【改善策を考える】うまくいかなかったときの状況を分析して、次の手を打つ
今回は、「改善策」についてお話しますね。
例えば、
「かんたんな指示にすぐに反応しない子が何人もいる」
をどうにかしたい! と決めたとしましょう。
よくあるのは、
指示をした時にすぐ反応しない子に
「言ったでしょう! 聞いてないの!?」
「〇〇さん、あなただけよ! まだやってないの!」
と叱責するパターン。
はい。私もやりがちです(^^;)
反対に、できている子をほめるパターンもありますね。
「〇〇さん、とってもいい姿勢で座ってる!」
のように、望ましい姿の子を大げさなくらいほめると、
他の子も慌てて真似します。
特に、低学年だと有効です。
(荒れたクラスや高学年で冷めた子相手だと、
「ふーーん。それで?」と返されて惨敗することも(-_-;))
これで策は2つ。
次は、もう少し詳しく見ていきましょう。
チェックリストには「かんたんな指示」と書いてありますが
そもそも、自分が思っている「かんたんな指示」は、
ほんとうに「かんたんな指示」なのでしょうか?
「立ちましょう」
という、一見かんたんに思える指示について考えてみます。
全員が座っていて、指示が聞ける状態だと、
「立ちましょう」だけでさっと立てるでしょう。
一方、立つのもばらばらで、時間差がとてもできるのなら、
それは「かんたんな指示」ではなかった、と言えそうです。
そこで策が必要になります。
「やり直します。全員座りなさい」とやり直してもう一度させるという策。 ←これで3つ目。
やり直しがある=今のはよくなかった、という共通認識があるから成り立つ策です。
「これから〇〇をします。全員手を止めなさい」など、
立つ前の状態を揃える指示を出しておく策 ←4つ目
全員が同じ状態で指示を聞く構えができていると、反応がぐっとよくなります。
こんなふうに、
「自分はかんたんだと思った指示を出したけれどうまくいかなかった」時の状況を分析すると
次の策を考えやすくなります。
・・・次号に続く(^^)
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【ワーク】
「立ちましょう」と言われて全員さっと立てるようにするには
どんな仕掛けが必要なのか、考えてみよう。
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】
手ごたえを感じていますか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)
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