成功の反対は失敗ではなく、行動しないこと|会社設立1周年
和智 雄司(わち ゆうじ)と申します。
Twitter : https://twitter.com/life_is_startup
本日付(2019年4月10日)で会社設立1周年を迎えました。せっかくの節目で、エモい気持ちがインフレしたため、拙筆ながらnoteに投稿致します。
何をやっているのか
Doneru株式会社(https://www.doneru.co.jp/)の代表をやっておりまして、ゲームライブ配信者さんを支援する拡張プラットフォーム「Doneru(どねる)」というサービスを開発しております。※正式リリースは6月予定
Doneruを使って頂く事によって、YouTubeやTwitchを通じて既にライブ配信を行なっている配信者さんが投げ銭による収益をさらにUPさせたり、配信中の表示エフェクトをカスタマイズして、配信をより面白くしたりすることが可能となります。
日本のeSports業界/ライブ配信業界を盛り上げたいと思い、日夜Doneruの開発に人生を捧げています。
▼開発にあたって東京FMさんで理念などを話してきました
3度目の起業
「成功の反対は失敗ではない」という仰々しいテーマがついておるのですが、私自身今回が3回目の起業でして、1年ここまでしっかりやれたのは今回が初めてになります。
ですので、2度の"失敗"を経て「3度目の正直」の起業がこのDoneru株式会社になります。
1度目の起業は19歳のときに有給インターンシップ紹介事業を興し、2度目の起業はイベント事業での起業でした。
1回目の起業は自分の圧倒的な力量不足から、2回目の起業は自分の力の過信から。恥ずかしながら、いずれもスケールせず残念な結果に終わりました。
"失敗"した当時は自分への失望や、自身喪失に苦しみ「2度と起業なんてするか!」と息巻いていたのですが、いつの間にかまた起業していました。
「世の中に価値を生み出したい」という気持ちをどうしても抑えることができませんでした。
創業期から今までの話
1年前(2018年)の1月、何のスキルもなかった自分に危機感を感じ、見切り発車でフリーランスエンジニアを目指していました。
コードを書いたことがないただのど文系営業マンだった自分は、朝から晩まで毎日死に物狂いでコードを勉強し日銭を稼いで生きていました。
フリーランスエンジニアとして案件が貰えて稼げるようになった頃、6年以上の付き合いがあった大学時代の同級生と飲むことになり、お互いにフリーランスエンジニアであることを知りました。
「法人格」を持った方が、信頼度が上がるから、という理由で「Ativ Corporation(https://www.ativcorp.com)」という受託開発会社を創業しました。
めちゃくちゃ狭いアパートの1室からのスタートでした。
▼最後出る時の様子です
これがDoneru株式会社の前身となる会社です。
創業当初、滑り出しも良く順風満帆かのように思えたのですが、クライアントが飛んで売掛金が未回収となったり、瑕疵を巡っての対応に追われたりと、会社は幾度となくピンチに直面しました。
会社の人間も増えてくると、諸問題を巡って争いが起きたりそれを鎮火するのにメンタル・体力を消費して…という日々で決して楽なものではありませんでした。
それでも「自分たちは世の中に価値を生み出したい」という思いで会社運営をしていました。
そんなある日、共同創業者と大ゲンカし本音で語り合う機会がありました。
その際に「本当に自分たちがやりたいことをやれているのか」「自分のやりたいことで世の中に価値を生み出そうよ」という方向性で話がまとまり、互いに温め続けていた事業アイデアの中から一番ユニークで、強みを活かせる事業をしよう、となりました。
挑戦をするからには、自分たち自身が1つの目標に向かって楽しみながら全力を注げるものがいいよね、という意思決定に全会一致で決定しました。
それが、今開発中のDoneruです。
Doneruに振り切ってからは、立ち上がりで資金が減る一方なのでデッドやエクイティでの調達に奔走しました。
数あるエンジェル投資家さんやベンチャーキャピタルさんの中から一番この事業に将来性を感じて頂きシナジーのあるところから無事資金調達も終えることができました。
今はリリースが近づいてきたので、全社員フル稼働で開発に集中しています。
近々プレスリリースも出しますが、続々と大手YouTuberさんや配信者さんにジョインして頂いてます。
成功の反対は失敗ではない
ここで、タイトルの話にようやく触れることができます。
昔は「成功」の反対は「失敗」だと思い続けていました。
「失敗」するのが怖くて、恥ずかしくて、情けなくて、それを隠したい気持ちでいっぱいでした。
でも実は、成功の反対は失敗ではないのだと最近は思っています。
つまり、成功と失敗は二項対立する概念ではない。
というのも、「成功」や「失敗」という概念は結構あやふやなものでしょっちゅうその姿が変化する性質があると思っているからです。
どういうことかというと人が何かを成した時、それを成功と捉えるか、失敗と捉えるかなんてのは人、環境、時代…外的要因によっていくらでも変わりうるのです。
とある行動の結果が、社会一般通念として何となく「成功」、何となく「失敗」と割り振られているだけだと思います。
名著「ファクトフルネス」でも語られていますが、人間は物事を2分割にして考える性質があります。
自分と他人、右翼と左翼、先進国と発展途上国、失敗と成功…
世界はもっと混沌と入り混じっていて、それらを明確に区分できないのにそこに境界線があるように感じてしまうということなのでしょう。
私は、成功/失敗の反対は「行動しないこと」「アクションを起こさないこと」だと思っています。
成功や失敗というのは、行動やアクションの結果です。
自らの働きかけ無くして成功や失敗が、何も起きるわけがないのです。
成功・失敗の関係はベン図の中に失敗という集合体があり、その中に成功という集合体が包含されていているようなイメージです。
そして、成功は失敗の集合体の中に局所的に転がっていて、失敗の中を動き回っていると出くわすことができる。
いわゆるセレンディピティみたいな概念に近いですね。
多くの成功者が、失敗は成功の元というのはこういうことなんじゃないかなと推測しています。
成功へ続く道への入り口(集合体)がどこにあるかわからないので、その兆しを見つけるために動き回るということが大事なんだと思います。
失敗が怖くて、失敗した自分が嫌で、失敗するのが恥ずかしくて、そんな気持ちを持っていた過去の自分に一番掛けたい言葉です。
成功の反対は失敗ではありません。
行動しないことです。
ようやく1周年、されどたった1周年。
まだまだ若輩者のペーペーではありますが、世の中に圧倒的価値を生み出すサービスにするべく頑張ってまいります。
長文、最後まで読んでくださりありがとうございます。
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