【祝日について考える2】天皇誕生日に「天皇」について知ろう
2月23日は、令和の天皇誕生日。
小学校では「天皇」についてがっつり学習することはありません。
(6年社会の「日本国憲法」のところでちょっと出てくるくらい)
しかしながら、音声配信のパートナーであるとかさんが
6年生を担任したら、「天皇」について子どもたちに授業する、
というので
どんな内容を子どもたちに伝えているのか
番組でシェアしてもらいました。
今日はそのお話をしますね。
1.天皇のお仕事は国事行為だけではない
天皇陛下は「国事行為」だけがお仕事なのではなくて
それ以外にも、「公的行為」や
私的なお仕事もあります。
よく言われる
「天皇は日本の平和を祈る」という
「祈る」に関わるのは、
国事行為ではなくて、公的行為。
子どもはもとより、
私たちが報道などで目にする「天皇のお仕事」は
国事行為以外のお仕事であることが多いかもしれません。
ちなみに、日本国憲法で「天皇」について書かれているのは
第1条~第8条。
憲法は、「天皇」についての記述から始まるのですね。
2.国事行為にはどんなお仕事がある?
例えば「閣議で決めたことを承認する書類に判を押す」
いわゆる「御名御璽」といわれるものがあります。
このお仕事をするのが
毎週曜日と時間が決まっていて
そのために
天皇陛下は毎週その曜日には必ず皇居にいないといけない
というようになっているそうです。
また、外国から新しく大使がやってくるときに
天皇陛下にあいさつをする
「信任状奉呈式」という式が執り行われるのですが
大使が皇居に行くのに、車か馬車が選べるのだそう。
多くの大使は馬車を選ぶのだそうですが
このコロナ禍で、
見に来る人が集まるのを防ぐために
今では車になっているようです。
うーーーん、馬車の行列?を私も見てみたい・・・
3.今の天皇陛下を何と呼ぶ?
今の天皇陛下を呼ぶときに
「令和天皇」
とは言いません。
神武天皇、明治天皇、のような
「〇〇天皇」という言い方は
亡くなってから贈られる「追号」と言われるもので
ご存命の間は
今の天皇=今上天皇
という表し方をします。
だから、平成の天皇陛下、今の上皇陛下も
平成天皇、とは言わないのですね。
4.世界で一番古い国は
何をもって「古い」とするかにもよりますが(^^;)
私たちにはピンとこない数字ですが
初代の神武天皇から数えて
令和の天皇陛下は126代目、ということです。
そこで、2000年以上続いている皇室を持つ日本がいちばん古い、
と言われています。
次はデンマークで、400年くらい。
その差も大きいですから
いかに日本がずっと同じ皇室の元で
国として続いてきていたか、がわかります。
「中国4000年の歴史」なんて言われる中国だけど
国そのものが変わっていっているので
実は日本ほど続いているわけではないのです。
そんな視点で国を見ることがあまりないので
子どもたちもびっくりしているんだとか。
とはいえ、時代の流れとともに
天皇陛下や皇室のあり方も変わってきています。
どこか遠くの(って、東京ですが)ことで
なんかエライ人がいるんだなー・・・じゃなくて
少しずつでも関心を寄せ
知っていくことも大切だなあと
思うのでした。
こちらでお話しています(^^)
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【ワーク】
歴代の天皇の名前を見てみよう。
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】
興味や関心がわいたのは、どの時代の天皇ですか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)
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