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乳がん闘病記(12) ドセタキセル4クール目 2024年9月6日

やっとドセタキセル最終クールを迎えることになり、前夜荷物の点検をしていたところ…

診 察 券 が な い

お財布の中、診察券入れの中にもない。
仕方がないので再発行してもらうことに。

ということは順番取りのために受付開始の前に早く行っても仕方ないから、8時過ぎに家を出ました。
受付の方に再発行の件をお伝えすると、用紙に氏名と生年月日を記入したら即発行。
ここは受付開始の8時半より前に受付してくださってるようでした。また一つ学習。
というわけでそのままいつもの再診受付に並び、いつものように受付、そして9月初めての診察なので保険証確認からの、採血受付票にまた並び…

そしてケモ室入り。
今回は7番でした。

「治療日記」に今朝の体重、血圧、体温は記入していたのですが、体重は今後は採血室にある体重計で図ってきてほしいと。
ケモ室にも体重計はありますが、その手間を省くためのようです。
うちでの計測はパンいちで測った体重、病院内では着衣の上、おそらく1㌔マイナスの体重で統一されているのでしょう。

検温、体重測定後、あてがわれたのは、いつものリクライニングチェアではなく、ナースステーションの側のチェアでした。
椅子に着くなり、問診票記入。
体調の変化、副作用だけでなく、心理的な変化、不安なことについても記入欄がありました。

・薬が効いているのか不安
・これから先の副作用が不安
・家族に負担をかけていることが心配

そんなところかな。

そして点滴のルート確保。
今回は、ドセタキセル初回のときと同じ血管です。
私の血管の中でも選りすぐりのよく出るところ。
さくっとカテーテルが入って採血終了。

そして看護師さんの問診。

今回は投与後3日目から手のひらのかゆみが出たこと、ステロイドで対処できたこと。
口の中が苦い日が多く、特にひどい日は卵豆腐も茶碗蒸しもまずかったこと。
ただそれも2、3日するとおさまって、今は味覚障害は出ていないこと。
味覚障害については波があること。
めばちこができたので、かかりつけ眼科医で診察を受けたこと。
足がだる重い日があり、階段の上り下りが大変な日があること。
午前中に歩くと午後だるくなって横になる日があること。

などの副作用、症状をお伝えしました。
手のひらは今はもうすっかりよくなり、もし痒みが出てもまだステロイドが残っているので不要ということも。
あとは、腕や脇やスネの毛が無くなったので大変満足していることとか、顔がむくんできてるのでほうれい線も気のせいか薄くなった気がすることなどもw

そして生理食塩水が入ったところで診察室へGO。
今回はいつもより30分くらいはやい、9時45分診察(予定時間)。
それほど待たされることなく診察となりました。

「今日はエコーを撮ります、点滴してますが大丈夫ですか?」
そう思って、前開きシャツに前開きタンクトップで来ました!

6月以来のエコー、どうなっているか不安。
「う〜ん」といった表情。
「自分で触ってみてどうですか?」
「前より少し硬くなった気がします。」
「硬く?」
「前は消しゴムくらいの弾力でしたが、今はもっと硬い感じがします」

右胸左下の患部、脇のリンパ、そして鎖骨下の転移部…
「脇のリンパは小さくなっていますね、脇のリンパは」

脇のリンパについては有効、と。
残念ながら大元には変化なしのようでした。

でも脇のリンパには効いているので、化学療法は継続ということになりました。

ドセタキセルは今回で終了。
次回からは赤い悪魔こと、エピルビシン、エンドキサンのEC療法になります。
3週間毎4回。
初回は入院、次からは通院となります。
《主な副作用》
骨髄抑制
吐き気
食欲不振
脱毛
心毒性
血管外漏出
出血性膀胱炎
着色尿 など

何しろ、投与後すぐの尿も赤くなるらしいです。

そして吐き気!
ドセタキセルでは全く無かったので一番心配です。

「24日にCTを撮ります。その結果を見て正式な治療計画を立てます」
とのこと。
PET‐CT、MRIに続いてCT。検査コンプを目指します!

24日までにもともとのがんも小さくなってくれてるとありがたいのだけど。

続いて、血液検査も大丈夫だったのでドセタキセル投与しますよ、ということで血液検査結果を渡されました。

泥縄しじみちゃん、頑張ってくれたお陰でγ‐GTPもALTも数値が下がってました!

血糖値と総コレステロール値が高いのは、空腹時じゃないからだと思いたい!

そして、看護師さんの問診と同じような問診。
めばちこのおくすりは現品持参していたので見ていただきました。
吐き気は全くなし、味覚障害には波がある、足のむくみはないけれどだる重い日が続く、といった内容です。
鼻毛がなくなったので鼻水がよく出ます、というと「鼻血が出る人もいるので気をつけてください」とのことでした。

ここで何点か質問しました。

Q)コロナ、インフルのワクチンは受けてもよいか
A) 受けるのなら、EC療法のある週の前半、骨髄抑制が回復してからにしてほしい。手術の日程とワクチン投与は日を合わせないといけないので事前に相談してほしい。
Q)大豆製品はどの程度摂っていいのか、ルミナールAは女性ホルモンの摂りすぎは良くないのではないか
A)全く大丈夫。普通に食べてください
Q)母の様態があまりよくない。いざというときには、投与はどの程度間隔を開けられるものか
A)化学療法は投与量と投与間隔の計算の上で成り立っているので、できるだけ開けたくはない。最大で1週間。けれど、事態が事態なので事前に相談してほしい。
(多分、母は自分のために私の治療が遅れることは望まないと思います。逆の立場でもそう。ただ、せん妄の強い父のことが心配です。)

そして、EC療法では白血球値が激減するので、その防止のためにジーラスタという薬を投与することに。
同じ日ではなく、金曜にEC療法、月曜に来院してジーラスタ投与ということになります。
ただ、2回目以降はジーラスタポッドという、携帯用の点滴セットのようなものをお腹にセットして、自宅で投与することになりました。
めちゃドキドキ。

そして最後に「今更ですが」と、去年の健康診断の結果と、それを受けての腎臓内科での検査結果、大腸内視鏡検査結果、胃内視鏡検査結果の画像をお見せしました。
尿潜血(3+)は流石に驚かれましたが、腎臓内科だと2回やって2回とも(−)だったんですよね。
そして、心電図も毎回引っかかるということも。
もちろん、手術前にはまだいろいろな検査をしますから、その時まで少しでも数値を良くしておかないと!

その後、中待合で次の投薬についての説明と同意書、CTについての説明と同意書記入で診察終了。
再びケモ室へ!

の前にお手洗い。←これ大事。

ケモ室に戻ると、これまでと一緒の窓際のリクライニングチェアに移動してました。
やはりここが一番落ち着く!

まずは吐き止めの点滴から。
このとき、カテーテルの針の差し込み具合がずれるのか、点滴についているモニターがしょっちゅうピコピコ鳴ってました。
点滴のスピードが遅くなると警告が出るらしいです。
看護師さんが何度か針を固定しているテープを変えたりしてもだめで、針を少しだけ抜いてOKとなりました。
その間、私を不安にさせないためでしょう、常に笑顔でした。

がんになって良かったことなんか何一つないけれど、こうやって懸命に仕事に向き合う姿を見て、私もなにか人のために何かをできるようにならなくては、と思った瞬間でした。

そして本日のメインイベント、ドセタキセル投入!
ついにラスト!
よく頑張ったよ、私!!
もう二度と見ることのないドセ!

今日も氷をかじりつつ、お茶を飲み飲み、手には凍らせた「みんなのレモネード」とソルティライチパック。


足は着圧ソックス&着圧レギンスの2枚履き。
これは看護師さんに「外来で履くように言われましたか?」と聞かれましたが、いつも履いてるんです。
この時期でまだ足に浮腫が出ていないのはこの組み合わせのおかげもあるかもしれません。

それと、ウィッグのことも。
「おにあいですね」と。
「自分の髪質ではできないヘアスタイルにしました!次はインナーカラーのにします」

今日同じケモ室に、パープルのプリンの方もいらっしゃるそうです。
皆さん楽しんでらっしゃる。
こういうことくらいしか楽しめないから、期間限定でやんちゃします。


ではここでまた、ケモ室BGMの謎選曲メドレーをお送りします🎶

夕日に泣いている→元気を出して→青い山脈→遠くで汽笛を聞きながら→
なんか壮大な曲→拝啓なんとかっていう音コンの曲→冬ソナ→白いブランコ→朝ドラのAIちゃんの曲→LET IT BE→SOMETHING→クルエラのテーマ→津軽海峡冬景色→松山千春の♪私のことなどもう気にしないで、という曲


途中で男性看護師さんがいらして、なにか不安なことはありませんか?と聞かれたので、ジーラスタポッドのことを質問。
「私は不器用なのでちゃんと使えるか不安です」

ということで、タブレットでジーラスタポッドの取り扱い方の動画鑑賞してました。

お腹に付けて27時間後に自動的に注入されるんですって、奥さん!
なんかすごいのが出てきましたね。
で、終わったら自分で針を抜いて剥がす。ちゃんとできるかなぁ。

というか、全部注入するのに24分かかるんだそうです。
動画に撮っておきたい。
土曜の午後になります。
おらワクラクすっぞ!

いくつか禁忌があって、車の運転とか(多分シートベルトの関係)、腹圧がかかるような激しい運動はダメだそうです。
それと、お風呂とシャワーも禁止!
私がやるのは10月なのでまだなんとかなりそうですが、真夏にそれは厳しいですよね。

聞くところによると、ジーラスタの注射はとっても痛いらしい。
ジーラスタポッドは痛くないそうです。
ただお値段がちょっと痛い。
ジーラスタは1本3万超(保険がきいてこのお値段)。ポッドはそこからもうちょっと上乗せ。

そしてドセにお別れして、生理食塩水を流して化学療法終了!
薬剤師さんに今日使ったおくすりのシールを貼ってもらいました。
今回はなんと、服薬なし!
ついにデカドロンなしです。

そして渡された、EC療法のおよその経費のお知らせ。
10割負担で38556円。 
エピルビシン  17,916円
エンドキサン  4,740円
アロカリス   11,200円
パノロヤトロン 4,700円

ただし、これには検査料、診察料、処方箋料などは含まれていません。 

ついでに、知った新事実!
なぜか限度額適用認定証のランクが上がってました😢
自己負担額上限が月167,400円+αになります。
年度の途中で変わるものなんですか?
ちょっとこのシステムはよくわかりません。
上がるかな、と覚悟はしていたけれど、来年度からだとばかり思ってましたので。

といっても、自己負担は月2万円までで、それ以上は還付があるから今までとは変わらないのですが。

なんかもやっとしつつ、でもこういうのは看護師さんのテリトリーではないので、次回来院のときに会計窓口の方にきいてみます。

そして、会計表と入院手続きの書類をもらって会計を済ませ、入院受付へ。

7月に入院しているので、3ヶ月以内の再入院だと入院手続きに関する誓約書、保証人等の提出は不要なんだそうです。それと、入院のパンフももらえない。
今回も1泊なので四人部屋、レンタル品なしにしました。

こうして着々と進む手術への道。

ドセはなんとか征服(あと3週間あるけれど)、続く赤い悪魔も制圧して、今度はがんと直接対決(私は寝てるだけだけど)。

その後がホルモン療法なのか、放射線治療になるのかは未定だけど、また新しい世界を見てきます。

なんか、ホルモン療法で長期的には認知症の発現低下が見られるという報告がアメリカであったそうです。それは嬉しい!

で、相方がお迎えに来てくれて帰宅。
午後はゆっくり横になっていました。

夕方くらいから手足がジーンとじんわりしびれた感じ。
接骨医で使う電気のピリピリするやつの一番弱いやつくらいの感じです。
あ、しびれがついにきた!と思ったけれど、夜中には収まりました。
私の場合、大体の副作用は波があるようです。
ここからあと3週間、どんな波が来るのでしょうね。
なんとか乗り切れますように!

☆診察券ですが、ちゃんとお財布のカード入れに入ってました💦
ポイントカードと重ねて入っていたので見つけられませんでした。

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