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カザフスタン遠征
先月下旬のカザフスタン・ヌルスルタンへの遠征の振り返り、というより記録、旅編です。
忘れないうちにと思っていましたが、遅くなりました。
今回の遠征は5月22日〜5月31日
5月22日
昼過ぎ、羽田空港に集合してまずPCR検査を受験しました。この検査の陰性証明が飛行機の搭乗や目的地での入国で必要になります。
検査の結果待ちや手続きの開始時刻まで空港内で待機。この間に食事をして、シャワーを浴びるなどしました。
19時ごろから搭乗手続きを開始。カウンターは非常に混雑していたため、柔道チーム専用レーンを設けてくれていました。しかし、そこでの手続きも座席の調整などでかなりの時間を要しました。
手続き終了後は保安検査と出国手続です。こちらは滞りなく。出発時刻は22時5分。1時間前から搭乗開始と案内があったため、それまでの時間は自由行動。構内のお店で飲料水を調達しました。コロナだからか、夜だからかはわかりませんが、ほとんどの免税店は閉まっていました。
21時過ぎ。ゲート前に集合し、搭乗開始まで待機。日本人観光客や外国人とみられる人々、そして日本の男子バレーチームも同じ便で、ゲート前はかなり混雑していました。さすがにバレー選手は大きいですね。
22時過ぎ。ほぼ定刻通りに出発。
ターキッシュエアラインズ199便・イスタンブール行です。
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5月23日
現地時間午前5時20分ごろ、イスタンブールに到着しました。
飛行時間は13時間ほど。1列3人掛けの座席に1人か2人ずつ。隣同士にならないように座席配置が行われていました。機内で印象的だったのが、隣で3人掛けに1人で配置されたバレー選手。座席に横になって寝ていたのですが、身長が高すぎて3席を上半身で使い尽くし足は壁に沿って高く上がっていました。その足がまた長い!
イスタンブールでのトランジットは13時間ほど。長時間待つ乗客向けに航空会社がホテルを提供してくれるとのことで、一度トルコに入国。入国審査はかなり簡単でした。
空港のバス乗り場でバスに乗車。この時出入口に警備員が立っていたのですが、その手には機関銃…。以前アゼルバイジャンで猟銃の販売店を見たことはありましたが、人が銃を持っているところに出会ったのは初めてです。あの恐怖感は確かに犯罪の抑止力になりそうです。
ホテルはバスで1時間も行かないところにありました。チェックインを済ませ、まずはリフレッシュのために街の散策に出ることになりました。街並みを眺めつつ写真を撮りながら軽く歩いて、ホテルの前でストレッチ。
その後朝食。なかなか美味しい食事でした。
シャワーを浴びてひと眠り。再びバスで空港へ向かいます。
空港に着くと出国、保安検査。こちらは滞りなく。
搭乗開始時刻まで再び自由時間。往路ですのでお土産を買うということもなく。監督を誘ってターキッシュエアラインズのラウンジへ行ってみました。
こちらで軽く食事。ホットミールは全てやっていませんでしたが、ピザのようなものとパスタ。それから蜂蜜でびしょ濡れの焼き菓子を食べました。すごく美味しかったです。減量なくてよかった!
搭乗ゲート付近でカザフスタンの柔道ジュニアチームに遭遇、声をかけられました。前日まで行われていたジュニアの国際大会の帰りなのだそうで、ヌルスルタンで視覚障害者柔道のグランプリがあると伝えると大層驚いていました。
現地時間18時過ぎ、ターキッシュエアラインズ354便でヌルスルタンへ向けて出発。こちらの飛行機は満員に近い状態でした。飛行時間は約5時間。最も印象的だったのは、何列か前に座っていた3.4歳くらいの男の子が終始元気な声を発していたことでしょうか。すごい体力です。私はそこまで気にしていませんでしたが、他の乗客はかなり厄介そうにしていました。
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5月24日
ヌルスルタンに到着したのは午前2時ごろ。こちらも入国はかなりスムーズ。「何しに来たのか」的なことは聞かれましたが、「ジュードートーナメント」とだけ答えました。
大会ボランティアの学生が空港まで迎えに来てくれており、バスへ案内してくれるとのことですが、一緒にホテルへ向かう予定のクロアチアチームが行方不明だそうです。同じ飛行機での目撃情報はあったのですが、降りてからどこかへ行ってしまったようで、とりあえず日本チームだけ先にホテルへ送るとバスを出してくれました。
午前4時ごろホテルへ到着。1日の予定を確認して解散。部屋で休みます。十分に睡眠が取れておらず疲労が溜まっていたので朝食はパス。11時からのPCR検査に間に合うよう起きました。
この日の予定はこれだけ。午後は練習会場の確認とホテル内の確認、通貨の両替と近くのスーパーへ買い出しへ行きました。ちなみにカザフスタンの通貨単位は「テンゲ」です。
残りの時間はストレッチなどをして疲労回復に努めました。
5月25日
この日は午前11時から練習。ホテル近くの練習会場で1時間。
午後は大会ボランティアの学生さんの案内でヌルスルタンの市街を散策しました。
やや暑い時間でしたが、乾燥していたので気温の割には涼しかったです。
この日はカザフスタンでは卒業式の日だったようで、旧ソ連の制服を模したような、レースのエプロンのようなものを着た女学生がたくさん歩いていました。卒業式の日にだけ着る特別な衣装なんだそうです。
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5月26日
この日の練習は午前10時から。午後はクラス分けです。
クラス分け会場はホテルからバスで20〜30分ほど。車内が暑い。運転席以外の窓は開かないようになっていたため、各国の選手からクレームが飛んでいました。
クラス分け会場の建物が何の施設かは不明でしたが、建物内の検査が行われる部屋のドアが設計ミスなのか、風で勝手に開いてしまうため、ドアを開ける度毎度内側からテープで留めていました。
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5月27日
この日の練習は午前9時から。午後は初日に試合の選手は計量です。大会の本部が練習会場のあるホテルに入っており、そのホテルの前には今回の大会に出場する国々の国旗が掲揚されていました。
昼食の後、特に体重には余裕があったので、何かしなければならないことがあるわけでもない私はコーチとスーパーへ買い出しに。そこでお土産もいくつか購入しました。
計量は練習会場の隣の部屋で行われました。かなり混雑していましたが、その中で直前に張り出された出場選手リストをもとに、同じ階級に出場する選手を探しては体つきをチェックしていました。
本計量は18時から。案の定、余裕。本来これは非常に良くないのですが、階級を上げたばかりなので仕方なし、ということで。
19時から組み合わせ抽選。今回はライブ配信されていたのでYouTubeで確認しました。出場選手が想定よりも少なかったこともあり、決勝までは3試合。コーチと一緒に対戦しそうな選手の映像を確認して、対策を練ります。早く寝るつもりでしたが、研究に熱が入り少し遅くなりましたが、23時前には就寝しました。
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5月28日
大会初日。試合当日です。朝5時ごろ起きて朝食。8時のバスで試合会場へ向かいます。アップ会場で着替え、アップを始める前に、PCR検査へ。帰国時に必要な印税証明書を発行してもらう検査です。しかし、試合前に検査とは…。もう少しタイミングなかったかなぁと思います。
アップ会場は柔道場三面ほどの会場が2つ。かなり広いです。一部レスリングマットになっていました。
試合会場もかなり大きなアリーナで観客の制限もありませんでしたが、観客はまばら。
試合間隔が思った以上に長く、かつ試合順を把握するのが難しかったのでアップのタイミングには苦労しましたが、コーチの先生方が各所から情報を集めてくださいました。
午前に2試合。これが終わると午後の試合開始まで3時間弱。そして、私の試合は一番最後なので4時間半ほど待ちます。昼食を食べてから少し休憩。そしてオープニングセレモニーを鑑賞しました。
試合と表彰が終わるとあとは着替えて帰るだけ、と思いきやドーピング検査があるのだとか。対象になった選手は検査に呼ばれていましたが、幸いにも私は対象にならなかったのでバスを待って即ホテルへ。
ホテルに戻って気が抜けると試合のダメージでかなり満身創痍になってました。氷をもらって各所を冷やしつつ夕食を食べました。
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この施設はカザフのスポーツ強化の拠点のようです。
5月29日
大会2日目。朝から再び試合会場へ。前日に慌ただしくしたためにできなかったり記念写真の撮影などをしました。
日本人選手の試合はないため終日観戦ですが、この日の夜には出発なので、午後の途中でホテルへ戻りました。
ホテルに戻り、夕食を済ませ、荷造りや身支度を整え、23時過ぎ、ホテルを出発しました。
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5月30日
日付が変わる頃、ヌルスルタン・ナザルバエフ国際空港に到着。搭乗手続きを行いますが、ここで一悶着。
私の荷物が規定重量の23kgを超過しているから乗せられないと断られてしまいました。しかし、私はstar allianceのステータスを持っているので30kgまで乗せられるはずだと、ステータスカードを指しながら通訳の方と共に訴えます。粘りに粘り、なんとか荷物を預かってくれました。
カザフスタンの出国、保安検査はスムーズに通過。搭乗開始時刻まで再び自由時間ですが、特に買い物するものもなければ食事をする時間でもなく、ベンチに座って数十分待ちました。途中近くのお店でなんとなく選んだ飲料水を2本購入しましたが、まさかの炭酸水でした。炭酸が苦手なので、振っては蓋をすかす、という動作を繰り返してジワジワと炭酸を抜く作業にその数十分を充てました。
午前3時半ごろ、ターキッシュエアラインズ355便で再びイスタンブールへ。5時間ほどのフライトですが、ほとんど眠って過ごしました。満席に近い状態でしたが、ありがたいことに通路側の席。助かりました。
この便には他国の選手も登場していました。特に印象に残っているのはイタリアの選手です。
大会期間中からホテルの同じフロアに宿泊していたイタリアの女子選手2人。一人はベテランの重量級選手で、全盲。もう一人はかなり小柄な10代の元気な若い女の子で弱視。この2人は常に行動を共にしていて、若い弱視選手が目の役割を担い、ベテランの全盲選手を誘導します。でも、とても元気なその若い選手をベテラン選手がいつも優しく面倒を見ている、そんな感じで、その姿がとても微笑ましいと感じていました。
その2人のうち元気な若い選手が、私の一列後ろの席に座っていました。
出発前に添乗員の方が視覚障害のある選手のところを回って、各座席に設置してあるモニターが見えるかの確認やコールボタンの位置を伝えたりしていました。その添乗員さんがその選手に声をかける場面なのですが、まず、「モニターの文字は読めますか?」と訊ねると、その選手は元気いっぱいに「Yes!! I can read!」と答えていました。そして次に「何かあればコールボタンを押してください。このボタンです。触って確認してみてください」と座席上のコールボタンを指します。選手は手を目一杯伸ばしてボタンに触れようとしますが、小柄ですので届きません。本当に一生懸命手を伸ばしてました。しばらくして隣に座っていたイタリアチームのコーチが「何かあったら私が押します」と添乗員さんに伝えていました。すごく微笑ましかったです。(笑)
現地時間午前6時ごろ再びイスタンブールの地を踏みます。今度はトランジット20時間!今回もトルコに入国。この時の入国審査では「どこから来てどこへ行くか」と問われたので「カザフから来て日本へ帰る」と答えたのですが、なぜか「カザフスタンで何をしてたのか」と聞かれたので、再び「ジュードートーナメント」と答えました。別に前にいた場所で何してようと関係ない気がするのですが、なぜ聞かれたのでしょう。不思議です。
今回もバスで航空会社の提供するホテルへ。1時間近く走って1週間前とは別のホテルに案内されました。
こちらでもまずは遅めの朝食。ここもなかなか美味しかったです。
それから部屋で一眠りして、観光へ。かなりの猛暑でしたが、歩いて海の見えるレストランへ。ケバブを食べました。超美味しかったです。なかなか雑だけどすごく陽気な店員さんに和みながら、そしてイスタンブールの風と太陽を浴びながらの食事。素晴らしい時間でした。
ホテルへ戻って荷物を整理し、バスで空港へ。この辺りで日付が変わりました。
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5月31日
空港に着くと出国と保安検査。保安検査で止められました。職員の背の高い女性が、私が携行品を詰め込んでるポーチを差しながら何か言っています。英語ではないようで、全く聞き取れません。英語でもそれほど聞き取れませんが…。とりあえず、カバンの中に何か怪しいものがあるのだろうと思い、中身を思い出しているとひとつ思い当たるものがありました。
メダルです。今回の試合で獲得した金メダル。「これですか?」と聞きながら差し出すと、なんと笑いながらどこかへ持っていかれました。「え…」私は困惑。初めての世界タイトル、その証たるメダルを没収されるなんて、そんな悲しいことはありません。どうしたら良いかわからずあわあわしてると、なかなか進まない私を心配してコーチが様子を見にきてくれましたが、ちょうどそこに職員さんがメダルを持って戻ってきました。
コーチと顔を見合わせ一安心。本当によかった。(笑)
検査通過後は簡単に買い物。今回のお土産はほとんどカザフスタンで買っていましたし、機内持ち込み用のリュックは着替えなどでいっぱい。もう荷物は増やせないので、旅の記念のTシャツ一枚だけ買って今回もターキッシュエアラインズのラウンジへ。
よるということもありホットミールは前回よりもさらに少なめ。ピザとスープ、パンなどを食べました。美味しかったですが、そろそろ日本食が恋しくなってきました。
長かったトランジットはやっと終わり。とても充実した時間でした。
現地時間午前2時過ぎ。ターキッシュエアラインズ198便で羽田へ出発。約11時間のフライトですが、疲れきってほとんど寝てました。2回あったはずの機内食も気づけば内1回を逃してました。
羽田に到着したのは19時ごろ。ここから入国検疫です。
昨年の遠征の時には到着から入国まで4時間ほどかかりましたが、今年は2時間ほどで済みました。諸々の手続きや証明書の提出を予めアプリで行えるシステムが構築されており、実質PCR検査だけ、といった感じでしょうか。
しかし振り返ってみれば、トルコもカザフスタンも入国時にPCR検査をしなかったなと思えば、日本の検疫はまだまだ厳しいようです。
しかし、ワクチンを3回接種している人は隔離は必要ないそうで、しかも、検査後24時間以内であれば公共交通機関での帰宅もOKとのこと。ですが、入国できたのは21時過ぎ。福岡便は既に終わっている時間なので、翌日の便で福岡に帰ります。
検疫の後は入国審査、こちらは自動化された機械でスムーズに。最後は税関。こちらも申告書の提出のみですぐに通過。
ここで遠征は無事終了です。
ここに書ききれないほどの楽しい出来事やトラブルもありながら、なんとか無事に10日間を終えることができました。
試合からもそうですが、それ以外の面でも学びがたくさんあった遠征でした。
試合編はこちら