貝殻島に見た共存
ファディウート島というところに行ってきた。
ここは貝殻島とも呼ばれていて、長年にわたって捨てられて積もった貝によって出来上がった島だ。
道や建物の装飾にも貝殻が使われているし、最大の見どころは墓地だ。貝殻葬とでもいうべきか、貝殻に故人たちが埋葬されているさまは圧巻だった。
この写真からもわかるようにこの島のもう一つの特徴は宗教面にある。
セネガルは人口の90%以上がイスラム教徒で、キリスト教徒は約5%しかいない。
なんとここファディウート島はこの比率が逆なのだ。
人口のほとんどがキリスト教徒で、島で一番目立つのはモスクではなく教会だった。
また、島内には他にも様々な宗教的特徴が見受けられた。
至るところにマリア様やザビエルなどの像があったり、
イスラム教において不浄とされる豚がいたり
島民がビールを飲んでいたり
名前を聞くとムスリムネームではなかったり、、、
綺麗なんて言ってしまうのが陳腐に思える雄大な景色。
ムスリムとクリスチャンの共存。
他とは違う世界がこの島にはありました。