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36歳主婦、ピアスを開ける
今の私はめちゃめちゃ清楚キャラだけど←え?
実は、ピアスの跡が9個もあって。
ピアスは、高校生のときに9箇所全部開けて、第一子出産後に全部塞いだ。
高校生の私には、憧れているモデルさんがいて。
その人がピアスを7個していて。
私も真似をしていた。
え?
計算が合わないって?
そう…
ピアスホールの場所が気に入らなくて、何回か開けたり塞いだりもしていて。
それで9個。
その9個を、36歳にして11個に増やしたのだ。
私は、第一子出産後、完璧なお母さんにならないといけないと思っていた。
行動も外見も。
自分の好きな事をしたり、好きな服を着たり…
普通のお母さんが普通にしている事すら悪い事なような気さえしていた。
しっかりしないといけないと常に思っていた。
お母さんをしながらも、自分の人生も楽しんでいいんじゃないかと思えるようになるまで10年かかった。
それが2~3年前。
第二子が5歳になって、少し子育てが落ち着いた頃だった。
音楽が好きな私は、そこからライブに行ったり、少し自分の外見を気にするようになった。
寝る時間を削って好きなことを少しずつ少しずつやったりもしている。
高校生の私は、ピアスは確実に開けすぎていたけれど。
イヤリングよりもピアスが好きだった。
ピアスは激しく動いても落ちたりしない。
ピアスホールが完成してしまえば、イヤリングより痛くない。
イヤリングは7つもつけたら邪魔すぎる。
ピアスは、好きな男の子と同じピアスをつけたりもできる。
2人で1つずつ…
エモい。
高校生のときは、ピアスを先生に死ぬほど没収されたけれど。
卒業まで1個も戻ってこなかったけれど。
同じ制服を着て、同じ授業を受けるロボットのような日常で。
耳につけている7個のピアスと、大人っぽいベージュのネイルは私のアイデンティティだった。
ふと立ち寄ったお店で、ピアッサーがディスカウントされていた。
1000円→100円にディスカウントされたピアッサー。
見た瞬間、今になって、またピアスでオシャレを楽しみたいと思った。
たった税込220円でなんとなくずっと我慢していた日々が終わる。
もう子供たちは大きくなっていて。
抱っこしたときにピアスで痛い思いをさせることはない。
職場にアクセサリーについて確認したら、小ぶりなものならOKと言われた。
手袋もしているから、ネイルもOKらしい。
髪の毛も派手すぎなければカラーリングもOK。
それを聞いて少しワクワクした自分がいた。
いろいろなカラーにしていたあの頃。
出産後、なかなかヘアサロンに行けなくて。
ヘアサロンに行くから子供たちを見ていてとわざわざ頼むのが面倒くさくて。
頼むたびに私だけの子供だっけ?と思って悲しくなるから。
プリンになっていく髪が嫌すぎて、それなら綺麗な黒髪になろうと思った。
もうカラーをしても生え際がプリンになる前にヘアサロンに行けると思う。
たぶん(まだまだ子育ては忙しい)。
夜な夜な1人でピアスを開けようとしたら、場所や角度がめちゃめちゃ難しかった。
さすがにこれ以上ピアスの跡は増やしたくない。
できれば失敗したくない。
あれこれ試行錯誤した。
定規を耳にあてたりして。
だんだん面倒になって、最後は適当にバチンといった。
昔より痛くないなと思った。
出産を経験してしまったら、ピアスや注射ぐらいじゃなんとも思わなくなった自分がいる。
ピアスホールが完全するのが1~2ヶ月後。
完成したら休日にピアスを楽しみたいと思う。
そして、母親になる前に好きだったこと、子育て中にやりたくてもできなかったことをこれからも少しずつやっていきたいと思う。
アイデンティティ
自分自身を表現できるもの
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私たち世代はピアスも流行ったけれど、ドラゴンボールも大好きなのだ。