新しい出会いと妄想の現実化と
自分一人の力では知り合えそうにない人、雲の上だと思っていた人とつながった経験って、ありますか?
毎日の暮らしの中では、知り合えない。
でも、いったんつながると、それがきっかけで、思ってもみなかったできごとがやってくる。
そんな人と、この夏出会いました。
舞台は、大阪市のフレンチレストラン、ル・クロ・ド・マリアージュです。
ル・クロ・ド・マリアージュでは、オーナーシェフの黒岩功さん(ムッシュ)とご縁のある方たちが、それぞれのつながりを生かして、いろんなイベントをされています。
今年8月、そんなイベントの一つに参加しました。
そこで出会ったのが、ヒデさんこと、大内秀之さんです。
ヒデさんは生まれてすぐに神経芽細胞腫という悪性腫瘍が脊髄にあることがわかり、手術されたのですが左腎臓に転移がわかり、摘出手術という、生後すぐに2度も大きな手術を経験されました。
その後転移はないものの、両足に重い障害が残り、動かせなくなってしまったそうです。
当初は「5歳まで命が持つかどうか」と言われたのに、「今43歳です!」と明るく語っていらっしゃいました。
そんなヒデさんのプロフィールはこちら ↓
パラクライミング世界大会銀メダリスト
パリコレモデル
車いすバスケットボール選手
すごくないですか?
これまでの人生で「世界大会銀メダリスト」と同じ空間にいたことのなかった私は、もうびっくりしてしまいました。
こんなヒデさんのお話を書き始めるともうキリがないので別の機会にしますが、いちばん心に残ったのが
できるかどうかじゃない、やるかやらないかだ
という言葉でした。
似たような言葉はこれまで何度か聞いたことがあったのですが、この時は響き具合が違いました。
なにしろ、両足が動かないのにパラクライミングをやって、世界大会にまで出ちゃう人が、私の目の前で言っているんですから。
やりたいって思っているのにやれない言い訳なんか、いっぱいできる。
「無理無理」っていう人もいるけど、無理かどうかなんて、やってもないのにわからんやん。
やってみて、合わないなと思ったらやめたらいい。
興味があったら、関心があったら、やってみたいって思ったら、やってみようよ。
ヒデさんはこうやって、世界2位になった、というんです。
同じ言葉でも、知識として知っていてなかなか動かないのと、実際その通り動くのとでは、人生で向かうところが違ってくるんだ、と目の前の事実で教えられた気がしました。
この日、私のいたテーブルの向かいに座っていらっしゃったのが、ヒデさんのお友だちでした。
その方も車いすユーザーなのですが、ヒデさんと出会って、その言動にすっかり魅せられて、「男性同士ながらファンになってしまって」と、ヒデさんの行く先行く先について行っていらっしゃるというんです。
ああ、こんなすてきな人の話を、私の周りの人たちにも聞いてもらいたいなあ、しみじみそう思いました。
こんないい話、私一人が知っているだけだなんてもったいなさ過ぎる!!
(いえ、会場は何十人もいらっしゃいましたよ)
私が現役で学校に勤めてたら、話をしにきてもらうことを考えるのになあ。
車いすバスケットボールをやって見せてくれて、子どもたちにもチャレンジさせてくれて、自分もなにかやってみようと思えるお話をしてもらえる。
そんな時間、子どもたちにも体験させたいなあ……。
その時点で退職後まだなにも仕事をしていなかった私は、ヒデさんのお話を聞かせてもらう場を学校で作れないことを、残念に思うしかありませんでした。
せめて、ヒデさんとはつながらせてもらいたいと思い、会の終わりにごあいさつに行きました。
元小学校の教員であること、大阪のある市で勤めていたこと、ヒデさんにはぜひ学校で子どもたちとも出会ってもらいたいと思ったことなどを話すと
ヒデさんはとっても気さくに
「いいですよ、行きますよ!呼んでください」
と言ってくれたのです。
私が勤めていた市でも、中学校に呼ばれて講演したことがあったそうなんです。
何もしていない、まるきり無職の身でありながら、ヒデさんのお話を聞く場を作るにはどうしたらいいかなあと、妄想をむくむくさせて帰ったのでした(^^;)
それから2か月経ち、自分としても予想外なことに、10月から元の職場に戻ることになりました。
復帰早々、びっくりするようなことが起きたのです。
職員室の私の後ろで、3年生の担任が話しているのが耳に入りました。
ちょうどその頃、3年生は国語で「パラリンピック」という教材を学習していました。
担任が選手の画像を見せたところ、子どもたちからは「こわい」という声が上がった、というのです。
身近にいない、見た目がちがう人に対してそういうふうに思ってしまうんだね、なにかいい方法はないかな。
やっぱり出会わせたいよね、そういう人たちと。
そんなやり取りを聞くともなく聞いていたら、いきなり話が振られたのです。
「先生、だれかいい方、ご存じないですか?」
え?
今、このタイミングで私に聞く?
たまたまにしてはできすぎてない?
すっごいチャンスじゃない、これ?
「実は最近、すごい人と知り合いになったんだけどね……」
担任も驚いていましたが、私もこんなにすぐ、あっさりとチャンスがやってきたことにびっくりでした。
すぐにヒデさんに連絡したのはもちろんです。
こうして途中でいろいろありながらも、ヒデさんは話をしに来てくださることになり、私の妄想は現実のものとなったのでした。
(正確にはまだですが)
仕事を辞める、復帰する
いろんな道があるけど
自分の決めたこと
心からしたいこと
応援したいこと
をすると、思いもよらないプレゼントが舞い込んでくることがあります。
いろんな事情を乗り越えて来て下さるヒデさん、ヒデさんと出会わせてくれたムッシュとル・クロには、ほんとうに感謝なのでした。
ヒデさん(大内さん)運営の、一般社団法人フォースタート。
月額1,000円から応援できる、マンスリーサポーターを絶賛募集中です!
ル・クロのホームページはこちら。
ヒデさんと出会えた、ご縁がつながるル・クロでのイベント!
ランチ+ムッシュの講演会、です( *´艸`)
******************
電子書籍を出版しています。
こちらの電子書籍を今、ぺーバーバック版にするべく、絶賛作業中です。
↓ ↓ ↓
2021年9月に出版した、初めての電子書籍です。
子育て中であり仕事にも忙しかった小学校の先生の私が、少しずつ意識を変え、生活を変え、夢を叶えていったお話を書いています。
子どもたちの心に種をまくように、ちょっと心に響いたり、何か行動してみようと思えたり、そんなきっかけになる絵本を紹介しています。
主に小学校の教科の学習の中で、関連づけて読み聞かせができる絵本を紹介しています。
それぞれの季節に合わせて読み聞かせできる絵本を紹介しています。
子どもたちにも人気の、読み聞かせで鉄板ともいえる絵本を紹介しています。
なぜ小学校で読み聞かせをするのがいいのか、学級づくりにどう役立つのか、そんなことも書いています。