は一定になります。
手術やリハビリにかかる費用など、一部の費用はDPC制度でも従来と変わらず出来高支払いです。
さらにDPC制度では、診断群分類ごとに入院期間の目安も定められており、入院が長引くと入院費が安くなります。
入院が長引くことによる病院への金銭的なメリットが無くなるため、患者は不要に入院を伸ばされるリスクが減るということです。
つまり指定された症例については、まるっと点数が決まっているという理解でよろしいでしょうか?
出来高制の部分と、DPC総括評価の部分の2階建ての請求、ということで。
ということは、今回のEC療法はお得だったということでしょうか?いや、損得の話ではないけれど。
とにかく、思ったよりは医療費を抑えられてホッとしました。
これから抗がん剤治療を入院でされる方のご参考になれば。
☆もちろん、差額ベッド代や食事代など保険適用外のものもあります。