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選考会に出場しました。

5月8日、東京の講道館で「2022年アジアパラ競技大会及び世界選手権大会日本代表推薦候補選手等選考大会」が開催されました。
非常に長い大会名称です。長い故かわかりませんが、大会に関する資料や大会にて行われた連盟関係者の挨拶等では大会名称に大きく揺れがありました。
「アジアパラ」「アジパラ」「アジアパラ ゲームズ」「アジアパラ競技大会」「アジパラ競技大会」、「2022(年)」もその前後に定まりなく、また、「代表候補」「代表推薦候補」、「選考会」「選考大会」「選考試合」etc.

どれが正しいのやら(笑)

試合については、以前に紹介したIBSAのレギュレーション変更に伴い、今回から国内大会にも新しいクラス・階級が適用されました。

従ってこれまで男子66kg級に出場していた私も、男子73kg級J2クラスでの出場となりました。

階級がひとつ上がるということで、ここ数ヶ月は高校3年生時以来の増量に着手したわけですが、体重を増やすのってこんなに難しかったっけ? と困惑しています。

なかなか増えない。そして、単純に重さだけ増やしても、体がその重さに耐えられず動けない、疲れる。ほんの1kg程度の増量でもこれだったので、目標の76kgには程遠い…
結局、試合の時は従前の体重から2kg増やして、72kgで臨みました。

これまでは試合が近づくと減量に取り組んでいたため、ある意味それがルーティーンというかコンディション調整を兼ねていたわけですが、今回はそれができないため、試合前の調整、特にメンタルの面でなかなか緊張感を保つことができず苦労しました。

また、新しい階級、新しいクラス、それでもパリに向けて、あるいは自分自身のために負けられない試合であったために、試合への不安は絶えなかったわけですが、大学柔道部の楢崎先生にアドバイスを頂きながら、また、ここ最近経験してきた試合より、(万全を期すには全く足りませんが、)ある程度は練習ができている状況であったということもあり、最終的には落ち着いて試合を迎えられたかと思います。

今回の大会は日本代表選考ということで、参加できるのは強化指定を受けている選手のみ。
従って、参加選手数はかなり少なめの15人。
対して、新レギュレーションによって設定された階級は16階級。
案の定というか、男女合わせて試合が行われたのは3階級のみ。残りのうち、7階級は出場選手がいませんでした。

私の出場した73kg級J2クラスは、出場選手は私を含め3人。この場合は3人の総当たり戦で、2試合を戦います。

初戦の相手は佐々木選手。佐々木選手は元々J1クラスでのエントリーでしたが、前日の国内クラス分けでJ2クラスと判定されたそうです。
試合内容は技あり2つの合技で一本勝。いずれも背負投での技ありでした。

試合の様子

2試合目は藤本選手。私と同様に66kg級から階級を上げてのエントリーです。
結果は背負投の技ありとそのまま袈裟固での合技一本勝。試合内容としてはいつも通りというか、私の背負投と藤本さんの巴投とを撃ち合い、藤本さんが私の技出しを封じたために私に指導1、その後決着、といった具合でした。

技ありを奪った背負投

いずれの試合でも釣手を有効に使えていたことが今回の良かった点と言えますが、技のパターンや足技のバリエーション、そして消極的であることが引き続き課題であることを再認識しました。

これらの課題はずっと前から認識してはいますが、未だに改善に至っていません。いろいろな方法を試してはいるつもりですが、定着していないという現状です。まだまだノビシロがたくさんあります。がんばります!

その他の試合の結果は日本視覚障害者柔道連盟のホームページでご覧いただけますのでぜひ。

今後の予定としては、年始からの懸案事項であるところのクラス分けについて、今月下旬のIBSA柔道グランプリ・ヌルスルタンに参加する際にクラス分けを受けることになっています。

つまり、今月ヌルスルタンへ遠征です。「ヌルスルタン」と聞いてどこの地名かすぐに浮かぶ方はほぼ皆無でしょう(笑)。カザフスタンの首都です。

カザフスタンへの渡航は3年ぶり2回目。前回は2019年のアジアオセアニア選手権でした。この時の開催地は西部のカスピ海沿岸の都市・アティラウでしたが、今回は首都。飛行機移動が前回より多少は楽かな、と思っていたら、まさかのイスタンブール経由だそうです。トランジットもあわせて30時間の長旅です。しんどい…

コロナ禍ということもあり、街中を見て回る機会があるかはわかりませんが、ここに書けるようなネタを拾って帰って来れるといいなと思っています。


今回も最後に花の写真を

花と虫(蜂?)
ポートレートで
通学路にて

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