
ばいばい乳がんVOL4☆退院後の生活の巻(1) 〜手術から一ヶ月経過
2024年12月26日
右乳房全摘出・腋窩鎖骨下部郭清
ちょうど一ヶ月経ちました。
手術から13日間の入院生活は別にまとめていますので、こちらでは退院後の生活についてまとめました。
【体調】
睡眠時間
体調は至極順調です。めちゃくちゃ元気です。
一つには十分な睡眠時間が取れていることにあると思います。
手術前の生活では、夜12時前後に寝て、相方がランニングのために起きる5時半くらいにうっすら目覚め、そこからウトウト、という日々。
今振り返ると、両親の介護施設でのことなどがストレスとなり眠れないこともありました。
それが、腕の痺れ止めのお薬タリージェ(抗がん剤と比べてなんて可愛い響き❤)の副作用、[眠気]のおかげもあるのか、夜9時過ぎには寝てます。
だいたい8時間半くらい寝てます。
夜中に目が覚めることもなくなりました。
食欲
こちらも絶好調です。
これも私を悩ませ続けてきた味覚障害がなくなったことが大きいです。
ただ、乳がんはホルモン療法が始まると太りやすくなります。
太ると再発のリスクが上がります。
閉経後に激太りしてしまったのを頑張って5kg減量したところからスタートしたがん治療。
抗がん剤の影響(個人の感想です)であっという間に5kg太りました。
今後は標準体重まで10kg減らさなくてはいけません。
食べたいだけ食べていい生活はできなくなりました。
食べる量を加減しつつ、運動を取り入れて緩やかに減量、これが当面の目標です。
【傷のこと】
退院後、最初の通院までは術後に貼られたテープがそのまま残っていました。
傷口は溶ける糸で縫合し、そこに透明のテープが貼られていました。
最初の通院日、1月14日にテープが外され、傷口はむき出しとなりました。
ただ、斜めの傷の上の一部がまだ完全には塞がっていなかったので、そこにゲンタマイシン軟膏を塗り、ガーゼをあてていました。
そのむき出しの傷はというと、わりと肌色に近い状態で、Dr.からもとてもいい状態と言われました。
傷の痛みはほとんどありません。
時々ジンジンする感じはあります。
2回目の通院日、1月21日には傷がふさがっているので入浴の許可が出ました。
手術以来、26日ぶりのお風呂♨
なんとなく心配だったので、アトファインを貼りました。
サイズ的に、L1枚では足りず、L+Mだと若干余る長さです。
次はM2枚貼ってみます。
【右腕のリハビリ】
睡眠中のグッズ
入院中は理学療法士さんのマッサージや指導がありましたが、自宅ではYouTubeを見ながらのリハビリになりました。
リンパ浮腫予防も含めてのリハビリになります。
そこで活躍中なのがこちらのグッズ。

一番右の白いクッションが抱き枕。
これで右上になって寝られます。
ずっと長い間右下にして横向きで寝ていたので、このクセを直すのは大変かなと思っていましたが、この抱き枕のおかげで案外スッと左向きに寝られるようになりました。
左のクッションは寝ている間、寝返りした時の右手置き場(右ひじが心臓より高い位置に来るように)です。
☆緑色のまるいのは、蓄熱式の湯たんぽです。
ストレッチポール
そして真ん中の円柱、これがリハビリに大活躍のストレッチポールです。
仰向けに乗って、両手を広げるだけでも肩と腕のストレッチになります。
そこから肘を曲げた状態から小さく円を描くように腕を回すエクササイズ。
これをやってから、壁に向かって腕を上げるストレッチをやると腕がスルスルと上がります。
ストレッチポールは2本あるので、寝室とリビングに置いて、時間があればのってます。
【痛み】
痛み止めを必要とするような痛みはありません。
でも、右胸から腕にかけて、鉄板が入っているような、あるいはギブスで固めているかのような動かしにくさがあります。
腕を上げると傷がビキッと裂けるんじゃないかという不安もあり、右手を使うときはゆっくりを心がけていました。
退院したばかりの頃は、腕の長さ以上の動きはできませんでしたが、リハビリを続けていくうちに少しずつ動くようになりました。
腕を上げた時の、胸のジンジンした痛みも少しずつ薄れています。
入院中あれだけ訴えていた、右腕の二の腕の痺れは、触ったら痺れてるかな、程度に感じなくなりました。
ただ、腕と脇が当たった時の何とも言えない違和感、磁石のN極どうしが反発しあっているような、自分の体ではないような感じは残っています。
痛みというよりは強い違和感です。
物を持ち上げる動作が今までのようにスムーズにはできません。
布団の上げ下ろしができないので相方にお願いしています。
これもやがて慣れてくると思います。
【抗がん剤の副作用】
脱毛
ドセタキセルでツルツルになりましたが、EC療法の2クール目あたりから少しずつ毛髪が生えてきました。
いまは、やんちゃな中学生、といったくらいの長さです。
あるいは寿司屋の大将。
まつ毛、まゆげも少しずつ生えてきました。
でもまだすっぴんで外に出るといかつい感じなので、まゆげだけは描かないといけません。
ムダ毛と呼ばれる一連の毛たち、生えたものと生えないものがあります。
口周りのムダ毛がしっかり生えてきています。
首から上が早い?
味覚障害
最後の抗がん剤投与が2024年11月29日でした。
12月も味がしなかったり、苦かったりがありました。
これは入院中にいつの間にか感じなくなりました。
何を食べても苦い時期がいつの間にか終わり、食べ物飲み物、何でも美味しくいただけるようになりました。
爪の変色
これはむしろ、抗がん剤投与が終わってから気になるようになりました。
入院中でも手の爪が黒くなっていたのですが、1月26日現在でも両手の親指の爪の変色は残っています。
他の指はうっすら紫色になりました。ただ、人さし指だけは、縦に一筋黒い線が入っています。

足の指も、抗がん剤投与中はさほど変化はなかったのに、入院中に変色に気が付きました。
また、ドセタキセル投与の時の手の指のように、足指にも線が入っていました。
これも抗がん剤投与中にはありせんでした。
爪が割れたり、剥がれたりということはありません。
静脈痛
これも抗がん剤投与中にはなかったよのです。
入院時からチラホラ出てきました。
以前、グレイグサイン(欠陥のくぼみ)に出ていた左手の、私の中で一番生きのいい血管、それが反旗を翻しました。
退院後の最初の通院時に、強い痛みを感じました。
左手をよく使うようになって負担が増えたためかもしれません。
2回目の受診の時に主治医に訴えました。
かっ
吐き気、発熱など
抗がん剤投与中からありませんでしたが、入院中、退院後も一切ありませんでした。
制吐剤の効果をひしひしと感じました。
発熱ではありませんが、毎朝測っている体温が35度台から36度台になりました。
がんは低温を好むので、この調子で体温と代謝を上げていきます!
【日常生活の変化】
大きな変化といえば、リンパ浮腫予防のためのいくつかに注意するようになったことでしょうね。
・重いものを持たない
「重いもの」とは、およそ5kg以上のものという情報もありました。
米袋を片手で持つことはないのでそれほど重いものを持つことはないとは思います。
ただ、買い物で根菜、牛乳、卵を買うとかなりの重さになります。
リュックも良くないらしいので、左手の負担が大きくなります。
それで、生協さんや、ネットスーパーを利用するようになりました。
生協さんの冷凍のおかずの素的なものにはずいぶん助かっています。
お米やキャベツ、大根、玉ねぎ、じゃがいもといった重い野菜、卵も届けてもらってます。
・ヤケド、ケガに注意
幸い右手は利き手なので、包丁で切ったり針を刺したりするようなことはありませんが、うっかり怪我やヤケドすることはあります。
それが蜂窩織炎からのリンパ浮腫になりかねないので、尖ったものや熱いものには気をつけています。
退院してすぐの頃は、包丁で切るたびに胸や腕に響いて、なかなかうまく切れず、包丁を扱うのも恐る恐るでした。
今はようやく慣れてきた感じです。
・腹式呼吸を心がける
お腹にある大きなリンパ管に刺激を与える(?)のに腹式呼吸が有効だそうです。
気がついたら腹式呼吸をするようにしています。
【今後のこと】
1月30日に病理検査の結果が出揃います。
それにより今後の治療方針が決まります。
手術前に鎖骨下に転移があったので、ステージ3Cです。
ここから下がることはないと思います。
転移、再発の可能性が高いので、考えられる限りの治療を受けることになります。
また、遺伝子検査を受けました。
結果次第ではベージニオではなくリムパーザということにもなります。
その可能性はそれほど高くないとは思いますが。
手術からひと月経ち、体もだいぶ落ち着いてきたので、少しずつ以前の仕事を再開しようかな、新しい分野に挑戦しようかなと思っています。
手を動かすことでボケ防止にもなりますしね!