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論文・書籍

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これまで読んできた論文・書籍の感想やまとめ、考察についてのnoteです。
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#リーダーシップ

リーダーとフォロワーの相互作用と関係性に着目したリーダーシップの理論と歴史。

大学院の修士論文で、私は LMX (Leader Member Exchange)理論を取り扱いました。LMXは端的に…

原田優香
3週間前
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不適切に思える上司の仕事の振り方が部署の業績や部下の成長に与える影響とは?

「些末なことにこだわり仕事量を増やす」「部下に思いつきの仕事を指示する」といった一見する…

原田優香
1か月前
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リーダーシップを巡る旅。リーダーとメンバーの関係の質のバラつきに着目した研究。

前回は、リーダーと複数のメンバー(フォロワー)との関係は決して等価なものではないと関係の…

原田優香
2か月前
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リーダーシップを巡る旅。リーダーシップの歴史を見る。

前回は、リーダーシップとは何か、どの立場で見るのか、という話をまとめました。 今回は、リ…

原田優香
2か月前
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リーダーシップを巡る旅。リーダーシップはどこにあるの?客観主義と主観主義。

リーダーシップ、とはなんでしょうか。私は現在、立教大学大学院のリーダーシップ開発コースの…

原田優香
2か月前
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上司と部下の関係性ってどうすれば向上するの?-LMXの歴史、特徴、尺度から紐解く-

私は現在、立教大学大学院リーダーシップ開発コースに通っている、修士2年生です。いよいよ修…

原田優香
5か月前
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上司部下交換関係は、どのように資源の交換が生じているのか?

職場の中でのリーダー・メンバーとの関係性を考える時に、「上司部下間の交換関係(leader member exchange; LMX)」という考え方があります。上司と部下の個別の関係性が、それぞれの資源の交換をベースに構築されるとの考え方です。 リーダーとメンバーの関係性が良いこと(LMXが高いこと)は、組織に以下のような効果を与えることがわかっています。 今回のnoteでは、「どのように資源の交換が生じているのか」について、詳細に検討を行った研究についてまとめます。

リーダーは、集団状況と集団メンバーのアイデンティティを把握することが、メンバーへ…

私は現在、立教大学大学院リーダーシップ開発コースに通っている修士2年生です。大学院の名前…

原田優香
5か月前
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LMX(上司・部下交換関係理論)とは何か?-事例から考える-

現在、私は立教大学大学院リーダーシップ開発コースに通っている修士2年生です。修士論文のテ…

原田優香
5か月前
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フォロワーの創造性を促進するリーダーシップには何が必要か?

現在、私は「上司と部下の関係性」をテーマに、立教大学大学院リーダーシップ開発コースの修士…

原田優香
6か月前
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組織内の倫理的行動は、個々の従業員が自主的に協力し合う風土に影響がある!?

組織内で倫理的な行動は、生まれていますか? 「倫理」とは、ここではあまり深掘りしませんが…

原田優香
6か月前
8

メンバーに安心を与えるセキュアベース・リーダーシップが、メンバーの挑戦を引き立て…

セキュアベース・リーダーシップという言葉をご存知ですか? セキュアベースとは、安全基地、…

原田優香
6か月前
20

暗黙のリーダーシップ理論:リーダーが行動しても、フォロワーが認知しなければリーダ…

「暗黙のリーダーシップ論」というものをご存知ですか? 暗黙のリーダーシップ論とは、フォロ…

原田優香
6か月前
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関係性が薄い従業員ほど、リーダーシップ介入の効果がある!?

LMXとは、リーダーシップの交換モデル(LMX; Leader Member Exchange)と呼ばれるアプローチを指します。 「一人のリーダーと複数のメンバー」という関係性ではなく、「一人のリーダーと一人のメンバー」の関係に焦点を当てたのがLMX の特徴です。LMXについてまとめたnoteはこちらをよければご覧ください。 今回はLMXが低い従業員とLMXが高い従業員を比べたときのリーダーシップ介入効果の差について調べた研究についてまとめていきたいと思います。 論文: