韓国映画ばかり見ている。
最近、韓国映画ばかり観ている。
そもそも私が韓国映画を観始めたのは『シュリ』や『8月のクリスマス』の頃だったから、20年くらい前だと思う。以来、心理描写が大袈裟な所や、暴力シーンのえげつなさ、何より同じアジア人であることから感情移入がしやすく、ビデオ化された作品は、なるべく観るようにしていた。
私は漫画の編集者だったこともあり、作家さんとの会話のネタとしても韓国映画は良かった。『息もできない』『悪魔を見た』『冬の小鳥』『殺人の追憶』などなど。どれも綺麗事で終わってしまいがちな日本映画では表現できない魅力があり、演出の参考にした。
ここ数年は漫画を離れ、映画自体、観ることも減ってしまった。が、『パラサイト』とコロナでの暇もあり、再び観るように。
サニーは日韓ともに良いが
『サニー』は日本版もあり、観た人も多いのではないか。脚本は韓国版とほぼ同じなので、どちらを観ても面白い。が、あえてお勧めするなら韓国版。主演を務めたシム・ウンギョンは「サニー」の後、日本映画『新聞記者』でも主演。この役は安倍政権を追い詰める女性新聞記者を連想させるため、日本人では女優が見つからなかったというとても難しい役だ。
シム・ウンギョンはそのヒロイン役を大熱演し、なんと日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞まで獲得。外国人の受賞は史上初。有能すぎる。『怪しい彼女』という70歳のお婆さんが20歳になって・・・という映画では歌も披露しているとのこと。こちらも観たい。
この連休で観たのは『君の結婚式』。韓国では大ヒットしたらしい。主演女優が浅田真央に似ている。背が高くなりたくなる映画。ラストは『卒業』を思わせる展開だったが、結末はこちらの方が好み。
かつては仕事のネタに観ていたが、今は純粋に楽しみたい。そんな「趣味」が見つかったことが、このコロナ禍の小さなメリットだ。