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運動が無駄になる可能性も!?知らないと怖い老化を促進する「カタボリック」

こんにちは。
朝トレ美活コーチのYUKAです。

前回のブログで、自己流で事故った私の経験談についてお話しました。👇

私は20年以上運動を継続していますが、いつも自己流でやっていました。しかも、今はYoutubeでたくさんエクササイズの動画がありますよね。なので、そんな動画を参考にしながら毎日筋トレをしていたのですが、体の構造や内部システムのようなものについて考えたことや勉強したことは、一度もありませんでした。
そのせいで、誤った知識のまま運動をして、その運動が無意味、いや、むしろ逆効果だった、、、という結果になったわけです。

現在私は、運動生理学や骨格、栄養学などの体の構造をベースとした正しい知識をもとに、年齢に囚われず、楽しいエイジレスな人生を送っていけるような情報をお伝えしていきたいと思い発信しています。

そこで今日は、私が自己流でやっていたがために事故ってしまった原因である「カタボリック」のお話をしたいと思います。


カタボリックとは

「カタボリック」とはそもそも科学用語で「異化」のことで、異化とは、大きな分子を小さな分子に分解すること意味します。そのため、トレーニング分野においては、「筋肉の分解」を現し、カタボリック状態というのは「筋肉がタンパク質に分解されている状態」となるため、要は、筋肉が減少することを意味します。

筋肉の分解とは

体内のエネルギー源が不足する(空腹状態が続く)と、体は筋タンパク質を分解してアミノ酸にします。そうすることで、エネルギー源としたり、新しい細胞の材料などとして再利用します。つまり、体内で古い細胞と新しい細胞のリサイクルが起こっていると考えるとわかりやすいですね。ただし、気をつけなければいけないのは、このとき分解されるものは「体内の古くなったタンパク質」であり、トレーニングや日常生活の刺激で新しく作られた筋肉が分解されるわけではありません。そのため、すでにある筋肉が分解されて減少していくのです。

カタボリック>アナボリックの状態はNG

カタボリックの反対の言葉が「アナボリック」です。科学用語で「合成」のことです。トレーニング分野では「筋肉の合成」という意味で使われます。アミノ酸を合成して筋タンパク質を作ることを指します。

トレーニングを行う人にとって、カタボリックは筋肉が減ることを指し、アナボリックは筋肉が増えることを指しますが、実は、身体の中ではカタボリックもアナボリックも常に行われていて、筋肉は、普段から分解と合成を繰り返しているのです。

前述したように、カタボリックは体内のリサイクル活動であり、一定の筋肉量をキープするために必要なことなので、それ自体は悪いことではありません。カタボリックが問題なのではなく、カタボリックに偏ることが問題を生み出します。

筋肉を増やすことが目的である場合には、いかにカタボリック(筋肉分解)を減らしてアナボリック(筋肉合成)を増やすかということが、とても重要となります。

カタボリックになる原因

1️⃣ 摂取カロリー不足
摂取カロリーが低いと、エネルギー源を求めて体は筋肉を分解します。
食事を抜くというダイエットは簡単で即効性もありますので、体重もすぐに減りますが、実際は筋肉が分解されて脂肪が溜まりやすい体へと変化していきます。そのため、一時的に体重が減ってダイエットが成功しても、筋肉が減って脂肪が溜まりやすい体になっているため、すぐにリバウンドをしてしまいます。

2️⃣ オーバートレーニングや長時間のトレーニング
トレーニングは、激しいものをやればよいとか、長くやればよい、というものではありません。
オーバートレーニングで心身が疲労すれば、体はカタボリックの状態に傾いてしまいます。

3️⃣ ストレスの増加によるコルチゾールの分泌増加
ストレスが増加すると、副腎皮質から分泌されるストレスホルモン=コルチゾールの分泌が増えます。
コルチゾールは、ストレスから心身を守ために分泌される大切なものですが、コルチゾールがもつ作用のひとつが、筋肉の分解です。そのため、コルチゾールが過剰に増えると体内の筋肉の分解が進んでしまいます。

4️⃣ 血中アミノ酸濃度の低下
体は血中アミノ酸濃度が高ければアミノ酸を合成して筋タンパク質を作ろうとしますが、濃度が低いと筋タンパク質を分解し、アミノ酸を取り出そうとします。それがカタボリックを引き起こします。

カタボリックはどうして老化を促進するの?

1️⃣ 筋肉量・筋力低下と基礎代謝の低下
前述したように、カタボリックが活発になると、体は筋肉を分解してアミノ酸をエネルギー源として使います。これが進むと筋肉量が減少し、筋力低下や基礎代謝の低下を招きます。基礎代謝が落ちると、エネルギー消費が減り、脂肪が蓄積しやすくなり、老化を促進する生活習慣病のリスクが高まります。

2️⃣ 細胞や組織の修復力の低下
カタボリックが優勢な状態では、体が修復や再生のために必要なエネルギーや栄養素を十分に供給できません。この結果、細胞や組織のダメージが蓄積し、シワやたるみなどの外見的老化だけでなく、内臓機能の低下や免疫力の低下にもつながります。

3️⃣ 慢性的なストレスとの関連
カタボリックの亢進は、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌と深く関わっています。コルチゾールは一時的には役立つものの、慢性的に高い状態が続くと炎症の促進や老化遺伝子の活性化を引き起こします。また、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を支える成分を分解しやすくなります。

4️⃣ 骨密度の低下
カタボリック状態が持続すると、骨のリモデリングバランスが崩れ、骨が分解されやすくなります。これが進むと、骨粗しょう症や骨折のリスクが高まり、老化を実感させる大きな要因となります。

5️⃣ エネルギーバランスの崩壊
カタボリック優勢な状態では、エネルギーの生成が体の消費と釣り合わなくなります。その結果、疲労感やだるさが慢性化し、活動量が低下します。これがさらなる代謝低下を引き起こし、老化の悪循環に陥ります。

まとめ

カタボリックは体の正常な働きの一部ですが、アナボリックという合成プロセスとバランスを取ることが重要です。また、運動をする際には、十分な睡眠、バランスの良い栄養摂取、質の良いタンパク質の摂取、摂取カロリーを制限しすぎない、ストレスを溜めないということがとても重要となります。そうすることで、筋肉の分解よりも合成が優位な状態を作り出し、老化を予防することが可能です。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでもお役に立てましたら幸いです😊







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YUKA🇦🇺朝トレ美活コーチ/更年期フリー☆朝トレで整うカラダ革命
人生後半戦に突入した40代以降の方が、歳を重ねても、年齢に負けないくらい心も体も若々しく、イキイキとした楽しい人生を送れますように。よろしければ応援お願いします。 いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。