アメトリン - 高次元の力
人間界を含む哺乳類の世界では、
両性具有というのは一種の奇形という扱いで、
基本的には雌雄が存在し、
種の保存を図るために交配という儀式がある。
ミミズやカタツムリのような雌雄同体といった種、
哺乳類の前段階に地球に誕生したと言われる種達は
雄と雌の両方の性質を持ち、この世に存在している。
人間界は雌雄異体でできており、
石の世界も在る意味、男性的、女性的というものがあるとされている。
(例:ルビーは女帝のような石でローズクォーツは女性性を高める等)
ただ、そんな陰陽がわかれていることが多いこの3次元世界で、
そしてこの石の世界でも、唯一といっても良いかもしれないが、
陰陽、双極を内包している、不思議なバランス感覚を持つ、いや、陰陽和合そのものを体現している石がある。
ここでとりあげる
アメトリンがそれだ。
陽と陰、
晴と雨、
男と女、
理性と精神、
物質的と精神性、
理想と現実、
潜在能力開発と顕在化している力のパワーアップ、
色気と堅気、
色々な要素を合わせもち、
持つ物に一筋の”中心軸”、
ライフシャフトあたえるような石がアメトリンである。
女性性、いやし、のアメジスト、
と
男性性、活性化、のシトリンの
ハイブリッドストーン。
紫から黄色への美しいグラデーションで彩られたその石は
二つの顔を持つ石なので、当然だが、普通の石とは違う表情を見せる。
考えればわかると思うが、
この世に存在するものほとんどに属性が存在している。
太陽が陽で月が陰。
男が陽、女が陰。
朝が陽、夜が陰であるように、
全てはどちらかに割り振られるように出来ている。
イタリア語やフランス語にも冠詞というものがあり、
il sole(男性名詞)、la luna(女性名詞)と別れていることから
世界各地に同様の思想があることがわかる。
それなのに、だ。
この石、アメトリンは
この世のものはそういった一属性をもつというルールを超越した
いや、謂わばこの世に存在し得ないような、
”ありえないような”組み合わせでできており、
3次元感を超越しているのに、三次元世界に石の形をして
存在している、なんとも不思議なヤツなのである。
例えるならば、
昼間は男
夜間は女になるというような
奇抜な事をやってのけるトリックスターなのだ。
そもそもこの地球に存在し得ないような”あり方”をしているのが
このアメトリンであるから、
その超次元的な塊から得られる力とはいったい
どんな”規格外”のエネルギーなのだろうか。
その真意はこの石を持つものにしかわからないが、
ひとつだけ確実に言えるのは、
この石の真骨頂は陰陽和合にあるということ。
アメトリンの3次元世界を超える力により、
これをもつものには、
例えば、
今までの自分には受け入れられないようなことを
受け入れられるようになったり、
自分にとって、”ま・さ・か!?”の展開が起きたり、
封印していたゲートが音もなく開いていったりするかもしれない。
自分と真反対の要素、
つまり陰陽の片方の極の部分。
絶対に見たくないところや認めたくないところ、
そういうものを受け入れられるようになる・・・
のかもしれない。
巷である本など、
一般的にこの石は
”潜在能力開発”の石として崇められてきたが、それは
この”扉を開く役割”をもつことに起因するのかもしれない。
もちろんこの石の真のパワーは
昼の顔と夜の顔の違いに驚かないでいられる
そんなタフな精神の持ち主だけにしか
注がれないのかもしれないが、
もしこの石とのご縁が繋がれたならば、きっと
この高次のパワーを持つ石とシンクロしうる器であり、
この石の力を要している!ということなのだろう。