#9 おかえりライブ舞台裏♪(ご寄稿いただきました)
自分の抱える悩みに向き合ったyu-kaさん、そしてそれを受け取ったスタッフの皆さん
500人おかえりライブに挑戦している神戸シンガーソングライターyu-kaさん。今回は彼女の最大の悩みとそれにどうやって向き合ってきたか、それについて語りたいと思います。同じような悩みを抱えている人の背中をちょっとでも押せれば幸いです。
彼女の最大の悩みは
自分の思いをきちんと伝えられない
ということでした。
もともとこの問題に向き合うきっかけになったのは、スタッフミーティングでの一コマです。なかなか自分の思いをほかのスタッフに伝えられず、yu-kaさんは悩みに悩みました。
そこで不器用でも、不格好でもいいから、自分の想いを届けようという決意をしました。実際にスタッフミーティングにおいて、涙を流しながら自分の思いを伝える彼女に、ほかのスタッフの皆さんも心を打たれたようです。
500人ライブを絶対に成功させる。スタッフのみんながライブがおわったときに達成感を味わう。このような熱い思いを伝えることができました。
もちろんこのような悩みは複雑ですので、すぐにyu-kaさんの抱えている重みが、すぅっと消えたわけではありません。ですが自分の思いを本気で伝えたことに彼女は胸をなでおろしました。
それでも彼女は自分の抱えている重みに向き合い続け、
思いは行動で伝えていく
という決心をあらためてしました。
私はこの話を少しばかり本人から相談を受けていたのですが、彼女の自分に向き合う姿勢に私も自分のことを改めないといけないな、そう反省しました。
私は何か伝わらないことがあると、頭でテクニックを使って、やり過ごします。それはいわば誤魔化していると言ってもいいと思います。
しかし彼女は自分と向き合い、正直な自分と等身大の自分をさらけ出すことに決心をしたのです。
これは特に大人になるとなかなかできることではありません。やはり皆さん、恥ずかしがるものですし、自分の中の熱い思いを本当にみんなと共有できるか悩むものですから。
しかし、このような熱い思いがスタッフの皆さんに少しずつ伝わっていっています。彼女の負担を軽減しようという考えがスタッフの中で共有されました。
自分の思いが伝わらずに悩んでいる人へ。
背伸びをせずに、不器用でも不格好でもいいから、真剣に本気で自分のことを語ってみてはいかがでしょうか?
yu-kaさんというまさに「生きる証拠」がそれを実践してみた、という励みがあります。少なくとも私は自分のこれまでの価値観を変えなければならないと思い、スタッフとして気持ちを新たにする決意をしました。
どうかyu-kaさんのことを心から応援してあげてください。彼女の本気度は日に日に増していっています。これからも、途中で壁にぶつかることもあるでしょう。そのようなこともできる限り読者のみなさんとシェアできればと思います。
その七転び八起きする彼女の挑戦を私も見守っていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【著者プロフィール】
和泉敏之
1986年香川県出身。2009年広島大学教育学部卒業。英語教師などを経て、現在はライターとして活動している。将来、お手伝い用のAIのシステムを構築するのが夢。