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【熱中する授業ネタ】口に二画たしてできる漢字は?(後編)
前回の続きで、「口に二画でできる漢字」を、ある程度時間を取って、ノートに思いつくだけ書かせたあとのお話です。
前回の記事はこちらから。
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予告した時間になったら、いったん書くのをストップさせます。
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そこまでにします。最後の漢字のところに 」←ここまでの印 を書いて、何個書けたか数えましょう。
…………
数えたら、 」 の下に数字を書かせておきます。
…………
全員起立。何個書けたか聞きますよ。 1個~5個の人、座りましょう。
…………
最初に座らせるのを3個までにするか、5個までにするかは、その時子どもたちがどのくらい書けているかで変わってもいいですね。
6個、7個、8個……とテンポよく進めて、その数書けた子を座らせていきます。
教室がだんだん
「だれが残るんだろう?」
「何個書いたんだろう?」
と立っている子に関心が高まり、期待でわくわくした空気になります。
特に「立っている子を見なさい」「ちゃんと聞きなさい」と言わなくても、勝手にそういう空気になるんですね。←ここポイント
最後に残った子には、「おおーーーーーっ」と自然に拍手が起こります。
一番たくさん書いた子には、ノートに書いた漢字を黒板に書いてもらいます。
…………
自分のノートに同じ漢字を書いていたら、○で囲みます。書いていない漢字は、つけたして書いておきなさい。
…………
ここからも楽しくて、前に出た子が書く漢字一つ一つに
「あー、それがあったか!」
「よっしゃー!書いてるわ」
などのリアクションが起こります。
教室が一体感に包まれるというか、盛り上がる感じになるんです。
板書している子も、書いたものに反応が返ってくるので、うれしいようです。
全部書かせた後、「まだある!」という子がいるので尋ねます。
…………
これに3つつけたせる人?
…………
3つ、というところがミソで、3つつけたせる子はあまりたくさんは現れません。
挙手した子を順に指名して板書させます。
書けている子は得意げに前に出てきます。
ちなみにさっきの指示「○で囲んでおく」ができていなかった子は、ここでわからなくなり、残念な思いをします(笑)
「2個ならいける!」と主張する子もいますが、「今は3つつけたせる人です」と伝えます。
「3つつけたせる人」が現れなくなったら、「2つつけたせる人」に移り、これも順に板書させます。
2つつけたせる子がいなくなったら、「あと1つならつけたせる人?」になり、ここでみんなのノートにある漢字がすべて板書されたことになります。
ちなみに、学習していない漢字、例えば「叶」や「旦」などを思いついたり書いたりする子がいますが、合っていれば書いていいことにしていました。
授業開きや参観授業のパーツの一つに使う先生もいる実践です。
よければどこかで追試してみてください。
参考書籍:『向山洋一 年齢別実践記録集 第20巻』(向山洋一著 東京教育技術研究所)
参考HP:口に二画つけ加えて漢字を作る授業(向山洋一実践の追試)(村野聡) 他
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【ワーク】
前回のワークで書いた「口に二画でできる漢字」をチェックしてみよう。
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】
授業で手ごたえを感じるのはどんな時ですか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)
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よかったら、手に取って読んでみてくださいね。