ナミビアの夜明けを眺めながら、昼飯を食べる　Sep03.2025

ナミビアの砂漠の夜明けを眺めながら昼飯を食べる。
そんな夢みたいなことが家に居ながらにしてできてしまう。ネットワークの発達には良い面もある。

ライブカメラの配信にはまってしまった。youtubeで「ライブカメラ　動物」などと検索すれば、世界中のありとあらゆる動物の映像が生配信で見られる。かわいい動物の映像なんて世の中に溢れているし、ライブカメラの面白いところだけをカットしたショート動画もSNSでは見るともなく見ていた。あのアザラシ幼稚園や肉団子などという名前を付けられたカバの子供とか。

されど生配信、侮ることなかれ。何の編集もされていない、素のままの、そして野生に近い動物たちの姿にすっかりやられてしまった。私がはまっているのは主に2つのチャンネル、ナミビアの砂漠とケニアの草原にある水場の映像だ。

象やキリンやダチョウや、その他名も知らぬ動物たちが入れ替わり立ち替わり、水を飲みに集まってくる。キリンや象がどうやって水を飲むか、なんて考えたことがあるだろうか。漠然とイメージしていた姿とは全然違って驚いた。百聞は一見に如かずとはまさにこのこと。

そしてまた良いのが、音だ。鳥の美しいさえずりが聞こえたかと思えば、聞きなれない動物のいななきや威嚇の声、水しぶきの音、なんと贅沢なBGMだろうか。

あまりにも気に入ったので、この2日程、居間のテレビに映像が流れるようにセッティングして延々とライブ配信を流している。作業の合間に、新たな訪問者がないかちらりと画面を覗けば、さながら家の窓越しにアフリカがあるようではないか。

当然、それぞれの国とは時差がある。ナミビアで7時間、ケニアで6時間、それで、冒頭のように昼食を食べながら、ナミビアの朝焼けを見ることができる。家に居ながらにして、地球の壮大さを体感できるというわけだ。

疲れた夜に、心寂しい夜に、アフリカのライブ配信を覗きに行ってみてほしい。動物たちの息づかいを感じることができる。今この瞬間地球の裏側では、キリンが不安定に脚を広げて水を飲んでいる。その姿を見れば何だかとても愉快な気分になってくる。

▼ナミビアの砂漠

▼ケニアの草原