【紙版画の指導】知っていると役に立つポイント5つ
図工で、版画指導をすることがありますよね。
先日、音声配信でその話になったので
シェアをします(^^)
今回は「 紙 版 画 」指導のお話です。
先に音声を聞きたい方はこちら(^-^; ↓
紙版画を指導する時に、知っていると役に立つポイントは以下の5つ!
紙版画で人物を作る場合の話です。
1.体のパーツは色画用紙を使う
版画は最終的に黒や青のインクをべったりつけるので
白い画用紙でパーツを作って、白い画用紙に貼っていくことが多いです。
しかしそれだと、白い画用紙に白い人物 → ぱっと見た感じわかりにくい、ということになります( ;∀;)
なので、最後は真っ黒になってしまうにしても
人物はイメージしやすいはだいろ(うすだいだい)で顔や手足を作り
洋服や髪の毛はそれに合う色で・・・と
色画用紙を使った方がわかりやすく、イメージしやすく
やる気も違ってくるように思います。
少々お高くつくかもしれませんが
色画用紙で人物を作り
いったんそれで掲示したりしてできあがりを楽しんだ後
刷りに入るのもいいのではと思います。
2.服や髪は違う素材を使うのもあり
1では「画用紙の色を変える」というお話ですが
素材そのものを変える→画用紙以外のものを使う
というお話です。
例えば、髪の毛なら毛糸(細目がおすすめ)
服なら段ボールや布など
ちょっと変えると凹凸が生まれて
画用紙だけでは出ない味わいが生まれます。
3.体のパーツをいろいろ動かして楽しむ
ここが最大のポイントです。
一つ一つのパーツを、まっすぐつなげない!!
こちらが何も言わないでいると
子どもの多くは、パーツをまっすぐつなげてしまい
「直立不動」の人物ができあがります。
それは絶対だめ、というわけではないのですが
版画で表現したいのは、いきいきと動きのある人物のはず!
机上で、それぞれのパーツを
いろんなつなぎ方で動かしてみて
お気に入りのポーズを探させます。
ある程度試せたら、机上に置かせて
友だちの作品を見に回る時間を取ってもいいですね。
ちょっと意外な動きや
とっぴな動きをしている作品があって
そこからさらに、表現の幅が広がっていくことも。
勝手にやらせて
「じゃあできた人から貼っていきなさい~」
ではなく、
ぜひ、時間を取って
「いろんな動きを自由試行で体験させる」
ことをさせてみてください。
4.のりは隅々までしっかりつける
これ、実は大事だけど
当たり前すぎて意識されないポイントかもしれません。
子どもの器用さ、ていねいさにもよりますが
のりを端までつけてぴったりぬっておかないと
肝心の刷りの時に
どこかのパーツがはがれてしまうことがあります。
それがローラーにくっついてしまうとさあ大変!
ということで、
のりは隅々までしっかりつけて貼る!
ということを言ってさせた上で
ちゃんと貼れているかどうか
先生自身がチェックしておく必要があります。
このひと手間がのちのでき具合を決める!・・・かも(^^;)
5.刷るときは、ビニール手袋をはめておく
絶対必要!というわけではないのですが
あったら便利、という隠れポイントです。
刷りの時って、インクで汚れるからと
「汚れてもいい服で来なさいね~」
と連絡することもあるくらいなのですが
一番汚れる「手」の「汚れ防止アイテム」が
ビニール手袋です。
百均やホームセンターで売っています。
大人用のサイズだと、低学年の子には大きいので
できればSサイズや
あれば、子ども用なんかがいいと思います。
使い終わったら捨てればいいので
安心して刷ることができますよ。
そして、一番大事なのが
先生自身が「作品を見る目を持つ」こと!
これについては、また機会があればぜひ。
音声配信のお話は、こちらで(^^)
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【ワーク】 授業をする前に、自分で紙版画を作って刷ってみよう。
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】紙版画を体験してみて、気づいたこと、感じたことは何ですか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)
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